ハタゴイソギンチャクの長期飼育に関して

ハタゴイソギンチャクの長期飼育について

カクレクマノミがもっとも共生する相性がよいイソギンチャクといえば、ハタゴイソギンチャクです。ハタゴイソギンチャクを長年飼育する愛好家として、今までの飼育を通じて感じた事や実体験を本ページでは記載しております。他に飼育されている方はまた違った意見等があるかもしれません。ショップやメーカーさんであれば、もっとよいアドバイスをしてくれるかもしれません。遠く離れた海の中からやってくるハタゴイソギンチャクを少しでも大切に長く飼育できるよう、初めてハタゴイソギンチャクを飼育される方や、なかなかハタゴイソギンチャクが上手く飼育できない方向けに、お役に立てればと思いまとめています。また、新たな飼育器材などの登場により、ハタゴイソギンチャクが更に飼育しやすい環境が出てくるようなことがあれば、その都度サイトの情報は、修正、追加していきます。ちなみに、薬物採取と未だによく記載されているのを目の当たりにすることがあるのですが、薬物採取はされていないです。それを証明しないと、販売店も困るよなっというのもあり、外国産のハタゴイソギンチャクを長期飼育してきた記録をまとめています。

イソギンチャクの種類

水槽で飼育できるイソギンチャクにはいろいろな種類がいますが、多くの人たちがカクレクマノミとの共生を楽しみたいと思う人が多いと思います。ハタゴイソギンチャクが、一番クマノミとの共生を行うのに最適なイソギンチャクとなります。カクレクマノミと、水槽で飼育するのにおすすめなイソギンチャクの飼育方法については、以下のページでまとめています。

ハタゴイソギンチャクとは

ハタゴイソギンチャクは、カクレクマノミが好んで共生するイソギンチャクの仲間です。他のイソギンチャクよりも毒性が非常に強く、人の手で触れると触手に刺されて手が腫上がったり、触れた後にチクチク痛む事もあります。ダイビングをやられる方はご存じかもしれませんが、自然界には更に強力な毒を持ったウンバチイソギンチャクという種類もいます。このイソギンチャクに刺されると入院してしまうほどです。ハタゴイソギンチャクは、そこまでの毒はありません。ただし、水槽で飼育できるイソギンチャクの中では、一番毒性が強いイソギンチャクとなります。

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英語、学名

ハタゴイソギンチャクの学名は、”Stichodactyla gigantea”です。

自然界の生息地

沖縄以南の暖かい海域に生息しています。日本国内に輸入されるハタゴイソギンチャクもインドネシアを中心とした海域からやってくる個体がほとんどです。自然界には、直径1メートル近くにも広がる巨大なハタゴイソギンチャクも生息しています。

インドネシア現地では、太陽の光が届く水深10メートルに満たない場所に生息していました。以前、石垣島でダイビングをした時は、水深5メートルぐらいの場所でも生息を確認することができました。水槽の飼育環境下においては、あまり移動しないイメージがありますが、自然界においては、日が昇る日中の時間帯は太陽の光が沢山当たる場所に移動し、夜間になると岩場の影に隠れて身を潜めている姿をナイトダイビングで確認したこともあります。

自然界では、砂地に潜っていたとしても必ず足盤は岩に張り付いています。岩場や藻場といったような場所で、なおかつ太陽の光が届く場所を好んで生息しています。

ハタゴイソギンチャクを飼育するには、自然界でどのような場所に生息しているのかを確認するのもとても重要な事だと思います。

自然界に生息するハタゴイソギンチャクの映像

実際に自然界に生息するハタゴイソギンチャクの映像です。生息環境の特徴をよく捉えていると感じました。何も隔たりの無い自然界の海で生育しているハタゴイソギンチャクは、のびのびしているように感じます。

ハタゴイソギンチャクの選び方

ハタゴイソギンチャクは、購入時の生体の調子の良さが一番の決めてです。これが全ての決めてと断言しても間違いありません。購入する際に以下の内容を販売店に質問し、良好な回答が得られればその個体は長期飼育できます。ハタゴイソギンチャクを直輸入するコーラルラボさんは、インドネシアから沖縄便よりも早く生体をショップまで入荷できるルートを持っています。ハタゴイソギンチャクを購入する際のチェックポイントについて、以下のページにまとめています。

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ハタゴイソギンチャクの種類

ベトナム産ハタゴイソギンチャク

国内で流通している個体は、インドネシア産、沖縄産がメインです。最近あまりみかけなくなってしまいましたが、ベトナム産のハタゴイソギンチャクも昔はよく入荷しており飼育経験もあります。今まで飼育してきた産地違いのハタゴイソギンチャクについて、水槽内で撮影した写真とあわせてご紹介いたします。

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ハタゴイソギンチャクの色

ブルー、先端スカイブルー&パープル、センターグリーン&パープルエッジのハタゴイソギンチャク

ブルー、先端スカイブルー&パープル、センターグリーン&パープルエッジのハタゴイソギンチャク

ハタゴイソギンチャクは、様々なカラーバリエーションがあります。一番多く流通している色は、ノーマルカラーと呼ばれる茶色っぽい固体となります。ノーマルカラーの他には、クリーム、ホワイト、蛍光イエローグリーン、メタリックグリーン、ブルー、パープルといった固体が流通しています。今まで飼育してきたハタゴイソギンチャクの中には、センターグリーン、パープルエッジな固体や、先端スカイブルー軸パープルといった珍しい固体もいました。また、とても貴重なレッドカラーのハタゴイソギンチャクも世の中には存在します。国内でレッドカラーのハタゴイソギンチャクを過去に販売していたのは、私が把握している範囲では、スプラッシュとコーラルラボになります。貴重な赤いハタゴイソギンチャクの写真とあわせて、以下のページで、各カラーバリエーションのハタゴイソギンチャクをご紹介いたします。

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ハタゴイソギンチャクの採取

15年から20年ぐらい前は、よく薬物採取されているという情報がありました。シマヤッコについても同じような事が言われることがありますが、薬物採取されている事を目撃していない限り、それは単なる推測にすぎないと思います。飼育する立場においては、販売されている生体を見極め、状態が優れた個体を選択する事が最優先です。現在、国内、海外から流通するハタゴイソギンチャクは、ほとんど全てハンドコートされた固体になっているためとても状態が優れた固体が多いです。私がイソギンチャク飼育を始めた2000年頃に販売されていたハタゴイソギンチャクと比較すると、その差は歴然としています。

ハンドコート

ハンドコートとは、人間の手によって生体が採取される事です。ハタゴイソギンチャクは、足盤が強く、なかなかライブロックから剥がすことができない事を経験されたことがあるかと思います。自然界から採取する時も同様で、入り組んだライブロックの隙間に潜むハタゴイソギンチャクを採取する事はとても大変な事です。ただ、実際に採取している方々とお話しをすると、よっぽど入り組んだ場所で無い限りは、採取は簡単とのことでした。採取時には、目視で確認ができるか?という点と、手を伸ばした時に生体に触れることができるか?がもっとも大きなポイントで、手が触れることができれば、採取している方々はみな「きっかけ」と呼ぶのですが、シールをはがすように、ライブロックから足盤をはがす際に、一か所でも剥がしやすくなるポイントさえ作ってしまえば、どんなハタゴイソギンチャクでも採取は可能ということでした。

ハタゴイソギンチャクの照明と飼育環境

水槽内で飼育10年目に突入したハタゴイソギンチャク(メタハラ利用)

水槽内で飼育10年目に突入したハタゴイソギンチャク(メタハラ利用)

ハタゴイソギンチャクの飼育で一番気になるのが照明です。照明にはT5蛍光灯、LED、メタハラがありますが、私が今まで年単位でハタゴイソギンチャクの飼育ができたのはメタハラのみです。T5蛍光灯、LEDでも飼育ができるか?できないか?といえば、飼育は可能です。しかし、年単位での長期飼育には至りませんでした。私の知り合いにも10年以上ハタゴイソギンチャクを飼育している愛好家が一人だけいますが、その方も照明はメタハラを利用しています。今までハタゴイソギンチャクを飼育してきて感じた必要な飼育環境についてまとめてみたいと思います。

関連記事:ハタゴイソギンチャクの照明と飼育環境

ハタゴイソギンチャクの餌

ハタゴイソギンチャクに餌を与えて餌付ける必要はありません。アサリ、クリル、ブラインシュリンプ、液状フード、栄養に関して、とても問い合わせが多いのですが、私は今まで年単位での飼育を行ってきている中で、ハタゴイソギンチャクに餌を与えた事は一度もありません。

関連記事:ハタゴイソギンチャクの餌

調子を崩したハタゴイソギンチャクの状態

ハタゴイソギンチャクは水槽での長期飼育が難しいことから、水槽環境下において状態を崩すことがよくあります。繁殖による分裂を除き、以下のような状態が水槽内でハタゴイソギンチャクに発生してしまった場合は、復活させることはほぼ不可能な症状となってきます。

関連記事:調子を崩したハタゴイソギンチャクの状態

ハタゴイソギンチャクの治療、回復

水槽内で色が抜けて白くなってしまったハタゴイソギンチャク

水槽内で色が抜けて白くなってしまったハタゴイソギンチャク 2015年12月13日時点

水槽内での怪我では無く、採取時にイソギンチャクが破れてしまった個体が流通する事がたまにあります。水槽環境の状態がよければ、水槽内で復活させる事も可能ですが、水槽環境が整っていない場合については、破けたイソギンチャクを復活させるのは難しいので、破けたイソギンチャクは選定しないようにした方が無難です。水槽内で、状態を崩したハタゴイソギンチャクを治療し、回復させた記録についてご紹介いたします。

関連記事:ハタゴイソギンチャクの治療、回復

ハタゴイソギンチャクとカクレクマノミとの共生

カクレクマノミが一番相性がよいイソギンチャクがハタゴイソギンチャクです。ブリード個体であれば、他のイソギンチャクとの共生を行うこともありますが、自然採取されたワイルド個体のカクレクマノミとイソギンチャクの共生を水槽内で実現させたい場合については、ハタゴイソギンチャクが一番ベストです。

関連記事: カクレクマノミの飼育について

カクレクマノミが入らない場合

水槽に入れたハタゴイソギンチャクにいきなりカクレクマノミが入る場合もあれば、なかなか入らない場合もあります。ある日突然水槽を覗いたらカクレクマノミが共生を始めていたという事もありますので、時間をかけて観察してあげるのがベストです。

ハタゴイソギンチャクと海水魚、珊瑚の相性

ハタゴイソギンチャクに乗っかるスカンクシュリンプ

ハタゴイソギンチャクに乗っかるスカンクシュリンプ

今まで、サンゴや海水魚、エビ、カニなど様々な生体との相性についてお問い合わせをいただきました。お問い合わせがあった生体との相性に関して、まとめて記載したいと思います。

関連記事:ハタゴイソギンチャクと海水魚、珊瑚の相性

ハタゴイソギンチャクの飼育難易度

ハタゴイソギンチャクの飼育難易度です。入手したハタゴイソギンチャクの状態や整備された飼育環境であれば、特に難しくは無いですが、入荷時の状態、飼育環境の状態によっては、とても飼育が難しいイソギンチャクです。長期飼育を目指すのであれば、メタハラ、浄水器プロテインスキマーの利用がおすすめです。環境さえ整っていれば、決して飼育が難しいイソギンチャクではありません。しかし、水槽の環境がシッカリと整っていない状態だと、長期飼育はなかなか難しいです。

難易度

難しい:

カクレクマノミとの共生

簡単:

珊瑚との相性

危険:

ハタゴイソギンチャクは、水槽で飼育できるイソギンチャクの中では、最も飼育が難しい種類になります。初心者の方でイソギンチャクを水槽で飼育する際には、サンゴイソギンチャクや、タマイタダキイソギンチャクを選定するのがおすすめです。

関連記事:初心者向けイソギンチャク飼育ガイド

イボハタゴイソギンチャクとの違い

蛍光グリーンのイボハタゴイソギンチャクと共生するカクレクマノミ

蛍光グリーンのイボハタゴイソギンチャクと共生するカクレクマノミ

イボハタゴイソギンチャクとハタゴイソギンチャクの違いは、触手の長さで判別が可能です。ただし、小さい個体の時はなかなか判別が難しい事もあります。

関連記事:イボハタゴイソギンチャクの飼育について

ハタゴイソギンチャクの価格相場

  • ノーマル:約5,000円
  • カラー:約10,000円

価格はノーマル個体であれば5,000円前後。カラー個体であれば、1万円前後。珍しいカラーの個体になると、5万円前後で販売されているようなこともあります。詳しくは以下の通販サイトより、最新の価格をご確認ください。



ハタゴイソギンチャクの通販

通販サイトで購入ができる価格が安いイボハタゴイソギンチャクを以下のページからご確認いただけます。該当の商品が存在しない場合は、商品が何も表示されない場合や、他の商品が表示される場合があります。

上記のリンクから目的の商品が見つからない場合は、以下のショップからも直接検索してみてください。

イソギンチャク飼育に関するノウハウ

イソギンチャクの種類別飼育方法から、イソギンチャクの飼育に必要な機材、イソギンチャク飼育に便利な照明、浄水器、オーバーフロー水槽についてまとめています。

イソギンチャクの種類

イソギンチャクの種類

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イソギンチャク飼育用機材

イソギンチャク飼育に必要な機材

イソギンチャク飼育用機材

イソギンチャク飼育用照明

イソギンチャク飼育用照明

イソギンチャク飼育用照明

イソギンチャク飼育用浄水器

イソギンチャク飼育用照明

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オーバーフロー水槽

オーバーフロー水槽

オーバーフロー水槽

飼育方法

飼育機材

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