海水魚、珊瑚、イソギンチャク飼育にかかる初期費用と維持費用

海水魚、珊瑚、イソギンチャク飼育にかかる初期費用と電気代などの維持費用

海水魚珊瑚イソギンチャク飼育にかかる初期費用と電気代などの維持費用

海水魚珊瑚イソギンチャク飼育において、気になってくるのが初期導入費用と、電気代などの維持費用です。これから海水魚珊瑚イソギンチャク飼育を始めようとしている初心者の方を対象に、どれぐらいのお金がかかってくるのかをまとめてみたいと思います。

海水魚、珊瑚、イソギンチャク飼育の初期費用

生体

海水魚

海水魚の生体は、3,000円から1万円ぐらいが相場になります。高級種になると、20万円前後といった個体もいます。生体の場合は、入荷状況などによっても、価格は変動してきます。

カクレクマノミ 1,000円~1万円
スズメダイ 2,000円前後
ヤッコ 5,000円~2万円
ハギ 5,000円前後
チョウチョウウオ 3,000円~1万円
ハナダイ 3,000円~1万円
カサゴ 3,000円前後
ギンポ 2,000円前後
ハゼ 3,000円前後
フグ 3,000円前後
ベラ 1,000円~1万円

サンゴ

サンゴは通販の場合は2,000円といった個体もいますが、送料など含めると安くても5,000円前後はかかってきます。高額な種類は2万円前後やそれ以上の価格の生体もいます。生体の場合は、入荷状況などによっても、価格は変動してきます。

サンゴ 2,000円~2万円
ミドリイシ 5,000円~2万円

イソギンチャク

イソギンチャクはサンゴと同様に、通販の場合は2,000円といった個体もいますが、送料など含めると安くても5,000円前後はかかってきます。高額な種類になると2万円前後やそれ以上の価格の生体もいます。生体の場合は、入荷状況などによっても、価格は変動してきます。

イソギンチャク 2000円~2万円

機材

オーバーフロー水槽では無い場合

オーバーフロー水槽で無い場合は、水槽と濾過装置をあわせて2万円から3万円ぐらいが相場となります。

水槽セット 3000円~2万円
外部濾過 1万円~2万円
外掛け濾過 5千円~2万円
上部濾過 5千円~2万円

オーバーフロー水槽の場合

オーバーフロー水槽の場合は、メイン水槽、濾過槽、メインポンプがセットになったタイプで安くて10万円前後。高額な種類になると30万円前後から、更にそれ以上の価格になってきます。水槽のサイズが大きくなればなるほど、それに比例して価格も高くなります。

周辺機材

周辺機材は、全てしっかりとそろえると、20万円から30万円ぐらいはかかってきてしまいます。インターネット通販を利用すると、安く入手できる場合があるので、価格の相場をチェックしてみてください。

浄水器 4万円前後
照明 1万円~10万円
クーラー 1万円~10万円
ヒーター 2,000円~1万円
プロテインスキマー 2万円~15万円
パワーヘッド(水中ポンプ) 1万円前後
殺菌灯 1万円前後
カルシウムリアクター 5万円~10万円
塩分濃度計 3万円
比重計 1,000円前後

用品(消耗品)

1,000円~3,000円
人工海水 1万円前後
ウールマット 1,000円前後

海水魚、珊瑚、イソギンチャク飼育の維持費用

水族館の入場料が高いと思う方が多いですが、マリンアクアリウムを維持するにはとても高い電気代がかかるため、入場料が高くなっています。

ご自宅でマリンアクアリウムを楽しむ場合に、一番気になる電気代の計算例をまとめてみたいと思います。

電気料金の計算方法について

電気料金は、以下の計算方法で算出します。

「消費電力」×「1日の使用時間」×「1ヶ月の使用日数」×「1kWh単価」÷1000

最後に1,000で割っているのは、消費電力と電力の単位が異なるためとなります。
※1キロワット(kwh)=1000ワット(w)



マリンアクアリウム維持にかかる毎月の費用について

まず、ご家庭で使用しているマリンアクアリウム機材の消費電力をそれぞれ確認します。以下は、120×60×60のオーバーフロー水槽を維持している私の水槽の計算例になります。

不定期で稼働しているクーラーとヒーターについては、計算式に含めていません。

24時間稼働している機材

24時間稼働 消費電力(W)
メインポンプ 75
パワーヘッド 35
殺菌灯 18
プロテインスキマー 70
カルシウムリアクター 20
リフジウム用のLED 24
合計 242

日中のみ稼働している機材

日中のみ稼働 消費電力(W)
メタハラ 150

電気代の計算

24時間稼働している機材の場合

消費電力合計:242W × 24時間 × 30日 × 電気代単価:26円 ÷ 1000 ≒ 4,500円

日中のみ稼働している機材の場合

消費電力合計:150W × 8時間 × 30日 × 電気代単価:26円 ÷ 1000 ≒ 1,000円

一ヵ月にかかる電気代

上記の計算式には、不定期に稼働しているクーラーやヒーターが含まれておりませんので、それを加味すると、オーバーフロー水槽を維持する場合は、大体5千円から1万円ぐらいの電気代はかかってくるとみておいた方がよいかと思います。

気になる方は、以下の計算式で算出してみてください。

「消費電力」×「1日の使用時間」×「1ヶ月の使用日数」×「1kWh単価」÷1000

マリンアクアリウムにかかる費用のまとめ

海水魚珊瑚イソギンチャク飼育を行う場合、水槽、周辺機材等を全てそろえると、20万円から30万円ぐらいはかかってきます。そして、毎月の電気代は、普段日常生活で利用している分以外で、5,000円から1万円が上乗せされてくるといった金額感です。

選択する機材等によっては、初期購入費用や、毎月の電気代を抑える事は可能ですが、飼育機材を安くすると、特に珊瑚やイソギンチャクの長期飼育を目指す事を意識した場合は、なかなか難しい状況となってきてしまい、生体を死なせてしまい追加購入した分の金額が上乗せされてきてしまうといった状況も起こりえます。

少しでも安くて、良いものを購入したいと思う場合は、初心者向けに安く販売されている水槽セットの活用も視野に入れた方がよいかもしれません。

理想の飼育環境

マリンアクアリウムで、海水魚珊瑚イソギンチャク飼育を行なうにあたり、理想の飼育環境とはどのようなものかについては、以下のページでまとめています。

関連記事:マリンアクアリウムを行なう上での理想の飼育環境

水槽の立ち上げ方

マリンアクアリウムを行なうための飼育環境が整ったら、いよいよ水槽の立ち上げです。初心者の方向けに、水槽の立ち上げ手順について、以下のページにまとめました。

関連記事:初心者向け、海水魚飼育における水槽の立ち上げ手順



海水魚、珊瑚、イソギンチャク飼育に関する基礎知識について

海水魚、珊瑚、イソギンチャク飼育の基礎知識では、これから海水魚、珊瑚、イソギンチャク飼育に取り組む初心者の方に向けての情報や、アクアリウムとは?などといったマリンアクアリウムを楽しむ上での基本となる情報についてまとめています。

関連記事:海水魚、珊瑚、イソギンチャク飼育に関する基礎知識について

マリンアクアリウム飼育方法

海水魚珊瑚ソフトコーラルハードコーラル)、イソギンチャクマリンプランツ(海藻、海草)の飼育方法について、以下のページでそれぞれまとめています。

イソギンチャク

イソギンチャクの飼育

イソギンチャクの飼育

マリンプランツ(海藻、海草)

マリンプランツの飼育

マリンプランツの飼育

マリンアクアリウム飼育機材

海水魚珊瑚ソフトコーラルハードコーラル)、イソギンチャクマリンプランツ(海藻、海草)の飼育に必要な機材や用品などについて、以下のページでそれぞれまとめています。