リフジウム水槽の特徴、選定について
リフジウム水槽は、オーバーフロー水槽の濾過槽や連結したサブ水槽で、海藻や海草といった海藻、海草といったマリンプランツを飼育し、そこに微生物を発生させる事により、水槽内の生物濾過を促進させるための水槽であると同時に、発生した微生物が海水魚の餌にもなるという素晴らしいアイテムです。
目次
リフジウムとは
リフジウムとは、水槽内で海藻、海草といったマリンプランツを育て、そこに微生物を発生させることにより、水槽内で生物濾過を促進させるための仕組みです。水質の浄化、生体たちの隠れ家、リフジウム内で発生した微生物が生体たちの餌にもなる優れた仕組みです。
以下の映像は、オーバーフロー水槽の上部にリフジウム水槽を設置した時の映像です。
微生物の映像
リフジウム水槽内で発生する微生物の映像を撮影しました。以下のページでご紹介しています。
関連記事:リフジウム水槽内で発生中の微生物(プランクトン)映像
設置する場所
リフジウム水槽は、オーバーフロー水槽の上部か、濾過槽の中に設置するのが一般的です。リフジウム水槽で、タツノオトシゴの飼育を行う場合は、外からリフジウム水槽の様子を確認できた方がよいので、オーバーフロー水槽の上部に設置した方がおすすめです。特にリフジウム水槽で生体を飼育しない場合は、濾過槽の中でマリンプランツを飼育するのがおすすめです。
水槽上部にサブタンクを設置してリフジウムを実現
オーバーフロー水槽の上部に、サブタンクを増設してリフジウムを実現させた際に撮影した写真です。
オーバーフロー水槽を連結してリフジウムを実現
連結したオーバーフロー水槽で、アマモを飼育している写真です。
リフジウム水槽の設置
リフジウム水槽は、自由にサイズ調整が可能な自作する場合や濾過槽をそのまま利用する大型のパターンと、安価な外掛け式のアクリルケースを購入してきて簡単に設置できる小型パターンの2つに分かれてきます。自宅水槽では、自作、濾過槽、外掛け式の全てのパターンでリフジウム水槽を設置したことがありますので、リフジウム水槽を実際に設置した時の写真とあわせてご紹介いたします。
大型のリフジウム水槽
自作にて90cm水槽上部に設置したサブ水槽です。90cm水槽の上部に設置しています。自作であれば、30cmオーバーフロー水槽、45cmオーバーフロー水槽、60cmオーバーフロー水槽、90cmオーバーフロー水槽、120cmオーバーフロー水槽など様々なサブ水槽を制作することができます。
リフジウムとしての利用用途はもちろんの事、肉食系のカエルウオや、タツノオトシゴの飼育にも最適な水槽です。写真は、水槽を組み上げる前のパーツ類一式です。
オーバーフロー水槽用の配管パーツを組み合わせて、リフジウム水槽を自作しています。配管パーツについては、以下のページでまとめています。
まずは、サブ水槽が90cm水槽の上部に当てはまるかの確認です。事前に寸法を測って発注したので、サイズはバッチリです。照明のライトアームがメイン水槽の前方には配置されるので、サブ水槽を設置したらライトアームが乗らずに照明が付けられない!っとならないように事前の寸法確認は十分注意が必要です。
こんな感じに塩ビパイプを加工しながら、結合パーツの組み立てです。オーバーフロー水槽を組み上げる際もそうですが、水漏れが一番厄介ですので、水漏れを発生させないように十分に配慮しながらパーツ類の組み上げます。
パーツ類が全て組み上がったところで、サブ水槽を逆にして、水槽前面に配置しサンプから海水を組み上げるホースと、サブ水槽から海水を落とすパイプの長さが十分あるかを確認して、問題なければ設置です。
完成した写真がこちらです。ちょこんとヘライワズタを入れてみました。メイン水槽に塩ダレを発生させずにサブ水槽が配置できたのでだいぶ気分的にもイイ感じです。
ポンプからサブ水槽に海水を上げるパイプの結合部分にはコックを設置しました。マリンプランツしか入れない予定なのですが、大きな水流が必要では無いタツノオトシゴなどを飼育した場合に備えて、水流が調整できるようにするためのコックとなります。
性格がおとなしく、餌付き辛いシマヤッコの幼魚をリフジウム水槽で飼育するのもおすすめです。
シマヤッコ幼魚の飼育方法については、以下のページでまとめています。
小型のリフジウム水槽
小型のリフジウム水槽を取り付けたい場合は、水槽に外掛けできるアクリルケースを利用すると安価(1,000円前後)にリフジウム水槽を作ることも可能です。
上記写真のリフジウム水槽で利用しているのは、以下の隔離ケースとなります。価格が1,000円前後で安いのでおすすめです。
リフジウム水槽の照明
水槽に設置しているLEDは、24Wタイプのブルー&ホワイトです。リフジウム水槽なので海藻とタツノオトシゴを飼育しているのですが、海藻はご覧の通りLEDの照明であってもグングン成長します。海藻はヘライワヅタです。暗闇の中でLEDランプだけの照明で撮影したので、少しヘライワヅタが白っぽくなっておりますが、とけたりなどもせずわんさか増殖中です。透き通った海水に緑のマリンプランツ、LED照明はとても綺麗です。リフジウム水槽におすすめな照明については、以下のページでご紹介しています。
リフジウム水槽の通販
私のリフジウム用のサブ水槽は、オーバーフロー水槽の配管パーツを利用した自作になりますが、以下のような水槽サイズ別の既製品も販売されています。
30センチ水槽
45センチ水槽
60センチ水槽
90センチ水槽
120センチ水槽
マリンプランツ(海藻、海草)
今まで過去に私が飼育したことがあるマリンプランツは、タカノハヅタ(フェザー)、サボテングサ(お尻が「ヅタ」ではなく、「グサ」なのでこれは正確には海草かな?)、スズカケヅタ、タカツキヅタ、センナリヅタ、イチイヅタ、フジノハヅタ、ジュズモ、ウミブドウです。
それぞれの飼育方法について、以下にまとめています。
海藻の一覧
海草の一覧
飼育方法と難易度
各マリンプランツの飼育方法と飼育難易度について、以下のページでもご紹介しています。
リフジウム水槽の特徴、選定についてのご紹介は以上となります。次にリフジウム水槽と連結を行ない易いオーバーフロー水槽についてご紹介いたします。
生物濾過を実現するために必要なもの
水槽内で生物濾過を実現するために必要な代表的なアイテムは、ライブロック、ライブサンド、リフジウムの3つになります。それぞれの詳細について、以下のページでご紹介しています。
生物濾過のご紹介は以上となります。生物濾過と並んで、水槽内の汚れなどの不要物を除去するための物理濾過について、以下のページでご紹介いたします。
マリンアクアリウムの飼育機材、用品
海水魚、珊瑚、イソギンチャク、マリンプランツ(海藻、海草)を飼育するにあたり、飼育する生体の種類によって、必要となる環境が異なってきます。特に初心者の方は、「どんな機材を揃えばよいのかわからない。」と思う方が多いかと思います。海水魚、珊瑚、イソギンチャク、マリンプランツ(海藻、海草)の飼育を行う場合で必要となってくる飼育機材や用品、リフジウム水槽などについて飼育する生体のジャンル別に、以下のページでまとめています。
海水魚、珊瑚、イソギンチャク飼育の濾過について
海水魚、珊瑚、イソギンチャク飼育で必要不可欠な仕組みが濾過です。濾過には大きく分けて物理濾過と生物濾過の2種類があります。オーバーフロー水槽、外部濾過水槽、外掛け式濾過水槽、上部濾過水槽の各濾過槽は、物理濾過と生物濾過の役割を果たしています。
マリンアクアリウム飼育方法
海水魚、珊瑚(ソフトコーラル、ハードコーラル)、イソギンチャク、マリンプランツ(海藻、海草)の飼育方法について、以下のページでそれぞれまとめています。
マリンアクアリウム飼育機材
海水魚、珊瑚(ソフトコーラル、ハードコーラル)、イソギンチャク、マリンプランツ(海藻、海草)の飼育に必要な機材や用品などについて、以下のページでそれぞれまとめています。