初心者向けイソギンチャク飼育ガイド

カクレクマノミと最も共生するハタゴイソギンチャク

本ページは、「カクレクマノミ」と「イソギンチャク」の共生を楽しみたいと思う初心者の方を対象に記載しています。

海水魚の飼育をはじめた当初、クマノミとイソギンチャクの共生にとても興味がありました。5年前に飼育をはじめた時は、当時横浜総合卸センター内にあったワールドワンというショップで飼育セット一式を購入しました。こちらのショップ爬虫類も充実していてとても好きだったのですが、現在はつぶれてしまっています。当時購入した水槽セットは、NISSOの上部濾過のタイプで、とにかくイソギンチャクとクマノミを購入したい一心で、カクレクマノミとタマイタダキイソギンチャクを水槽に投入しました。

しかし、共生する事はありませんでした。イソギンチャクとクマノミの相性もいろいろあり、種類の組み合わせによっては、共生しないタイプが多くあります。現在はハタゴイソギンチャクとカクレクマノミを6年飼育しています。



飼育できる主なイソギンチャクの種類について

タマイタダキイソギンチャク

タマイタダキイソギンチャクと共生するカクレクマノミ(スノーフレーク)

写真は珍しい状態抜群なフルレッド個体。蛍光灯やLEDでも飼育できるイソギンチャクです。当時20Wの蛍光灯2本で、60センチの水槽にて飼育していました。ただし、長期飼育を目指すのであれば、メタハラがあった方が望ましいです。自然界ではハマクマノミが共生する事が多く、色のバリエーションは、グリーン、レッド、ホワイトなどがあるようです。当時の飼育環境では、クーラーを設置しなくても夏の暑い季節も乗り越えてました。タマイタダキイソギンチャクにとっては苦痛だったのだと思いますが。。。上部濾過、外部濾過の水槽から現在のオーバーフロー水槽に移した際には、分裂をし、大きな1固体が2固体となった事があります。また、落ち着く居場所が見つかるまでは水槽内をとてもよく移動するので、サンゴ水槽には向かないイソギンチャクです。

タマイタダキイソギンチャクの長期飼育について確認する



サンゴイソギンチャク

タマイタダキイソギンチャク

サンゴイソギンチャク

サンゴイソギンチャクも蛍光灯でも飼育ができる初心者向けのイソギンチャクです。ただし、長期飼育を目指すのであれば、メタハラがあった方が望ましいです。こちらもハマクマノミが共生していましたが、タマイタダキイソギンチャク程、共生はしていませんでした。こちらのイソギンチャクも状態がよいと分裂をします。当時飼育していた水槽では、1固体が一度に4固体に分列してしまい水流に流されたサンゴイソギンチャクがあちらこちらに配置してしまいとても困った事がありました。イソギンチャクは調子を崩すと、内臓が見える程口を大きく開き解け始めますが、分裂を行う際にも、調子を崩した際と同じような状態で行われていくため、見極めが大切です。

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イボハタゴイソギンチャク

蛍光グリーンのイボハタゴイソギンチャクと共生するカクレクマノミ

蛍光グリーンのイボハタゴイソギンチャクと共生するカクレクマノミ

ハタゴイソギンチャクが高価で飼育難度が高いということで、飼育難易度は、ハタゴイソギンチャクよりはワンラク下と言われるイボハタゴイソギンチャクも何匹か過去購入したころがあります。色のバリエーションも豊富で、短い触手がまさにカーペットのようなイソギンチャクです。こちらもカクレクマノミとの共生を試みましたが入ってくれる事はありませんでした。また過去飼育も上手くいったことがありません。高い水温では飼育する事ができないため、水槽用クーラーが必須となってきます。写真はあまりみかける機会が少なくなってきたブルーなイボハタゴイソギンチャク。

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シライトイソギンチャク

シライトイソギンチャク
シライトイソギンチャクは、過去3匹ぐらい死なせてしまった事がある気がします。タマイタダキイソギンチャクより飼育難易度が高く、イボハタゴイソギンチャクよりは飼育難易度は低いと感じました。ただ飼育には蛍光灯の光だけでは不十分でメタハラの光があった方が状態良く飼育できると思います。シライトイソギンチャクはカクレクマノミと共生します。価格も安く、比較的ショップでも目にしやすい生体なので、購入しやすい種類だと思います。カクレクマノミと共生するのですが、ハタゴイソギンチャクの共生と比較するとイソギンチャクへの入り方はハタゴイソギンチャクほどではありません。触手が白くて綺麗な種類をショップでは見かける事が多いですが、調子が良い固体は、光を受けた体内の渇虫藻が反応し、どす黒い状態になっています。水槽内での移動もそれ程しない種類で、カクレクマノミとイソギンチャクの共生を楽しむ事ができるイソギンチャクです。

シライトイソギンチャクの長期飼育について確認する



ハタゴイソギンチャク

カクレクマノミと共生するハタゴイソギンチャク

イソギンチャク飼育の最終系とも言われるハタゴイソギンチャク。飼育環境はもちろんの事、採取時の状態が長期飼育に左右されるケースが多い種類です。海外から輸入されるハタゴイソギンチャクは、フィリピン、インドネシア、ベトナムが多いです。海外産は、グリーン、ブルー、パープル、クリームイエロー、ブラウンなどカラーバリエーションが豊富です。ショップにいる生体の状態を見極めるには、ショップから入荷された日から1~2週間経過した時点で、口の開きが無く全体的に張りがあるものという点がポイントになってくると思いますが、ショップにいる間に状態確認する以前に売切れてしまうケースがほとんどです。状態がよいと蛍光灯やLEDでの飼育も可能なケースがあるとネットを見ていると記載を見かける事がありますが、本来はやはり強い光を必要とする種類で光を求めて水槽内を移動します。

ハタゴイソギンチャクに限らず、全てのイソギンチャクは、自然界において太陽の光を浴びて生きています。

ポンプの水流が直接当たるような場所は、好ましくありません。本種はほとんど移動しない種として書籍等では紹介をされている事がありますが、よいポジションを求めてガラスの壁面を移動してしまう場合もあります。刺胞毒は強く皮膚の弱い人が触れると、かぶれを起こしたりしますので気になる方は、じかに触れるのは控えた方がよいと思います。どんな種類でもそうですが、生体がはじめから望む環境に配置してあげることが状態を維持するのに必要な事かと感じます。水槽のレイアウトを気にして人手で移動させすぎる事は生体にストレスを与えてしまいます。他の生体もそうですが、本種を長く飼育するには、購入時の状態の良さと整った飼育環境を整えてあげる事が必須です。

ハタゴイソギンチャクの長期飼育について確認する

上記以外にもイソギンチャクには、アラビアハタゴイソギンチャク、センジュイソギンチャク、LTなどがいますが、飼育経験が無いためご紹介はいつかどこかで。

カクレクマノミ(ニモ)との相性ランキング

今まで様々な生体を長期飼育してきています。実際の飼育経験から「カクレクマノミ」と「イソギンチャク」の相性がよい組合せをご紹介いたします。

第6位 サンゴイソギンチャク

カクレクマノミと共生するサンゴイソギンチャク

サンゴイソギンチャクの内容は、タマイタダキイソギンチャクで記載した解説内容とまったく同じです。

サンゴイソギンチャクの長期飼育について確認する

第5位 タマイタダキイソギンチャク

貴重なタマイタダキイソギンチャク、スーパーレッド個体

比較的よく流通しているイソギンチャクです。よく水槽内を動き回るイソギンチャクと記載されている事がありますが、一度落ち着いてしまえば、センジュイソギンチャクほどは動きません。タマイタダキイソギンチャクも、野生採取されたカクレクマノミだとなかなか共生しない場合がありました。共生を行う場合、カクレクマノミはブリード個体の方がおすすめです。

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第4位 イボハタゴイソギンチャク

年単位で長期飼育中のイボハタゴイソギンチャクブルー個体

年単位で長期飼育中のイボハタゴイソギンチャクブルー個体

イボハタゴイソギンチャクは、自然界でトウアカクマノミが共生しているイソギンチャクです。野生採取されたカクレクマノミは共生する時としない時がありました。ハタゴイソギンチャクと同様にグリーン、ブルーといったカラー個体がよく流通します。たまにレッド個体も流通しますが、とっても魅力的です。共生を行う場合、カクレクマノミはブリード個体の方がおすすめです。

以下は以前、スプラッシュさんで撮影したイボハタゴイソギンチャクのレッド個体です。レッドに輝き、メラメラ短い触手を動かしている状態抜群の個体でした。もの凄い高額だったのですが、あっという間に売約となっていました。

スプラッシュで撮影したイボハタゴイソギンチャクのレッド個体

イボハタゴイソギンチャクの長期飼育について確認する

第3位 シライトイソギンチャク

カクレクマノミと共生するシライトイソギンチャク

シライトイソギンチャクもカクレクマノミと水槽内で共生しました。ただ、野生採取されたカクレクマノミだと、過去共生しなかったケースもありました。もしシライトイソギンチャクとカクレクマノミを共生させたいと思う場合は、カクレクマノミについては、養殖されたブリード個体の方がおすすめです。

シライトイソギンチャクは、価格が安い個体だと数千円程度で入手できます。写真は、これぞ「ザ・シライトイソギンチャク」というように触手が長いタイプです。

シライトイソギンチャクの長期飼育について確認する

第2位 センジュイソギンチャク

自然界にいるカクレクマノミは、ハタゴイソギンチャクの他に、センジュイソギンチャクにもよく共生をしています。ただ、私は過去一回しかセンジュイソギンチャクは飼育したことがありません。理由は、ハタゴイソギンチャクと異なり「とても水槽内を動き回る」ためです。

センジュイソギンチャクとカクレクマノミだけを水槽内で飼育している分には問題無いと思うのですが、水槽のレイアウトを崩されたり、他の生体がイソギンチャクに触れてしまい弱ってしまう事があるので、センジュイソギンチャクとカクレクマノミの共生を楽しむのであれば注意が必要です。

センジュイソギンチャクは、動き回るところがあまり好きでなく、過去一回しか飼育したことが無いので写真は無しです。

第1位 ハタゴイソギンチャク

カクレクマノミと最も共生するハタゴイソギンチャク
カクレクマノミに相性がよいのは、間違いなくハタゴイソギンチャクです。どんなイソギンチャクよりもよくクマノミが入ります。また一度水槽内で定着すると、ほとんどその場所を動かないのも魅力の一つです。ただし、飼育は難しいです。10年以上前は、ほとんど海外で採取されたハタゴイソギンチャクを長期飼育させる事は不可能でした。

理由は、海外現地での採取方法が確立していなかった点と、海外からの輸送でハタゴイソギンチャクがストレスを受け、国内のショップに並ぶ頃には、多くの個体が既に状態を崩していました。そんな中でも体力がある個体を見つけては、カラーの綺麗なハタゴイソギンチャクを飼育していたという時期がありました。

現在は、コーラルラボさんのように、ショップさんが自ら海外現地まで毎月ハタゴイソギンチャクを買い付け、輸送の最短ルートを開拓してくれたおかげで、カラーの綺麗なハタゴイソギンチャクも長期飼育できるようになってきました。

価格は、ノーマルと呼ばれる(茶色っぽい個体)は数千円です。カラーと呼ばれるメタリックグリーンや、ブルー、パープルといった個体は、2万円~3万円ぐらいで販売されている事が多いです。ただし価格は、生体の希少価値によって大きく変動もします。

初心者の方で初めて「カクレクマノミ」と「ハタゴイソギンチャク」の共生を楽しみたいのであれば、価格の安い「ノーマル個体」から始めてみるのがおすすめです。

カクレクマノミは野生採取された個体ブリード個体もよく共生します。

ハタゴイソギンチャクについては、ハタゴイソギンチャクの長期飼育についてページで詳しくまとめています。

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イソギンチャク飼育の基本

照明が大切

イソギンチャクを状態よく維持したい場合、照明は、メタハラの方が私はおすすめです。飼育環境が生体の条件にあっていないと、折角気に入って購入した生体が死んでしまい、また買いなおすサイクルに入ってしまいます。気が付いたら「あっ、メタハラが買える値段まで生体にお金使ってしまっていた。」という状態に結局はなってしまいます。飼育環境ははじめにシッカリと整えておくのがベストです。全ての生体は、太陽の下、大自然の中で育っているため、自然の環境に近づけてあげることが大切です。

水が大切

水道水には不純物が含まれているため、浄水器によって不純物を取り除き、純水に人工海水の素を入れることで、よりイソギンチャクの飼育に適した水槽環境を作り出すことができます。ウォータータンクが不要で、アクアリウムと人間の飲料用、犬猫などのペット用にも併用可能で経済的な浄水器も存在するので、特にイソギンチャク、海水魚、珊瑚の飼育をされるマリンアクアリウム愛好家の方は純水で作り出した海水での飼育がおすすめです。

イソギンチャク飼育において最も多い事故

パワーヘッドはイソギンチャクが巻き込まれる危険性がある

調子を崩したイソギンチャクは、足盤の吸着力が弱まり、ライブロックから剥がれやすくなります。また、水替え後などにレイアウト変更を行いイソギンチャクをライブロックから剥がした際なども足盤がシッカリライブロックに活着していない場合も多いです。
そんなタイミングでパワーヘッドを動作させると、パワーヘッド内にイソギンチャクが吸い込まれ、ミンチ状態となってしまいますので、状態を崩してしまったイソギンチャクは早めに水槽の外に出してあげたり、レイアウト変更後は、イソギンチャクがライブロックに活着するまで、パワーヘッドは動作させないように気を付ける必要があります。

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