マリンプランツ(海藻・海草)の長期間飼育について
実際の飼育経験をもとに、様々な種類のマリンプランツ(海藻・海草)の飼育方法についてまとめています。リフジウム水槽を利用した生物濾過システムを実現してみたいと思う方は参考にしていただければと思います。
私は淡水の熱帯魚飼育は、行ったことが無いのですが、熱帯魚の水槽を見ていると水草のレイアウトが綺麗だなぁ~っと思うのですが、海水飼育において淡水のような水草のレイアウトはできません。
ちなみに、ライブロックで綺麗にレイアウトしても一気に増殖して水槽がマリンプランツでいっぱいになってしまいます。
海水であってもやはり水槽に綺麗なグリーンがあるのは、とっても見ていて心が綺麗になります。
過去の飼育経験をもとに、今まで飼育したことがあるマリンプランツの飼育についてご紹介していきます。
目次
過去飼育してきたマリンプランツの種類について
私が過去に飼育を行ったことがある海藻は、以下の通りとなります。
海藻の仲間
海草の仲間
マリンプランツが調子を崩す場面
マリンプランツが調子を崩すのは、大きな水質の変化が発生したタイミングです。
水質の変化は特に冬場の乾燥した時期に水分が蒸発して足し水を繰り返しおこなっているときに発生しやすく、夏から秋にかけて増殖した海藻が冬場に一気に溶けてしまうケースがあります。
マリンプランツが水槽いっぱいに広がった環境もなかなか自然な感じがして綺麗です。でも少しはトリミングして手入れをしてあげないと、水槽内がマリンプランツでいっぱいになってしまいます。
マリンプランツが調子を崩したらどうなるのか?
海藻が調子を崩した場合
海藻が調子を崩した場合は、水槽内で溶け始めます。急激な水質変化により海藻が溶けると、水槽内が溶けた海藻で真っ白になってしまいます。
海草が調子を崩した場合
海草(アマモ)の場合は溶けることはありません。環境が合わないと枯れて消失します。
最も丈夫なマリンプランツの種類について
マリンプランツで最も丈夫な種類は、ウミブドウです。
急激な水質の変化にもウミブドウが一番耐える力があります。ただし生体ですので、過度な水質変化には、当然耐えることができません。
マリンプランツによる生物濾過について
そしてマリンプランツの良さはなんといっても様々な微生物が湧いてくれて水槽環境を維持してくれることです。
微生物がわいた水槽は、生物濾過の作用により、水槽の水質維持や改善につながります。
水槽内にリフジウムがあると、プロテインスキマーで除去しきれなかった有機物(タンパク質、炭水化物、脂質など)が、有害物質であるアンモニア、亜硝酸に変化した後に、リフジウム水槽内で発生する微生物の力を利用して、生体に比較的無害な亜硝酸塩へと変化させ、水槽内を健全な状態に保つ事ができます。
簡単に整理すると以下のような事が言えます。
- 水槽内で発生する糞や死骸などの物質を除去する装置がプロテインスキマー。
- プロテインスキマーで除去しきれなかった有機物は、有害なアンモニア、亜硝酸へと変化。
- 有害なアンモニア、亜硝酸を比較的健全な、硝酸塩へと変化させる事ができる仕組みが生物濾過であり、生物濾過を実現させる方法には、以下3つの方法がある。
リフジウムがある水槽で飼育している生体
水槽の中も少し写真でご紹介します。飼育8年目に突入したハタゴイソギンチャク。状態の良さは写真からも伝わってくるんじゃないかなっと思います。
以前もブログでご紹介したことがあるのですが、イチイヅタ、アマモが成長している水槽の照明は、このLED三個のみです。十分状態よく飼育できています。ちょっと照明にホコリがのっていて汚いですけれど…。
先週水槽へ入れたブラックバンドの状態も…超絶好調!水槽にも慣れとても良い表情になってきました。
マリンアクアリウム飼育方法
海水魚、珊瑚(ソフトコーラル、ハードコーラル)、イソギンチャク、マリンプランツ(海藻、海草)の飼育方法について、以下のページでそれぞれまとめています。
マリンアクアリウム飼育機材
海水魚、珊瑚(ソフトコーラル、ハードコーラル)、イソギンチャク、マリンプランツ(海藻、海草)の飼育に必要な機材や用品などについて、以下のページでそれぞれまとめています。