シマヤッコの長期飼育について

シマヤッコの長期飼育について

本内容は、実際にシマヤッコを年単位で飼育している実経験にもとづいてまとめています。シマヤッコは、ケントロピーゲと呼ばれるアブラヤッコ属のヤッコの仲間です。飼育が難しいヤッコとされていますが、生体が落ち着ける環境があれば、特に難しいヤッコではありません。狭い水槽で、ヤッコを含む複数の海水魚の混泳を行うと、どんな海水魚であってもそうですが、ストレスを受けてやがて死に至ってしまいます。カクレクマノミが飼育できれば、その水槽は海水魚が生きていくことができる水槽なので、シマヤッコの飼育も可能です。海水魚の飼育を行う場合は、複数混泳させると生体はストレスを受けるので、確実に長期間飼育を行いたいのであれば、単独飼育がおすすめです。私が現在飼育しているバヌアツ産シマヤッコは、年単位で特に何も問題無く飼育ができています。ただし、私も初心者の時は、シマヤッコの飼育はまったくできなかった時期があります。過去の飼育履歴も振り返りながらシマヤッコについてまとめていきたいと思います。

ヤッコの仲間は性格がキツイ種類が多いため、混泳を実現したい場合は、大きなサイズの水槽を用意し、小型ヤッコであればライブロックで複雑な形状を組み上げて隠れ家を作り、水槽にはあまり多くの海水魚を入れないのが理想です。大型ヤッコの場合は、大型のオーバーフロー水槽でベアタンクを作り、水槽内で縄張り争いが発生しないように、ライブロックの数を減らして飼育するという手段もあります。ヤッコの飼育におすすめなオーバーフロー水槽、ライブロック、ヤッコの混泳については、以下のページでまとめています。

目次

シマヤッコについて

シマヤッコ

シマヤッコ

和名

シマヤッコ

学名

Paracentropyge multifasciata

全長(最大)

12cm

生息分布

西部太平洋

シマヤッコの飼育難易度

飼育が難しいとされるシマヤッコですが、優れた状態のシマヤッコを入手できれば、それほど難しくは無いです。飼育が難しいというよりも、状態が優れたシマヤッコを入手する方が難しいかもしれません。20年ほど前は、見事にバンドが乱れたバヌアツ産シマヤッコなども入荷していたのですが、長期飼育に至ることはほとんどありませんでした。現在と比較すると、昔の方が状態が悪いシマヤッコが多かった気がします。現在流通しているシマヤッコであれば、飼育は容易です。ただし、気をつけたいのは、シマヤッコは他のヤッコと比較するとデリケートな部分があるので、入荷直後は餌付きにくいという傾向があります。既に他の海水魚が泳ぐ水槽にシマヤッコを入れると、人工餌に餌付くまでに時間がかかるといった傾向があります。実際、私自身飼育環境下で、人工餌に餌付いたシマヤッコの姿を水槽で確認できたのが、水槽に入れてから一年後だったという事もあります。シマヤッコを長期飼育したいのであれば、他の海水魚が入っていない状態、かつライブロックで隠れ家がある水槽でジックリと時間をかけて飼育してあげたいところです。

性格

優しい:

水槽に慣れるとヤッコ本来の凶暴さを出します。

混泳

難しい:

餌付け

難しい:

珊瑚との相性

危険:

シマヤッコの生息エリア

シマヤッコは、太平洋、ココスキーリング諸島、ソシエテ諸島、八重山諸島、グレートバリアリーフ等に生息しています。シマヤッコは、主にマニラ便、バリ便、マーシャル便、バヌアツ便として国内に入荷します。過去には、ミクロネシア産のシマヤッコもわずかですが入荷していた時期がありました。

シマヤッコの自然界の生息場所、餌

自然界では、水深20メートルから70メートルにある洞窟の岩の割れ目等に雄一匹に対して複数の雌が群がるハーレムを形成しています。自然界では、藻類、海綿、ホヤ、底生無脊椎動物、小型の甲殻類等を捕食する雑食性の海水魚です。実際に飼育していると感じるのですが、ヤッコの中でも雑食性が強く、リフジウム水槽で育てると、水槽内でわきでてくるヨコエビをよく捕食しているのが観察できます。ちなみに、ニシキヤッコは実際に飼育すると分かるのですが、逆に草食性が強く、リフジウム水槽で飼育すると、もの凄い勢いでマリンプランツを捕食してしまいます。ヤッコは草食性が強いと考えられている場合がありますが、実際飼育して観察していると、個体差がそれぞれあることに気が付きます。

現地での捕獲の様子

こちらは現地で鑑賞用海水魚が捕獲される様子について解説している書籍の抜粋。海外からいろいろと書籍を取り寄せながら、ミドリイシの自然界における生体系などについても調べています。

現地での捕獲の様子

現地での捕獲の様子

写真には採取される様子や、現地で採取された後のストックヤードについての解説が細かく記載されています。海外にも在庫が無く、とても高価で貴重な書籍になってきているので、ワザとぼかしています。

実際に観賞用の海水魚を採取している方ともお話した事があるのですが、採取する際には目の細かい大き目の網を用意し、海水魚が隠れた岩場一体に網を張り巡らせ、魚を追い込んで飛び出してきた瞬間に網に引っ掛けるというような採取をしていると言っていました。同じような内容が、海外の書籍には記載されています。

シマヤッコの入荷時の状態

一昔前はマニラ便で入荷するシマヤッコは状態が悪く、なかなか餌付きにくかった時期もありましたが、近年は一昔前と比較すると状態はとてもよくなってきています。20年ほど前は、薬を利用して採取が行われていると聞いていたのですが、現在はされていないと思います。生体の状態が20年前よりも、各段に優れているのが実際に飼育していると分かります。

シマヤッコの体色

白地をベースとした体側に、黒い縦のラインが入り、腹部は黄色いグラデーションカラーが入る海水魚です。一見地味に見えるかもしれないが、リーフタンク上で状態が優れたシマヤッコは、照明に照らされ大変美しく上品な姿を醸し出します。マニラ産、バリ産のシマヤッコは、黒い縦の縞々ラインの中央部は白いが、マーシャル、バヌアツ、ミクロネシア産で入荷するシマヤッコには、黒い縞々ラインの中央部に黄色いラインが入ります。

シマヤッコの産地による違い

シマヤッコは上記でも述べたように、マニラ産、バリ産、マーシャル産、バヌアツ産、ミクロネシア産として国内に入荷されます。海はつながっているはずなのに、不思議な事に同じシマヤッコでも産地によって個体差があります。この差は推測になりますが、添加剤の必要性について説明しているページや、人工海水について説明しているページでも記載している通り、同じ海でも海に溶け込む成分等の違いから、人間の目には一つにつながっている海に見えたとしても、生体にとっては区分けされた海であり、各生息海域で育ったアブラヤッコ同属のシマヤッコであったとしても個体差が生まれているのではないかと思っています。人間もアジア大陸、アメリカ大陸、アフリカ大陸によって、差がある通り、同じ地球上に生息していたとしても住んでいるエリアによって個体差があります。産地別シマヤッコの見分け方については、以下のページでまとめています。

関連記事:産地別シマヤッコの見分け方

マニラ産シマヤッコ

マニラ産シマヤッコ

マニラ産シマヤッコ

日本国内にいちばん流通しているシマヤッコがマニラ産のシマヤッコです。シマヤッコの特徴は、体に入る白と黒のバンド模様ですが、マニラ産シマヤッコは、白いバンドの幅が狭い点で、バヌアツ産とマーシャル産、ミクロネシア産を見分けることができます。マニラ産シマヤッコとバリ産シマヤッコについては、見た目に大きな違いはありません。私がマリンアクアリウムを始めた2000年頃に流通していたマニラ産シマヤッコは、私自身のアクアリストとしての経験もなかったせいか、とにかく餌付けが難しかったです。薬物採取というような話題が2000年頃はよく流通していました。今現在流通しているシマヤッコに、薬物採取はないと思います。2000年頃流通していた固体を飼育していた人であれば、状態の良さが一目瞭然である事に気が付くのでは無いかと思います。マニラ産シマヤッコの詳細については、以下のページでまとめています。

関連記事:マニラ産シマヤッコの飼育について

バリ産シマヤッコ

バリ産シマヤッコについて(2010年9月4日撮影)

バリ産シマヤッコについて(2010年9月4日撮影)

インドネシア便でやってくるバリ産のシマヤッコは、マニラ産として入荷するシマヤッコと見た目にほとんど変わりがありません。飼育方法等についても、他の産地のシマヤッコと変わりはありません。バリもマニラも近所なので、採取される場所の違いはあれど、流通している固体は、バリもマニラも同じ固体です。上記の写真は、実際にバリ産として購入した際のシマヤッコの写真となります。

関連記事:バリ産シマヤッコの飼育について

マーシャル産シマヤッコ

隔離水槽にいるマーシャル産シマヤッコ

隔離水槽にいるマーシャル産シマヤッコ

マーシャル産のシマヤッコは、バヌアツ産のように黄色いラインが入るのですが、バヌアツ産と比較すると、少し白い帯の幅が狭いように感じます。見る人によって印象が異なるかもしれないのですが、私のマーシャル産のイメージは、マニラとバヌアツを足して2で割ったような、ちょうど中間的なイメージがあります。

関連記事:マーシャル産シマヤッコの飼育について

ミクロネシア産シマヤッコ

ミクロネシア産シマヤッコ

ミクロネシア産シマヤッコ

ミクロネシア産のシマヤッコを入手した事がある人はほとんどいないと思いますが、一時期日本に入荷していた頃があり、飼育していました。(ってか、シマヤッコだけでいくらお金を使ってきたんだ…って感じです。)ミクロネシア産のシマヤッコの見た目は、マニラ?マーシャル?に近い感じの印象を受けました。ただ、近隣の海域でつながっている場所なので、見た目の個体差はほとんどないものと思われます。

関連記事:ミクロネシア産シマヤッコの飼育について

バヌアツ産シマヤッコ

バヌアツ産シマヤッコ同士の混泳

バヌアツ産シマヤッコ

シマヤッコの中で一番人気のヤッコがバヌアツ産です。白い帯の幅が広く、白い帯の間に黄色いラインが入ります。近年は入荷が減っているのと、価格も高くなっています。バヌアツ産のシマヤッコがもっとも餌付き易いと言われる事があるのですが、そんな事は無く、生体が落ち着ける環境を容易してあげれば、産地による飼育難易度の差はありません。

関連記事:バヌアツ産シマヤッコの飼育について



シマヤッコとスミレヤッコの交配種

海外の友人宅で撮影したスミレヤッコとシマヤッコの交配種

シンガポールの友人宅で撮影したスミレヤッコとシマヤッコの交配種

シマヤッコとスミレヤッコの交配種です。交配種が生まれるということは、シマヤッコとスミレヤッコは生物学的?遺伝学的?にも近い個体で、生息している場所がほとんど同じ事を意味するのかもしれないですね。価格はとても高価なのと、そもそも入荷はとても稀です。最近海外をいろいろと巡る機会が多く、写真の個体はシンガポールで、日本との貿易を営む友達のアクアリストの水槽を撮影させてもらいました。交配種でも特に黄色が強い個体でした。黄色いということは、スミレヤッコ寄りの個体なのかもしれません。ポスターサイズでも利用できるように、5DsRでシッカリとRAWデータをおさえてきました。この写真はあまり写りがよくないですけれど。海水魚や珊瑚の撮影方法は、「繊細な珊瑚も綺麗に撮影!アクアリウムにおすすめカメラ」にまとめています。

関連記事:シマヤッコ×スミレヤッコハイブリッドの飼育について

シマヤッコの幼魚

リフジウム水槽内で隔離飼育中のシマヤッコの幼魚

リフジウム水槽内で隔離飼育中のシマヤッコの幼魚

こちらは、シマヤッコの幼魚です。もっと小さい小指の指先ぐらいの小さなシマヤッコも流通していた事があるのですが、最近はほとんど見かけなくなりました。このサイズでもかなり貴重だと思います。シマヤッコやニシキヤッコ、スミレヤッコなどは、小さい固体の方が餌付きやすいと言われていた時期があるのですが、小指の指先ほどしかないシマヤッコの飼育は危険です。特に初心者では、小さすぎて餌付かせることができないと思います。もしも飼育するのであれば、マリンプランツを入れたリフジウム水槽に微生物をわかせて、リフジウム水槽内に隔離して飼育するのがおすすめです。

関連記事:シマヤッコの幼魚の飼育について

シマヤッコの選定

餌付いた個体が入手できるとベスト

よく薬物採取されているという内容を見かけることがあるのですが、15年ぐらい前は確かに明らかに弱っているシマヤッコをよく見かけましたが、近年は状態がとても優れていて、餌付き易い個体が多くなっています。

もともとストレスに弱い海水魚だと思うので、輸入の際の移動などによってストレスを受け、餌付き辛くなってしまっているのだと思います。飼育環境下においては、あまり混泳させずに、落ち着いた環境を準備してあげれば問題無く飼育できると思います。

もしも初めてシマヤッコを飼育される方は、状態を見極めるポイントとして、「餌付いてる」事が確認できるととてもベストです。餌付いている個体が見つけられれば、飼育環境に気をつけて更に餌付かせながら体力を蓄えさせる事ができます。また餌を食べる個体であれば、病気になった場合の回復も見込めます。

でも、近年のシマヤッコはとても状態が良いので、特に餌付きを確認しなくても、餌付いてくれる場合が多いと思います。私が年単位で飼育しているバヌアツ産シマヤッコや、シマヤッコと同じく、餌付けが難しいとされるコリンズピグミーエンゼルは、アクアギフトにて、通販で購入していますが、問題無く年単位(本ブログ記載時では6年)で飼育できています。



選んではいけない個体

太っている個体ほど、自然界で餌付いていて体力もあるのでは?っと思い、過去に丸々太ったマーシャル産のシマヤッコを購入したことがあったのですが、飼育していても元気なわりにはライブロックを突っつかないし、なぜだろう?っと観察していたところ、白くて細長い糞をし始めました。そして腹部の一部だけが、ポッコリと膨らんできました。もうこうなると減圧症の症状です。丸々太っているように見えたのは、減圧症により浮き袋に異常をきたし膨れていたためです。減圧症で浮き袋が膨れ上がると内臓も圧迫してしまいます。治療方法として、魚の体をライトで照らしながら浮き袋の位置を確認して針で突く治療があるようですが、とてもそこまでは対応できませんでした。安静な環境で飼育していると治るケースもあるようですが、私の場合自然治癒は無理でした。また、状態を崩したシマヤッコは、身体の上半分が痩せてしまっています。よく状態を崩したヤッコの事を、「背中が痩せた固体」と呼ばれることがあります。このような状態になってしまうと、なかなか復活させるのが難しいです。これはシマヤッコに限らず、特にアブラヤッコ属(ケントロピーゲ)に多くみられる傾向なのですが、ヤッコは痩せて体力が無くなる際に、お腹よりも背中が痩せていく傾向があります。

関連記事:状態を崩したシマヤッコの見極め方

水槽への投入

水合わせ

水槽投入前の温度あわせは1時間ぐらいかけて十分におこなっています。そして、水槽投入時の水合わせは、エアーチューブで水が点滴風に出るようにコックで調整しながら十分な時間をかけて水合わせを行います。水合わせキットなどを利用すると、生体にストレスを与えることなく、水合わせが可能です。ショップの袋を生体ごとバケツにあけて、袋に入っていた海水の3倍ぐらいの水槽内の海水で水合わせができたら、水槽にシマヤッコを投入します。

海水魚を飼育する際の水作りと水合わせ、温度合わせ手順については、以下のページでまとめています。

関連記事:海水魚、珊瑚、イソギンチャク飼育の水作りと水合わせ、温度合わせ手順

シマヤッコの隔離

100円ショップで買った小型のかご

100円ショップで買った小型のかご

私の場合、必ず隔離ケースで1週間ぐらい隔離します。隔離ケースは、100円ショップの小型のカゴが一番便利です。ネットで高い隔離ケースを購入する必要はありません。そして隔離ケース内には、塩ビの切れ端を入れ隠れ家を用意してあげるのと、小さなライブロックのかけらや、マリンプランツを入れてあげます。通常の隔離だとここまでだと思うのですが・・・私の場合、更にここに小さめのスカンクシュリンプを入れてあげます。これで残り餌が出た場合は、スカンクシュリンプが綺麗に食べつくしてくれるのと、クリーニングもしてくれるので病気の予防にもなります。この状態で、最低でも1週間は隔離してます。1週間隔離する理由は、隔離されていると餌付いてくれたかの確認がしやすいのと、白点病になっていないかの確認がしやすいためです。まずは1週間隔離して、餌付いていなくても白点病にならなければ、いよいよ水槽に放流です。水槽立ち上げ時にいきなりシマヤッコを水槽に入れる初心者の方はいないと思いますが、初心者向けに、海水魚飼育における水槽の立ち上げ手順について、以下のページでまとめています。

関連記事:初心者向け、海水魚飼育における水槽の立ち上げ手順

餌付け

初めから餌付いている個体に巡り合えればとてもラッキーですが、なかなかそうはいきません。餌付いていない場合の見極めポイントとしては、目の動きになると思います。浮遊物を目で追っている個体ほど、飼育水槽に投入した後に餌付いてくれる可能性があります。そして、ライブロックを突っついている個体であればなお良いです。また、ショップで隔離ケースから水槽に放流されている個体であれば、他のヤッコと混泳していることも多いので、他のヤッコに追いやられることなく落ち着いて泳いでいる状態か、もしくは他のヤッコを追い払っている気の強さが確認できるとなおよいです。入手したシマヤッコが餌付き辛い場合については、以下のページでシマヤッコの餌付け方法と手順についてまとめています。

関連記事:シマヤッコの餌付け方法と手順

シマヤッコの混泳

シマヤッコ同士の混泳

バヌアツ産シマヤッコ同士の混泳
バヌアツ産シマヤッコ同士の混泳
バヌアツ産シマヤッコ同士の混泳

誰もがあこがれるシマヤッコ同士の混泳。中でもバヌアツ産シマヤッコ同士の混泳を実現した人は多分あまりいないのでは?と思います。性格が優しいといえども、ヤッコなので、混泳は難しいです。ヤッコの混泳を行う際には、複雑なレイアウトを水槽内に組み上げて、弱い方の固体が逃げられる場所を作るか、シンプルなレイアウトで、縄張りが作れないようなレイアウトを組み上げるかのいずれかになるかと思います。ヤッコの混泳については、以下のページでまとめています。

関連記事:同種、異種、複数のヤッコを混泳させるコツは一体何か?

人気ヤッコ

シマヤッコ、スミレヤッコ、ニシキヤッコの混泳写真

シマヤッコ、スミレヤッコ、ニシキヤッコの混泳写真

ヤッコ飼育において、人気ヤッコといえば、シマヤッコ、ニシキヤッコ、スミレヤッコの3種類です。個人的には、スミレヤッコよりもコリンズピグミーエンゼルの方が好きです。飼育が難しいといわれるコリンズですが、我が家の水槽では何年もバヌアツ産のシマヤッコと混泳しています。今まで実際に飼育してきた人気種と言われるヤッコの飼育方法について、以下のページでご紹介しています。

シマヤッコ

シマヤッコ
飼育方法を確認

スミレヤッコ

スミレヤッコ
飼育方法を確認

ニシキヤッコ

ニシキヤッコ
飼育方法を確認

人気ヤッコ同士の混泳

人気ヤッコ同士の混泳

人気ヤッコ同士の混泳

ヤッコで人気の種類といえば、シマヤッコ、スミレヤッコ、ニシキヤッコの3種類です。海水魚飼育にはまる人は、ほとんどこの3種類のヤッコ飼育にたどり着きます。それぞれのヤッコの飼育方法については、以下のページでまとめています。

そして、これら3種類のヤッコを混泳させていた時の様子については、以下のページにまとめています。

関連記事:スミレヤッコ、ニシキヤッコ、シマヤッコの混泳と飼育

シマヤッコ写真ギャラリー

自宅水槽で撮影したシマヤッコの写真ギャラリーです。

アマモ水槽でシマヤッコの混泳
アマモ水槽でシマヤッコの混泳
アマモ水槽でシマヤッコの混泳
アマモ水槽でシマヤッコの混泳
アマモ水槽でシマヤッコの混泳
アマモ水槽でシマヤッコの混泳
アマモ水槽でシマヤッコの混泳
アマモ水槽でシマヤッコの混泳
アマモ水槽でシマヤッコの混泳
アマモ水槽でシマヤッコの混泳



ヤッコの混泳を実現させている水槽の飼育設備は、以下の通りとなります。

本ページで記載している記事は、以下の水槽スペックで実際に飼育した経験を元に記載しています。飼育環境を選定する際の参考情報としてください。サンゴ水槽で飼育しているため、メタハラやカルシウムリアクターが設置されています。

  • オーバーフロー水槽90センチオーバーフロー水槽セット
  • 照明メタハラ150W、2000ケルビン
  • プロテインスキマーHS850シリーズ
  • カルシウムリアクター外部式
  • 浄水器クロノスレイン
  • クーラーゼンスイZC-1000アルファ
  • ヒーター海水対応200W
  • ライブロック60センチ水槽分
  • ライブサンドライブサンド18リットル(9リットル×2)
  • 人工海水ヴィーソルト
  • メガバイト
  • シマヤッコのバンド乱れ固体

    バンド乱れなマニラ産シマヤッコ

    バンド乱れなマニラ産シマヤッコ

    バンド乱れなマニラ産シマヤッコ

    バンド乱れなマニラ産シマヤッコ

    バンド乱れなマニラ産シマヤッコ

    バンド乱れなマニラ産シマヤッコ

    バンド乱れなマニラ産シマヤッコ

    バンド乱れなマニラ産シマヤッコ

    バンド乱れなマニラ産シマヤッコ

    バンド乱れなマニラ産シマヤッコ

    バンド乱れなマニラ産シマヤッコ

    バンド乱れなマニラ産シマヤッコ

    バンド乱れなマニラ産シマヤッコ

    バンド乱れなマニラ産シマヤッコ

    私、シマヤッコのバンド乱れ固体がとても大好きなんですけれど、最近はほとんどみかけなくなってしまいました。2000年ぐらいの時に、ボラボラにバヌアツ産の複雑なバンド乱れ固体が入荷した事があって、すぐに購入してしまったのですが、当時は初心者だったので、まったく飼育することができず、直ぐに死なせてしまいました。上記の写真は、マニラ産のバンド乱れが入ったシマヤッコの写真ですが、これは可愛い分類(頭がちょっと乱れてるだけ笑)で、本当にバンド乱れが発生したシマヤッコは見事です。機会があれば、バヌアツ産シマヤッコのバンド乱れ固体にまたチャレンジしてみたいと思いますが、この先入荷する事があるのか不明です。

    シマヤッコの面白い生体系

    ブラックバンドエンゼルのエラ付近をクリーニングするバヌアツ産シマヤッコ

    ブラックバンドエンゼルのエラ付近をクリーニングするバヌアツ産シマヤッコ

    ブラックバンドにクリーニングするバヌアツ産シマヤッコを撮影!!
    ブラックバンドにクリーニングするバヌアツ産シマヤッコを撮影!!

    実際に水槽内で観察できたのですが、ブラックバンドエンゼルのエラ付近をバヌアツ産のシマヤッコがクリーニングしている際に撮影した写真です。映像ではおさえる事ができなかったのですが、自然界においては、大型のヤッコに寄生した微生物などを、小型のヤッコがクリーニングしてあげる?なんて事が私たち人間がまだ目の当たりにしていないところで、繰り広げられているのかもしれませんね。ヤッコに限らず、様々な生体を長期飼育してあげることで、また違った世界も見えてくるのがアクアリムの魅力でもあります。混泳については、同種、異種、複数のヤッコを混泳させるコツは一体何か?のページでまとめています。浄水器は必要?殺菌灯は必要なの?など、シマヤッコに限らず、ヤッコを状態よく長期間飼育するにあたり必要な機材等については、海水魚飼育に必要な機材と用品ページでまとめています。

    関連記事:ブラックバンドエンゼルフィッシュの飼育について

    シマヤッコの飼育環境

    水換え頻度

    飼育する水槽環境によって、水換えを行う頻度が異なってきます。水換え頻度については、以下のページでまとめています。
    水換え頻度について

    ライブロック

    ライブロックは、水槽内での生物濾過を実現したり、隠れ家としても機能を果たすので、水槽内にあった方がおすすめです。
    ライブロックの特徴、選定

    ライブサンド

    ライブサンドは、水槽内での生物濾過を実現し、生体が水槽内で過ごし易い環境を作り上げることができます。ライブサンドの特徴や、水槽サイズ別に必要となるライブサンドの量について、以下のページでまとめています。
    ライブロックの特徴、選定

    プロテインスキマーの設置

    プロテインスキマーは、ライブロック、ライブサンドで実現する生物濾過とは異なり、水槽内に溜まった目に見えるぐらいの汚れを物理的に除去するといった役割を持つため、設置した方が状態よく飼育することができます。
    プロテインスキマーの特徴、選定

    殺菌灯の設置

    殺菌灯は水槽内の病原菌を紫外線の力で除去できる機材です。白点病を防ぐためにも殺菌灯の設置がおすすめです。殺菌灯の特徴や選定については、以下のページでまとめています。
    殺菌灯の特徴、選定

    白点病治療

    海水魚の飼育で一番多い病気が、白点病です。万が一、白点病になってしまった場合の治療方法について、以下のページでまとめています。
    海水魚の白点病治療

    浄水器の設置

    より海に近い環境で長期飼育を目指す場合には、水道水の不純物を取り除ける浄水器を設置するのがおすすめです。浄水器の特徴や選定については、以下のページでまとめています。
    浄水器の特徴、選定

    オーバーフロー水槽での飼育

    水槽の水量が多いほど、急激な水槽内の環境変化から生体をまもり、状態よく飼育することができます。生体の長期飼育を目指すなら、オーバーフロー水槽での飼育がおすすめです。
    オーバーフロー水槽の特徴、選定

    シマヤッコを飼育する上で必要な飼育環境については、以下のページにまとめています。

    シマヤッコの飼育に必要な飼育環境

    実際の飼育環境

    本ページで記載している記事は、以下の水槽スペックで実際に飼育した経験を元に記載しています。飼育環境を選定する際の参考情報としてください。サンゴ水槽で飼育しているため、メタハラやカルシウムリアクターが設置されています。

  • オーバーフロー水槽90センチオーバーフロー水槽セット
  • 照明メタハラ150W、2000ケルビン
  • プロテインスキマーHS850シリーズ
  • カルシウムリアクター外部式
  • 浄水器クロノスレイン
  • クーラーゼンスイZC-1000アルファ
  • ヒーター海水対応200W
  • ライブロック60センチ水槽分
  • ライブサンドライブサンド18リットル(9リットル×2)
  • 人工海水ヴィーソルト
  • メガバイト
  • 水槽内に入れる魚の数

    90cmオーバーフロー水槽で現在飼育している海水魚は、シマヤッコ2匹とマンダリン1匹の合計3匹のみです。どうしても水槽に生体を追加したくなってしまいますが、海水魚水槽の場合、90cm水槽に海水魚が3匹ぐらいが一番状態よく生体を維持することができおすすめです。「無理せず、本当に飼育したいと思う海水魚を飼育する。」という事が大切だと思います。バヌアツ産のシマヤッコも丸々太って肉厚です。90センチの水槽であれば、シマヤッコ同士の混泳も可能です。

    関連記事:シマヤッコ飼育に適切な水槽内の魚の数

    シマヤッコの価格相場

    マニラ産、バリ産、マーシャル産、バヌアツ産シマヤッコが定期的に入荷しているショップの一覧です。産地別のシマヤッコの平均価格とあわせてご確認ください。なお、入荷状況などにより生体の平均価格は変動します。15年前は、バヌアツ産のシマヤッコは1万円以下でした。当時と比較すると随分値上がりしました。

    マニラ産

    約7,000円

    バリ産

    約7,000円

    ミクロネシア産

    約15,000円

    マーシャル産

    約15,000円

    バヌアツ産

    約20,000円

    ハイブリッド固体

    不明(価格は販売店次第)

    価格相場はあくまで目安です。生体の入荷状況や販売店舗などによって異なります。詳しくは以下の通販サイトより、最新の価格をご確認ください。



    シマヤッコの通販

    通販サイトで購入ができる価格が安いシマヤッコを以下のページからご確認いただけます。該当の商品が存在しない場合は、商品が何も表示されない場合や、他の商品が表示される場合があります。

    シマヤッコに関する飼育方法のご紹介は以上となります。次にシマヤッコ×スミレヤッコハイブリッドの飼育方法をご紹介いたします。 関連記事:シマヤッコ×スミレヤッコハイブリッドの飼育について

    おすすめの生体

    沖縄産カクレクマノミペア

    沖縄産スミレヤッコ

    ブラックバンドエンゼル


    人気のショップ

    SEA STORY(シーストーリー)


    種類別ヤッコの飼育

    ヤッコの魅力といえば、水槽内のレイアウトの隙間をスルスルとかいくぐりながら泳ぐ姿と、体の模様の美しさにあります。特に人気のヤッコは、シマヤッコニシキヤッコスミレヤッコです。以前は、なかなか餌付き辛い種類もいましたが、無理な混泳をさせずに、落ち着いた水槽環境を準備してあげれば、昔ほど餌付けが難しいと感じるヤッコが少なくなった気がいたします。よくフレームエンゼルレモンピールエンゼルなどが飼育がし易い初心者ヤッコとして紹介される事が多いですが、ヤッコの飼育難易度は、よっぽど水深深くから引き上げられ、輸送のストレスを受けている個体でなければ、それほど差は無いと感じます。自然界での食性を把握し、落ち着いた環境で時間をかけて飼育してあげる事が大切だと感じます。

    関連記事:ヤッコの飼育について(69種類掲載中)

    海水魚の飼育

    特に人気が高い海水魚の飼育方法をご紹介しています。海水魚飼育を始められる方は、まずはカクレクマノミイソギンチャクの共生から入り、マリンアクアリウムにハマると、ヤッコ飼育へと流れていく方が多くいます。チョウチョウウオは人工餌に餌付き辛い種類が多く、初心者の方にはおすすめしません。ハナゴイ、ハナダイの仲間は、性格がおとなしく、群れで水槽内を泳ぐのと、丈夫な種類が多いのと、珊瑚との相性も良く色合いも綺麗なことから、初心者の方にもおすすめの海水魚になります。海水魚の種類別飼育方法については、以下のページでご紹介しています。

    関連記事:海水魚の飼育について

    海水魚の餌

    マリンアクアリウムを行う上で、生体別に適したおすすめな餌の区分について整理していきたいと思います。なお以下の整理内容は、私自身の過去のマリンアクアリウム経験をもとにまとめているため、他の方がまとめたらまた別の視点になるかもしれません。海水魚の餌選定において、一番重要となってくるのは、自然界において生体が何を捕食していて、雑食性なのか?草食性なのか?ポリプ食?プランクトン食?なのかをシッカリと理解することです。自然界における生体の捕食性を理解した上で、餌を選定していきたいと思います。また、厳密には乾燥餌、冷凍餌については、加工のタイミングで人の手が入っているので、広域では人工餌に分類されると思うのですが、分かりやすい分類という観点で、それぞれ分けて整理していきたいと思います。海水魚の餌については、以下のページでご紹介しています。

    関連記事:海水魚におすすめな餌と餌付け方法

    海水魚の白点病

    海水魚の白点病治療は、オキシドール、ニチドウグリーンFゴールド、淡水浴、水換え、放置、自然治癒など様々試みている人がいますが、過去に私自身が行ってきた治療方法を交えながら、白点病の原因と対策についてご紹介いたします。写真は、我が家の水槽で、白点病になってしまったゴールデンバタフライの写真です。チョウチョウウオの飼育は、特に白点病になりやすいので、注意が必要です。写真のゴールデンバタフライの体表に白い点々が付いているのが分かるかと思います。白点病とは、魚を飼育する人であれば、誰でも経験する魚の病気です。初心者の方であっても、ベテランの方であっても、海水魚を販売するショップでさえも白点病に悩まされています。過去行ってきた白点病の治療方法について以下のページでご紹介いたします。

    関連記事:海水魚の白点病について

    海水魚の飼育機材、用品

    海水魚飼育に必要な機材と用品についてまとめています。海水魚を状態よく長期飼育したい場合は、オーバーフロー水槽浄水器クーラープロテインスキマーライブロックライブサンドヒーター水中ポンプ塩分濃度計バケツウールマット人工海水などが必要となってきます。また、より自動化させた水槽環境を実現する際には、自動給水器電磁弁が必要です。オーバーフロー水槽を自作する際には、水槽用の配管パーツが必要となってきます。海水魚を飼育する上で必要な飼育機材や用品については、以下のページでご紹介いたします。

    関連記事:海水魚飼育に必要な機材と用品

    海水魚飼育におすすめのオーバーフロー水槽

    海水魚飼育におすすめなオーバーフロー水槽を30センチ、45センチ、60センチ、90センチ、120センチサイズ別に比較することができます。オーバーフロー水槽は、サイズが大きくなるにつれて、とても高額になってきます。オーバーフロー水槽が崩壊したり、水槽に付属する機材が故障すると、飼育している海水魚珊瑚イソギンチャクマリンプランツが死んでしまう可能性があるので、万が一何かトラブルが発生した際にも、サポート体制がシッカリとしている店舗で購入するのがおすすめです。インターネット通販で販売されているオーバーフロー水槽は、組み立てが簡単なので、届いたその日に水槽のセッティングを開始することができます。詳細は、以下のページでまとめています。

    関連記事:どれがおすすめ?オーバーフロー水槽比較

    マリンアクアリウム飼育方法

    海水魚珊瑚ソフトコーラルハードコーラル)、イソギンチャクマリンプランツ(海藻、海草)の飼育方法について、以下のページでそれぞれまとめています。

    イソギンチャク

    イソギンチャクの飼育

    イソギンチャクの飼育

    マリンプランツ(海藻、海草)

    マリンプランツの飼育

    マリンプランツの飼育

    マリンアクアリウム飼育機材

    海水魚珊瑚ソフトコーラルハードコーラル)、イソギンチャクマリンプランツ(海藻、海草)の飼育に必要な機材や用品などについて、以下のページでそれぞれまとめています。