タツノオトシゴ、ヨウジウオの餌付けと餌に関して
タツノオトシゴ、ヨウジウオは人工飼料は食べません。飼育環境下においては、冷凍餌、もしくは活餌を与える必要があります。国内で流通しているタツノオトシゴは、自然採取されたワイルド個体と、人の手によって育てられたブリード個体の大きく2種類に分かれます。ワイルド個体は、いきなり冷凍餌には餌付かないので活餌から慣らしていきます。ブリード個体であれば、水槽に入れた当初から、餌付く個体がほとんどです。
逆にヨウジウオについては、自然採取された個体であっても、初めから冷凍ブラインシュリンプに餌付く個体が私の飼育環境下においては多かったです。
目次
タツノオトシゴ、ヨウジウオの餌付けのコツ
タツノオトシゴもヨウジウオも、冷凍ブラインシュリンプに餌付かなかった場合は、活餌を与える必要があります。私はアミエビを調達して飼育を行っていました。
また、特にヨウジウオは水槽内の微生物をよく食べるので、リフジウム水槽で発生させた微生物を与えてました。
正確には、与えていたというより、タツノオトシゴとヨウジウオはマリンプランツがあるリフジウム水槽内で飼育していました。
タツノオトシゴ、ヨウジウオに対する餌付けのポイント
- 冷凍餌はブラインシュリンプを与える。
- 冷凍餌に餌付かない場合は、アミエビなど活餌を与える。
- 微生物が沢山発生するリフジウム水槽で飼育できると、とっても望ましい。
- タツノオトシゴやヨウジウオの仲間はとっても性格がおとなしいので他の海水魚やカニ、エビといった生き物と同じ水槽で飼育する事は避けなくてはなりません。
- 刺胞毒が強いイソギンチャクや、珊瑚(特にLPS)がいる水槽も動きがゆったりとしたタツノオトシゴやヨウジウオは食べられてしまうので注意が必要です。
- タツノオトシゴの飼育は、マリンプランツがあるリフジウム水槽が最も快適な空間です。
タツノオトシゴ、ヨウジウオの餌
- 人工餌:食べるのは稀(人工餌にこだわる場合はフレッシュパックのDVH Ocean Prime Copepods(フレッシュパックコペポーダ)がおすすめ)
- 冷凍餌:おすすめ
- 生餌:与える必要は無い
- 活餌:おすすめ
タツノオトシゴ、ヨウジウオは、人工餌に餌付くことはとても稀なため、冷凍餌もしくは、活餌がおすすめです。人工餌にこだわりたい場合は、フレッシュパックのDVH Ocean Prime Copepods(フレッシュパックコペポーダ)がおすすめです。
生体種類別餌の種類と餌付けについて
海水魚の人工餌比較
海水魚の人工餌は、サイズ別では小型魚用、中型魚用、大型魚用に分類されます。形状別では、粒状、フレーク状、ペレット状に大きく分類されます。また、人工餌を水槽に入れた際に浮かぶ(浮遊性)のか、沈む(沈下性)のかといった違いがあります。また、与える海水魚の種類によって、総合フード、草食フード、免疫力向上、補助食、餌付け用などに分かれてきます。以下のページで、各社から発売されている人工餌を一覧表にまとめてみました。
海水魚におすすめな餌と餌付け方法
マリンアクアリウムを行う上で、生体別に適したおすすめな餌の区分について整理していきたいと思います。なお以下の整理内容は、私自身の過去のマリンアクアリウム経験をもとにまとめているため、他の方がまとめたらまた別の視点になるかもしれません。海水魚の餌選定において、一番重要となってくるのは、自然界において生体が何を捕食していて、雑食性なのか?草食性なのか?ポリプ食?プランクトン食?なのかをシッカリと理解することです。自然界における生体の捕食性を理解した上で、餌を選定していきたいと思います。また、厳密には乾燥餌、冷凍餌については、加工のタイミングで人の手が入っているので、広域では人工餌に分類されると思うのですが、分かりやすい分類という観点で、それぞれ分けて以下のページで整理していきたいと思います。
マリンアクアリウム飼育方法
海水魚、珊瑚(ソフトコーラル、ハードコーラル)、イソギンチャク、マリンプランツ(海藻、海草)の飼育方法について、以下のページでそれぞれまとめています。
マリンアクアリウム飼育機材
海水魚、珊瑚(ソフトコーラル、ハードコーラル)、イソギンチャク、マリンプランツ(海藻、海草)の飼育に必要な機材や用品などについて、以下のページでそれぞれまとめています。