特に人気が高い海水魚の飼育方法をご紹介しています。海水魚飼育を始められる方は、まずはカクレクマノミとイソギンチャクの共生から入り、マリンアクアリウムにハマると、ヤッコ飼育へと流れていく方が多くいます。チョウチョウウオは人工餌に餌付き辛い種類が多く、初心者の方にはおすすめしません。ハナゴイ、ハナダイの仲間は、性格がおとなしく、群れで水槽内を泳ぐのと、丈夫な種類が多いのと、珊瑚との相性も良く色合いも綺麗なことから、初心者の方にもおすすめの海水魚になります。まずは、海水魚飼育で大切だと感じる海水魚飼育の基本についてまとめてみたいと思います。
目次
海水魚飼育の基本
海水魚の飼育に限らず、珊瑚やイソギンチャク、マリンプランツの飼育においても同様で、どの生体も水槽内で発生する大きな環境の変化をとても嫌います。実際に何種類もの海水魚を飼育していると、水槽内の環境の変化に強い固体と弱い固体がいるのですが、特にデリケートな海水魚の例としてあげるのならば、ブラックバンドエンゼルはとてもデリケートです。水換え時の急激な水温変化や、水槽内への添加剤や薬品(苔抑制剤等)投下でもの凄く調子を崩し易い海水魚です。特に数十万円や数百万円する高価な生体になればなるほど、水槽内で死なせてしまった時のショックは大きくなってきます。金額の大小に限らず、大切な命を失う事はとても残念な気持ちになってしまいます。過去に様々な海水魚を飼育してきて、生体を長期飼育する上でポイントは以下の点だと思います。
チェックリスト
- 欲しい生体を購入する前に、海水魚飼育に適した飼育環境をシッカリと整えてから生体を水槽へ投入する。
- 水換え時には、適切な水あわせ、温度あわせを行い、急激な変化を水槽内で発生させない。
- 今まで利用していた人工海水から別の種類の人工海水に変更し大量換水をしない(環境の変化は、必ず海水魚にストレスを与えます)。
- 素手では極力生体に触れない(人間の平均体温は海水魚にとって高熱です)。
- 水槽に手を入れ頻繁にレイアウトを変更しない。
- 「何年も水換えを行なっていない。」のが良いのでは無く、「何年も飼育環境に変化が起きていない。」ことの方が良いこと。
- 白点病など病気が水槽内で発生してしまったら、直ぐにトリートメント治療できる環境を準備しておく。
- 無理な混泳は絶対にさせない。
- アサリの剥き身など、生餌は与えない。なぜなら、シマヤッコは自然界でアサリは食べないから。飼育している海水魚が自然界で何を食べているのかを理解し、生餌を与えるのでは無く活餌や冷凍餌を与えた方が人工餌に餌付き易い。
- 90cmオーバーフロー水槽で飼育する生体はカクレクマノミのペアとハタゴイソギンチャクのみなど、とても少ないと感じるぐらいの生体数で飼育した方が生体はストレスを受けることなく長期飼育できる。
レイアウト(見た目)ばかり気にするのは人間都合の考え方です。本当に欲しいと感じた海水魚のみを購入し、その海水魚をいつまでも状態よく維持し続けることができる水槽システムの構築やその環境維持の方が大切なことです。
海水魚飼育
実際に過去飼育してきた経験や、自宅水槽で撮影した写真をご紹介しながら、海水魚の飼育についてまとめます。
海水魚の飼育方法のご紹介は以上となります。次に珊瑚の飼育方法についてご紹介いたします。
マリンアクアリウム飼育方法
海水魚、珊瑚(ソフトコーラル、ハードコーラル)、イソギンチャク、マリンプランツ(海藻、海草)の飼育方法について、以下のページでそれぞれまとめています。
マリンアクアリウム飼育機材
海水魚、珊瑚(ソフトコーラル、ハードコーラル)、イソギンチャク、マリンプランツ(海藻、海草)の飼育に必要な機材や用品などについて、以下のページでそれぞれまとめています。