カクレクマノミの子供の餌はブラインシュリンプ
海水魚のなかで唯一自宅の水槽でも比較的簡単にペアリングや繁殖が容易なのが、カクレクマノミです。イソギンチャクと二匹のカクレクマノミを水槽内で泳がしていたら、いつの間にか産卵していたというようなこともあります。カクレクマノミを繁殖させる際に一番困るのが、生まれたばかりの仔魚に与える餌です。金魚などの生まれたばかりの仔魚には、ゆで卵の黄身をすりつぶして与えると食べますが、カクレクマノミの仔魚となるとそうはいきません。
生まれたばかりのカクレクマノミの餌
生まれたばかりのカクレクマノミの子供におすすめの餌は、孵化させたブラインシュリンプになります。
ブラインシュリンプとは?
昔よくシーモンキーとよばれて、昭和の時代の学習教材の付録などにも乾燥した卵が付いていたのがブラインシュリンプです。卵から羽化したばかりのブラインシュリンプは、カクレクマノミの幼魚に対しても、とっても栄養価の高い活餌になります。
ただし、自宅でブラインシュリンプを孵化させるためには、専用の装置が必要となります。20年前は、こんなような装置で、ブラインシュリンプを沸かせて、生まれたばかりのカクレクマノミの子供に与えていた時期もありました。
しかし現在は、日本動物薬品から発売されているブラインシュリンプ孵化器セットがとても役に立ちます。ブラインシュリンプ孵化器セットの内容は以下のページでまとめています。
カクレクマノミの飼育について
アクアリウムで一番人気の魚といえばかわいいカクレクマノミ。カクレクマノミとイソギンチャクの共生にあこがれてマリンアクアリウムを始める方が多いのではないかと思います。私も2000年に海水魚飼育を始めたきっかけは、カクレクマノミでした。現時点でカクレクマノミを10年飼育しています。カクレクマノミともっとも相性がよいハタゴイソギンチャクも年単位で飼育しており、いろいろと問い合わせなどもいただいているので、今まで質問があった内容などもおりまぜながら、まとめてみたいと思います。本ページに記載されている内容は、カクレクマノミを長期飼育している立場で、実際の飼育を通じて得られた経験をもとに記載している内容となります。写真は全て自宅水槽で撮影しています。詳細は、以下のページでまとめています。
海水魚におすすめな餌と餌付け方法
マリンアクアリウムを行う上で、生体別に適したおすすめな餌の区分について整理していきたいと思います。なお以下の整理内容は、私自身の過去のマリンアクアリウム経験をもとにまとめているため、他の方がまとめたらまた別の視点になるかもしれません。海水魚の餌選定において、一番重要となってくるのは、自然界において生体が何を捕食していて、雑食性なのか?草食性なのか?ポリプ食?プランクトン食?なのかをシッカリと理解することです。自然界における生体の捕食性を理解した上で、餌を選定していきたいと思います。また、厳密には乾燥餌、冷凍餌については、加工のタイミングで人の手が入っているので、広域では人工餌に分類されると思うのですが、分かりやすい分類という観点で、それぞれ分けて以下のページで整理していきたいと思います。
マリンアクアリウム飼育方法
海水魚、珊瑚(ソフトコーラル、ハードコーラル)、イソギンチャク、マリンプランツ(海藻、海草)の飼育方法について、以下のページでそれぞれまとめています。
マリンアクアリウム飼育機材
海水魚、珊瑚(ソフトコーラル、ハードコーラル)、イソギンチャク、マリンプランツ(海藻、海草)の飼育に必要な機材や用品などについて、以下のページでそれぞれまとめています。