添加剤の必要性について

添加剤の必要性について

添加剤は、必要か?必要でないか?という点では「必要です。」っとしか回答が得られていない2007年12月25日に投稿された記事の内容がかなり漠然としているので内容を付けたします。

海水魚も珊瑚もイソギンチャクも全てもともとは自然界の海で育っています。当然自然界の海には、生体たちが長年成長していくための栄養素や元素等が存在しているわけですが、水槽の中ではその成分が変動しがちです。

「添加剤が必要か?」という問いに対して、正確な回答は、「水槽内で自然界の海と同じ環境を実現するための分量の添加剤が必要です。」となると思います。

キャップに入れて添加剤を定期的に補充した場合に、その行いによって果たして自然界と同じ環境が水槽内で出来上がっているのか?というと、それは不確かです。

現状存在するマリンアクアリウムの技術において、水槽内で不足した成分を適量ずつ添加できる装置は、コーラルラボさんで取り扱っているトリトンシステムに答えがあるかもしれません。

海に含まれている元素について

海水魚珊瑚イソギンチャクを状態よく飼育するためには、海中に含まれている元素を再現させる必要があると思います。

ただし、海中といっても世界の海は広大です。淡水が流れ込む河口付近や、山間部から土壌のミネラルを豊富に含んだ淡水が流れ出る場所。

紅海がある中東方面の海には、砂漠地域特有の成分も海に流れ出ているかもしれません。

海の生き物にも、生息する地域に違いがあります。海は全てつながっていますが、生体の生息場所が違うのは、人間の目からはつながっている海であっても、生体の視点からは、海中に含まれている成分が異なることから、区切られた海に見えている可能性もあります。



市販されている添加剤を使用する事が水槽の生体にとって本当に効果があるのか?添加剤を使用するよりも、人工海水によって水替えした水の方が生体にとってベストなのか?日本の近海で採取されて天然海水は、海外から輸入されてやってきた生体たちにとってあうのか?

生体を大切に育てたいと思う愛好家の立場で、身の回りにある商品で、「何が本当に正しいんだろう?」という答えは、私の中では見つかっていません。

「ある特定の海域で生息している生体のみを水槽に入れて、その生体たちが生息している海域の天然海水でのみ生体を飼育すれば、それらの生体は、長期飼育可能な可能性がある。」っという回答のみは、正しいような気がします。

海水魚珊瑚イソギンチャク飼育用の浄水器選定について解説しているページに記載している通り、海には以下のような元素が含まれているといわれています。

名称 平均濃度(mg/kg) 含有率
塩素 19350 58.2095044190631%
ナトリウム 10780 32.4288608598191%
マグネシウム 1280 3.8505511967132%
硫黄 898 2.7014023239441%
カルシウム 412 1.2393961664421%
カリウム 399 1.2002890058505%
臭素 67 0.2015522892030%
炭素 27 0.0812225643057%
窒素 8.72 0.0262318800276%
ストロンチウム 7.80 0.0234642963550%
ホウ素 4.50 0.0135370940509%
ケイ素 2.80 0.0084230807428%
酸素(溶解酸素量) 2.80 0.0084230807428%
フッ素 1.30 0.0039107160592%
アルゴン 0.62 0.0018651107359%
リチュウム 0.18 0.0005414837620%
ルビジウム 0.12 0.0003609891747%
リン 0.062 0.0001865110736%
ヨウ素 0.058 0.0001744781011%
バリウム 0.015 0.0000451236468%
モリブデン 0.010 0.0000300824312%
ウラン 0.0032 0.0000096263780%
バナジウム 0.0020 0.0000060164862%
ヒ素 0.0012 0.0000036098917%
ニッケル 0.00048 0.0000014439567%
亜鉛 0.00035 0.0000010528851%
クリプトン 0.00031 0.0000009325554%
セシウム 0.000306 0.0000009205224%
クロム 0.000212 0.0000006377475%
アンチモン 0.000200 0.0000006016486%
ネオン 0.000160 0.0000004813189%
セレン 0.000155 0.0000004662777%
0.000150 0.0000004512365%
カドミウム 0.000070 0.0000002105770%
キセノン 0.000066 0.0000001985440%
アルミニウム 0.000030 0.0000000902473%
0.000030 0.0000000902473%
マンガン 0.000020 0.0000000601649%
イットリウム 0.000017 0.0000000511401%
ジルコニウム 0.000015 0.0000000451236%
タリウム 0.000013 0.0000000391072%
タングステン 0.000010 0.0000000300824%
レニウム 0.0000078 0.0000000234643%
ヘリウム 0.0000076 0.0000000228626%
チタン 0.0000065 0.0000000195536%
ランタン 0.0000056 0.0000000168462%
ゲルマニウム 0.0000055 0.0000000165453%
ニオブ 0.0000050 0.0000000150412%
ハフニウム 0.0000034 0.0000000102280%
ネオジム 0.0000033 0.0000000099272%
0.0000027 0.0000000081223%
タンタル 0.0000025 0.0000000075206%
0.0000020 0.0000000060165%
コバルト 0.0000012 0.0000000036099%
ガリウム 0.0000012 0.0000000036099%
エルビウム 0.0000012 0.0000000036099%
イッテルビウム 0.0000012 0.0000000036099%
ジスプロシウム 0.0000011 0.0000000033091%
ガドリニウム 0.0000009 0.0000000027074%
スカンジウム 0.0000007 0.0000000021058%
セリウム 0.0000007 0.0000000021058%
プラセオジム 0.0000007 0.0000000021058%
サマリウム 0.00000057 0.0000000017147%
スズ 0.00000050 0.0000000015041%
ホルミウム 0.00000036 0.0000000010830%
ルテチウム 0.00000023 0.0000000006919%
ベリリウム 0.00000021 0.0000000006317%
ツリウム 0.00000020 0.0000000006016%
ユウロビウム 0.00000017 0.0000000005114%
テルビウム 0.00000017 0.0000000005114%
水銀 0.00000014 0.0000000004212%
ロジウム 0.00000008 0.0000000002407%
テルル 0.00000007 0.0000000002106%
パラジウム 0.00000006 0.0000000001805%
白金 0.00000005 0.0000000001504%
ビスマス 0.00000003 0.0000000000902%
0.00000002 0.0000000000602%
トリウム 0.00000002 0.0000000000602%
インジウム 0.00000001 0.0000000000301%
ルテニウム 0.000000005 0.0000000000150%
オスミウム 0.000000002 0.0000000000060%
イリジウム 0.00000000013 0.0000000000004%
ラジウム 0.00000000013 0.0000000000004%
含有率合計 99.9999999999999%
【出典】Newton別冊地球大解剖

水温による元素含有量の変化について

コーラルラボさんは、塩分濃度が30‰の場合と、35‰の場合では、カルシウム、マグネシウム、カリウム、臭素の値に差が出ることを確認されており、塩分濃度が30‰ではカルシウム、マグネシウム、カリウム、臭素の値が異常値になり、35‰にすることで正常値になることを確認されています。

本内容については、比重計、塩分濃度計の選定時にも気にしておかないといけない内容となります。

※以下の記事は、2007年12月25日に投稿された記事でかなり内容が古いです。



添加剤の必要性についてサンゴを飼育していると、どうしても気になるのが添加剤です。添加剤の必要性について生麦海水魚センターの店員さんとお話をしました。ショップの店員さんは、「必要です。」との事でした。理由は「広大な海の中では、生物が必要とする成分は豊富にあるが、限られたスペースの水槽の中では、サンゴが生きていくに必要な成分は不足がちになる。」との事でした。今まで水槽に添加剤を用いた事はないのですが、水槽のサンゴの数も増えてきたことから、ショップの店員さんと添加剤について話をしてみました。

ヨウ素の役割についてですが、生物の脂肪代謝や紫外線に対する抵抗力を高める役割、海水魚やサンゴの色揚げ、無脊椎動物や海藻の成長、石灰藻の繁殖などが主にあげられるようです。ヨウ素は、吸着ろ材やプロテインスキーマーによって容易に除去されてしまう傾向があるようで、通常だと約1週間で水槽内から除去されてしまうようです。また、光の変化による順応を助け、褐虫藻が過剰に光合成を行って発生した酸素を中和してサンゴの白化を防止するようです。特にウミアザミ類、イタアザミ類、ウミヅタ類、イソギンチャク類に効果的なようで、ハードコーラルにも良い効果をもたらし、甲殻類の脱皮の助けにもなるようです。

マグネシウムは、サンゴの細胞活動や骨格掲載に必要なようです。また理想的な濃度は海水中のアルカリ度、カルシウム濃度のバランスを取りpHを高く保ちます。一般的な人工海水では、カルシウム値が十分でもマグネシウム濃度が十分では無いようです。
次にカルシウムです。カルシウムと聞けば全ての生き物の骨格形成に必要不可欠となってくる成分です。サンゴの骨格も主に炭酸カルシウムからできているようで、光のエネルギーを利用して海水中のカルシウムイオンと炭酸水素イオンから自らの骨格を形成しているようです。

海水用添加剤と聞くと、KENTをよく目にしますが、生麦海水魚センターの店員さんは、KENTよりもAQUAGEEKのS-Plus添加剤を勧めてきました。
#KENTの添加剤が年末セールで全品40%OFFだったのですが。。。

こちらの添加剤で、マグネシウムとヨウ素が満たされるようです。

一先ず、ミドリイシの存在しない水槽なので、カルシウム添加剤は購入せず、AQUAGEEKのS-Plusをしばらく利用してみようと思い購入しました。
ちなみにKENTで上記添加剤を揃えるとどの商品になるか聞いたところ下記になるとの事でした。でも店員さんは、”40%OFF”の商品は、勧めず上記商品を購入させられました。営業上手なのでしょうか。。。一先ず、しばらく利用してみて、海水魚、サンゴの様子をみていきたいと思います。
#添加剤やpHの領域に入ると化学の授業をしているようです。
メルマガで知ったのですが、スプラッシュの年末セールが好評のため、12月30日まで延長になったようですね。

添加剤一覧

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