カルシウムリアクターの特徴、選定について
私はスリークォーターカルシウムリアクターを水槽に設置して利用しています。カルシウムリアクターは必要なのか?必要でないのか?と随分昔から気になっていたのですが、水槽内に不足したカルシウムを補う事は必要なことです。カルシウムを補う手段として、添加剤もしくはカルシウムリアクターを利用するという選択肢があります。
目次
カルシウムリアクターとは?
カルシウムを成長過程に必要とする生体(特にハードコーラル)が水槽内で成長するにあたり、骨格形成に必要なカルシウムとKH(炭酸塩硬度)を一定に保ちながら、水槽へカルシウムを供給するためのシステムをカルシウムリアクターと呼びます。
カルシウムリアクターのリアクター内部にメディアを入れ、リアクターに接続されているポンプで、水槽内の飼育水を循環させながら、二酸化炭素(CO2)を添加することによって水槽内のpHを低下させます。
pHの値が7以下になると、カルシウムメディアが溶け始めます。
カルシウムイオン濃度とKHは、以下の値を保つのが理想です。KHの値が低いと、ハードコーラルが、カルシウムを吸収することはできないので注意が必要です。KHの値を維持するためには、カルシウムを含んだ生成水のバルブ調整と、CO2の添加量の調整が必要となります。
- カルシウムイオン濃度:350~450mg
- KH:9~12dKH
カルシウムリアクターは本当に必要?
カルシウムリアクターが無い環境でも生体の飼育はできましたが、カルシウムリアクターに限らず、生体の飼育環境をよりよい環境に整える事によって、「飼育している生体の状態がよくなった。」っということは確かです。
生体にとってよりよい環境を作り出すためには、カルシウムリアクターがあった方が望ましいと思います。
カルシウムリアクターを利用している自宅の水槽
カルシウムリアクターを利用して飼育している自宅の水槽です。ハタゴイソギンチャク、海水魚、ソフトコーラル、LPSが中心で、ミドリイシなどSPSは飼育しておりません。
メタハラ直下だとブルーにしかみえないのですが、
照明も落とした真っ暗闇にすると、エメラルドブルーに輝く珍しいハタゴイソギンチャクです。特に触手の先端がギラギラのエメラルドブルーです。
水槽底面に汚れが溜まるのが好きではないのでベアタンクにしています。生物濾過は、ライブロックとリフジウムで行えば十分と考えているためです。
パワーヘッドを底面から上へ吹き上げる水流を作ると、水槽の底面に汚れが溜まらずに済みます。
スリークォーターカルシウムリアクター
水槽で利用している315 three quarter C-calcium reactorです。CO2ボンベとあわせて、オーバーフロー水槽のキャビネット内に格納しています。
メイン水槽側から綺麗な水槽の海水をポンプでリアクター内部に取り込み、CO2ボンベから二酸化炭素を送り込むことによって、メディアから溶け出したカルシウムが濾過槽内に注ぎ込まれる仕組みになっています。
カルシウムリアクターの商品一覧
カルシウムリアクターの商品一覧です。カルシウムリアクターは、濾過槽に入れず水槽の外で利用する外部式と、濾過槽の中に入れて利用する内部式の2種類に分類されます。
MTCカルシウムリアクター(外部式)
H&Sカルシウムリアクター(内部式)
リーフオクトパス カルシウムリアクター CR-1600ECO(内部式)
リカルシウムリアクター専用アラゴナイトメディア
私が利用しているスリークォーターのカルシウムリアクターは、コーラルラボさんにて購入することができます。
「カルシウムリアクターの特徴、選定について」についてのご紹介は、以上となります。次は「添加剤の必要性について」ご紹介いたします。
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