カエルアンコウ、オコゼ、カサゴの餌付けと餌に関して
カエルアンコウをはじめ、オコゼ、カサゴといった魚を捕食する肉食魚の事を「フィッシュイーター」と呼びます。他の海水魚と異なり生餌、活餌を食べる海水魚です。ヤッコやチョウチョウウオ、ハナダイやクマノミに与えるような餌とは全然別格の海水魚となってきます。どちらかというと、肉食のカメなど爬虫類を飼育するような感覚に近い海水魚だと感じています。
マリンアクアリウムにおいては、カエルアンコウ、オコゼ、カサゴがフィッシュイーターとしてメジャーですが、自然界における以下のような魚もフィッシュイーターに該当します。
- ヒラメ
- カレイ
- マゴチ
- カンパチ
- ブリ
- シイラ
- カツオ
- スズキ
- マグロ
ブラックバスも該当しますが、小魚を模倣したルアーで釣れる魚は、全てフィッシュイーターに該当します。
目次
カエルアンコウの餌付けについて
カエルアンコウの仲間であるフィッシュイーターは、大食漢の割には消化器官が弱く、餌の与えすぎは消化不良を起こしやすいです。
スズメダイやクマノミがいる水槽にカエルアンコウの仲間を入れると、食べられてしまうので注意が必要です。
ここでいう注意が必要というのは、食べられてしまう側の魚(スズメダイ、クマノミなど)も、食べてしまう側の魚(カエルアンコウ、オコゼ、カサゴ)の両方に対して注意が必要です。
カエルアンコウの仲間は消化器官が弱いため、骨格がある魚を食べすぎてしまうとすぐに消化不良を起こし、死に至ってしまいます。
カエルアンコウの仲間を長期飼育したい場合は、メダカ、金魚など骨格がある活餌は避け、生魚の切り身や、エビのむき身などを与えた方が長期飼育に至りました。
また、クリルも与えると食べるのですが、消化不良を発生しやすいので、あまり与えない方が無難だと思います。
カエルアンコウの仲間に対する餌付けのポイント
- 肉食の海水魚(フィッシュイーター)なので、他の海水魚との飼育とは別物。
- 消化器官が弱いので、消化不良を起こしやすいクリルなどは与えない。
- 生魚の切り身(刺身)やエビのむき身を与えた方が長期飼育することができた。
カエルアンコウの餌
カエルアンコウは、生魚の切り身や、エビのむき身がおすすめです。
生体種類別餌の種類と餌付けについて
海水魚の人工餌比較
海水魚の人工餌は、サイズ別では小型魚用、中型魚用、大型魚用に分類されます。形状別では、粒状、フレーク状、ペレット状に大きく分類されます。また、人工餌を水槽に入れた際に浮かぶ(浮遊性)のか、沈む(沈下性)のかといった違いがあります。また、与える海水魚の種類によって、総合フード、草食フード、免疫力向上、補助食、餌付け用などに分かれてきます。以下のページで、各社から発売されている人工餌を一覧表にまとめてみました。
海水魚におすすめな餌と餌付け方法
マリンアクアリウムを行う上で、生体別に適したおすすめな餌の区分について整理していきたいと思います。なお以下の整理内容は、私自身の過去のマリンアクアリウム経験をもとにまとめているため、他の方がまとめたらまた別の視点になるかもしれません。海水魚の餌選定において、一番重要となってくるのは、自然界において生体が何を捕食していて、雑食性なのか?草食性なのか?ポリプ食?プランクトン食?なのかをシッカリと理解することです。自然界における生体の捕食性を理解した上で、餌を選定していきたいと思います。また、厳密には乾燥餌、冷凍餌については、加工のタイミングで人の手が入っているので、広域では人工餌に分類されると思うのですが、分かりやすい分類という観点で、それぞれ分けて以下のページで整理していきたいと思います。
マリンアクアリウム飼育方法
海水魚、珊瑚(ソフトコーラル、ハードコーラル)、イソギンチャク、マリンプランツ(海藻、海草)の飼育方法について、以下のページでそれぞれまとめています。
マリンアクアリウム飼育機材
海水魚、珊瑚(ソフトコーラル、ハードコーラル)、イソギンチャク、マリンプランツ(海藻、海草)の飼育に必要な機材や用品などについて、以下のページでそれぞれまとめています。