シマヤッコの長期飼育について

シマヤッコの長期飼育について

本内容は、実際にシマヤッコを年単位で飼育している実経験にもとづいてまとめています。

シマヤッコは、ケントロピーゲと呼ばれるアブラヤッコ属のヤッコの仲間です。飼育が難しいヤッコとされていますが、生体が落ち着ける環境があれば、特に難しいヤッコではありません。狭い水槽で、ヤッコを含む複数の海水魚の混泳を行うと、どんな海水魚であってもそうですが、ストレスを受けてやがて死に至ってしまいます。カクレクマノミが飼育できれば、その水槽は海水魚が生きていくことができる水槽なので、シマヤッコの飼育も可能です。海水魚の飼育を行う場合は、複数混泳させると生体はストレスを受けるので、確実に長期間飼育を行いたいのであれば、単独飼育がおすすめです。私が現在飼育しているバヌアツ産シマヤッコは、年単位で特に何も問題無く飼育ができています。ただし、私も初心者の時は、シマヤッコの飼育はまったくできなかった時期があります。過去の飼育履歴も振り返りながらシマヤッコについてまとめていきたいと思います。

目次

シマヤッコについて

シマヤッコ

シマヤッコ

和名

シマヤッコ

学名

Paracentropyge multifasciata

全長(最大)

12cm

生息分布

西部太平洋

シマヤッコの生息エリア

シマヤッコは、太平洋、ココスキーリング諸島、ソシエテ諸島、八重山諸島、グレートバリアリーフ等に生息しています。シマヤッコは、主にマニラ便、バリ便、マーシャル便、バヌアツ便として国内に入荷します。過去には、ミクロネシア産のシマヤッコもわずかですが入荷していた時期がありました。

自然界の生息場所、餌

自然界では、水深20メートルから70メートルにある洞窟の岩の割れ目等に雄一匹に対して複数の雌が群がるハーレムを形成しています。自然界では、藻類、海綿、ホヤ、底生無脊椎動物、小型の甲殻類等を捕食する雑食性の海水魚です。実際に飼育していると感じるのですが、ヤッコの中でも雑食性が強く、リフジウム水槽で育てると、水槽内でわきでてくるヨコエビをよく捕食しているのが観察できます。ちなみに、ニシキヤッコは実際に飼育すると分かるのですが、逆に草食性が強く、リフジウム水槽で飼育すると、もの凄い勢いでマリンプランツを捕食してしまいます。ヤッコは草食性が強いと考えられている場合がありますが、実際飼育して観察していると、個体差がそれぞれあることに気が付きます。

現地での捕獲の様子

こちらは現地で鑑賞用海水魚が捕獲される様子について解説している書籍の抜粋。海外からいろいろと書籍を取り寄せながら、ミドリイシの自然界における生体系などについても調べています。



現地での捕獲の様子

現地での捕獲の様子

写真には採取される様子や、現地で採取された後のストックヤードについての解説が細かく記載されています。海外にも在庫が無く、とても高価で貴重な書籍になってきているので、ワザとぼかしています。

実際に観賞用の海水魚を採取している方ともお話した事があるのですが、採取する際には目の細かい大き目の網を用意し、海水魚が隠れた岩場一体に網を張り巡らせ、魚を追い込んで飛び出してきた瞬間に網に引っ掛けるというような採取をしていると言っていました。同じような内容が、海外の書籍には記載されています。

入荷するシマヤッコの状態

一昔前はマニラ便で入荷するシマヤッコは状態が悪く、なかなか餌付きにくかった時期もありましたが、近年は一昔前と比較すると状態はとてもよくなってきています。20年ほど前は、薬を利用して採取が行われていると聞いていたのですが、現在はされていないと思います。生体の状態が20年前よりも、各段に優れているのが実際に飼育していると分かります。

シマヤッコの体色

白地をベースとした体側に、黒い縦のラインが入り、腹部は黄色いグラデーションカラーが入る海水魚です。一見地味に見えるかもしれないが、リーフタンク上で状態が優れたシマヤッコは、照明に照らされ大変美しく上品な姿を醸し出します。マニラ産、バリ産のシマヤッコは、黒い縦の縞々ラインの中央部は白いが、マーシャル、バヌアツ、ミクロネシア産で入荷するシマヤッコには、黒い縞々ラインの中央部に黄色いラインが入ります。

産地による違いについて

シマヤッコは上記でも述べたように、マニラ産、バリ産、マーシャル産、バヌアツ産、ミクロネシア産として国内に入荷されます。海はつながっているはずなのに、不思議な事に同じシマヤッコでも産地によって個体差があります。この差は推測になりますが、添加剤の必要性について説明しているページや、人工海水について説明しているページでも記載している通り、同じ海でも海に溶け込む成分等の違いから、人間の目には一つにつながっている海に見えたとしても、生体にとっては区分けされた海であり、各生息海域で育ったアブラヤッコ同属のシマヤッコであったとしても個体差が生まれているのではないかと思っています。人間もアジア大陸、アメリカ大陸、アフリカ大陸によって、差がある通り、同じ地球上に生息していたとしても住んでいるエリアによって個体差があります。

マニラ産、バリ産シマヤッコ

マニラ産シマヤッコ

マニラ産シマヤッコ

こちらはほんの少しバンド乱れなマニラ産シマヤッコです。微生物が大量に発生したアマモ水槽で飼育しています。15年ぐらい前は、とっても乱れまくったバヌアツ産シマヤッコも売られていた時期もあったのですが、今はなかなかシマヤッコのバンド乱れは貴重でみかけなくなってしまいました。また、過去一度だけ、大人の掌ぐらいあるマニラ産のシマヤッコも見たことがあります。これも随分昔の事です。

マニラ産、バリ産シマヤッコの特徴として、黒いバンドが広く、白い縞模様の幅がマーシャル産、バヌアツ産と比較して狭いです。また胸鰭周辺の黄色が濃いのも特徴です。

マーシャル産シマヤッコ

隔離水槽にいるマーシャル産シマヤッコ

隔離水槽にいるマーシャル産シマヤッコ


マーシャル産のシマヤッコは、バヌアツ産のように黄色いラインが入るのですが、バヌアツ産と比較すると、少し白い帯の幅が狭いように感じます。見る人によって印象が異なるかもしれないのですが、私のマーシャル産のイメージは、マニラとバヌアツを足して2で割ったような、ちょうど中間的なイメージがあります。

バヌアツ産シマヤッコ

バヌアツ産シマヤッコ同士の混泳

バヌアツ産シマヤッコ同士の混泳

シマヤッコの中で一番人気のヤッコがバヌアツ産です。白い帯の幅が広く、白い帯の間に黄色いラインが入ります。近年は入荷が減っているのと、価格も高くなっています。バヌアツ産のシマヤッコがもっとも餌付き易いと言われる事があるのですが、そんな事は無く、生体が落ち着ける環境を容易してあげれば、産地による飼育難易度の差はありません。

丸々太ったバヌアツ産シマヤッコ

丸々太ったバヌアツ産シマヤッコ

年単位でシマヤッコを飼育していると、丸々肉厚になります。少しポップアイ風に見えますが、クレジットで入れてる白いフォント文字が邪魔してます。

シマヤッコとスミレヤッコの交配種

海外の友人宅で撮影したスミレヤッコとシマヤッコの交配種

シンガポールの友人宅で撮影したスミレヤッコとシマヤッコの交配種

シマヤッコとスミレヤッコの交配種です。交配種が生まれるということは、シマヤッコとスミレヤッコは生物学的?遺伝学的?にも近い個体で、生息している場所がほとんど同じ事を意味するのかもしれないですね。価格はとても高価なのと、そもそも入荷はとても稀です。最近海外をいろいろと巡る機会が多く、写真の個体はシンガポールで、日本との貿易を営む友達のアクアリストの水槽を撮影させてもらいました。交配種でも特に黄色が強い個体でした。黄色いということは、スミレヤッコ寄りの個体なのかもしれません。ポスターサイズでも利用できるように、5DsRでシッカリとRAWデータをおさえてきました。この写真はあまり写りがよくないですけれど。海水魚や珊瑚の撮影方法は、「繊細な珊瑚も綺麗に撮影!アクアリウムにおすすめカメラ」にまとめています。

シマヤッコの選定について

餌付いた個体が入手できるとベスト

よく薬物採取されているという内容を見かけることがあるのですが、15年ぐらい前は確かに明らかに弱っているシマヤッコをよく見かけましたが、近年は状態がとても優れていて、餌付き易い個体が多くなっています。

もともとストレスに弱い海水魚だと思うので、輸入の際の移動などによってストレスを受け、餌付き辛くなってしまっているのだと思います。飼育環境下においては、あまり混泳させずに、落ち着いた環境を準備してあげれば問題無く飼育できると思います。

もしも初めてシマヤッコを飼育される方は、状態を見極めるポイントとして、「餌付いてる」事が確認できるととてもベストです。餌付いている個体が見つけられれば、飼育環境に気をつけて更に餌付かせながら体力を蓄えさせる事ができます。また餌を食べる個体であれば、病気になった場合の回復も見込めます。

でも、近年のシマヤッコはとても状態が良いので、特に餌付きを確認しなくても、餌付いてくれる場合が多いと思います。私が年単位で飼育しているバヌアツ産シマヤッコや、シマヤッコと同じく、餌付けが難しいとされるコリンズピグミーエンゼルは、アクアギフトにて、通販で購入していますが、問題無く年単位(本ブログ記載時では6年)で飼育できています。

餌付いていない場合の見極め

初めから餌付いている個体に巡り合えればとてもラッキーですが、なかなかそうはいきません。餌付いていない場合の見極めポイントとしては、目の動きになると思います。浮遊物を目で追っている個体ほど、飼育水槽に投入した後に餌付いてくれる可能性があります。そして、ライブロックを突っついている個体であればなお良いです。また、ショップで隔離ケースから水槽に放流されている個体であれば、他のヤッコと混泳していることも多いので、他のヤッコに追いやられることなく落ち着いて泳いでいる状態か、もしくは他のヤッコを追い払っている気の強さが確認できるとなおよいです。

特に選んではいけない個体の見極め

太っている個体ほど、自然界で餌付いていて体力もあるのでは?っと思い、過去に丸々太ったマーシャル産のシマヤッコを購入したことがあったのですが、飼育していても元気なわりにはライブロックを突っつかないし、なぜだろう?っと観察していたところ、白くて細長い糞をし始めました。そして腹部の一部だけが、ポッコリと膨らんできました。もうこうなると減圧症の症状です。丸々太っているように見えたのは、減圧症により浮き袋に異常をきたし膨れていたためです。減圧症で浮き袋が膨れ上がると内臓も圧迫してしまいます。治療方法として、魚の体をライトで照らしながら浮き袋の位置を確認して針で突く治療があるようですが、とてもそこまでは対応できませんでした。安静な環境で飼育していると治るケースもあるようですが、私の場合自然治癒は無理でした。



シマヤッコの水槽投入時について

水槽投入時の水合わせ

水槽投入前の温度あわせは1時間ぐらいかけて十分におこなっています。そして、水槽投入時の水合わせは、エアーチューブで水が点滴風に出るようにコックで調整しながら十分な時間をかけて水合わせを行います。水合わせキットなどを利用すると、生体にストレスを与えることなく、水合わせが可能です。ショップの袋を生体ごとバケツにあけて、袋に入っていた海水の3倍ぐらいの水槽内の海水で水合わせができたら、水槽にシマヤッコを投入します。

水槽投入時に隔離するかしないか

私の場合、必ず隔離ケースで1週間ぐらい隔離します。隔離ケースは、ネット状で大きめのものを利用しています。この隔離ケースだと水槽内の急な流れでも、細かい網目で吸収されて、穏やかな流れが隔離ケースで生まれます。そして隔離ケース内には、塩ビの切れ端を入れ隠れ家を用意してあげるのと、小さなライブロックのかけらを入れてあげます。通常の隔離だとここまでだと思うのですが・・・私の場合、更にここに小さめのスカンクシュリンプを入れてあげます。これで残り餌が出た場合は、スカンクシュリンプが綺麗に食べつくしてくれるのと、クリーニングもしてくれるので病気の予防にもなります。この状態で、最低でも1週間は隔離してます。1週間隔離する理由は、隔離されていると餌付いてくれたかの確認がしやすいのと、白点病になっていないかの確認がしやすいためです。まずは1週間隔離して、餌付いていなくても白点病にならなければ、いよいよ水槽に放流です。

シマヤッコの餌付けについて

シマヤッコの餌について
シマヤッコの餌付けを行う際に、シマヤッコが人工餌に餌付いているのか?それとも餌付いていないのか?によって、対応が異なってきます。それぞれの場合について、私が実践してきた内容を整理してみたいと思います。

シマヤッコが人工餌に餌付いている場合

シマヤッコが人工餌に餌付いている場合は、何も問題ありません。人工餌を与えるのみです。ただし、人工餌にも様々な種類があります。シマヤッコに限らず、海水魚の飼育を行い場合、飼育が簡単、難しいを気にするよりも、自然界でどのような生活をしているのか?を知る方が大切だと思っています。

ヤッコは雑食性がほとんどですが、チョウチョウウオの種類になると、ポリプ食性やプランクトン食性がいます。

つまり、草しか食べない生体に肉を与えても食べないですし、仮に食べたとしても、それは本来その生体に適さない餌になると思います。

シマヤッコは、自然界において以下の食性です。

藻類、海綿、ホヤ、底生無脊椎動物、小型の甲殻類等を捕食する雑食性

シマヤッコを維持する際に適した人工餌は、メガバイトグリーンです。人工餌の成分に、草食性分と、水槽飼育環境下においてもシマヤッコがよく食べるヨコエビである甲殻類の成分が配合されています。つまり、草食寄りの雑食性であるシマヤッコにとって、最適な人工餌だと思います。

シマヤッコにおすすめの人工餌

シマヤッコが人工餌に餌付いていない場合

シマヤッコが人工餌をなかなか食べてくれない場合、私は以下の手順を踏むようにしています。

  • 工程1:冷凍餌を与える。
  • 工程2:冷凍餌を食べない場合活餌を与える。
  • 工程3:活餌を食べたら冷凍餌に慣れさせる。
  • 工程4:冷凍餌を食べたら乾燥餌にする。
  • 工程5:乾燥餌を食べたら一度フレーク状の人工餌を与えてみる。
  • 工程6:フレーク状の人工餌を食べたら粒状の餌を与える。

それぞれの工程について、詳しく解説していきたいと思います。

工程1:冷凍餌を与える

冷凍餌でおすすめなのが、冷凍キョーリンクリーンホワイトシュリンプになります。与え方は以下の通りとなります。

冷凍餌の与え方
  • ブロック状に凍ったホワイトシュリンプの一塊を紙コップなど別の容器に入れる。
  • スポイトで水槽内の海水を吸い上げて、紙コップに入ったホワイトシュリンプに注ぐ。
  • 海水によって溶けたホワイトシュリンプは、紙コップ内でバラバラになる。
  • バラバラになったホワイトシュリンプをスポイトを利用して紙コップから吸い上げ、水槽内にいるシマヤッコに少しずつ注ぎながら与える。

工程2:冷凍餌を食べない場合活餌を与える

冷凍餌を食べない場合は活餌です。私が過去試してきた活餌をご紹介いたします。

ライブコペポーダー
ライブコペポーダー

ライブコペポーダー

とってもよく食べます。シマヤッコもそうですが、餌付き辛いチョウチョウウオの仲間や、ハナゴイ、ハナダイの仲間に対しても、とっても有効な活餌です。

ヨコエビ
ヨコエビ

ヨコエビ

袋の底面に沢山ヨコエビが溜まっています。ヨコエビもヤッコの仲間は喜んで飛びつくようによく食べます。

ブラインシュリンプ
海水魚におすすめの活餌について

海水魚におすすめの活餌について

昔学習教材の付録に付いていたシーモンキーですね。と言って通じる方は、40代付近かと思います。生きたブラインシュリンプもとってもよく食べます。

以前、カクレクマノミの繁殖を自宅で行っていた際にブラインシュリンプを育てていた頃があり、その際にシマヤッコにもブラインシュリンプを与えていました。

ブラインシュリンプ孵化セット

ブラインシュリンプ孵化セット

シマヤッコに有効な活餌は、ライブコペポーダー、ヨコエビ、ブラインシュリンプの3種類です。でも、なかなか活餌はネット上から入手しずらくなっているので、リフジウム水槽を利用して水槽内にシマヤッコがとてもよく食べるヨコエビなどを発生させるのが、一番効率的です。

ブラインシュリンプも自宅で育てられますが、クマノミの養殖を行っているなど他で利用する用途が無い限りは結構面倒です。

工程3:活餌を食べたら冷凍餌に慣れさせる

活餌を食べたら、冷凍餌を与えてあげます。冷凍餌のおすすめは、工程1で記載した通り、冷凍キョーリンクリーンホワイトシュリンプです。

工程4:冷凍餌を食べたら乾燥餌にする

例と餌の冷凍キョーリンクリーンホワイトシュリンプを食べたら、次は乾燥餌です。乾燥餌は、ブラインシュリンプを乾燥させたキョーリン ビタミン ブラインシュリンプを利用しています。

与え方は、以下の通りです。

乾燥餌の与え方
  • 冷凍餌を与えるのと同じ要領で、紙コップなどに指で砕いた乾燥餌を入れる。
  • スポイトで水槽内の海水を吸い上げて、乾燥餌が入った紙コップの中に注ぎ込む。
  • 海水がなじんだ乾燥餌をスポイトで紙コップから吸い上げて水槽内に少しずつ注いぎながら与える。

工程5:乾燥餌を食べたら一度フレーク状の人工餌を与える

乾燥餌に餌付いたら、次は粒餌に行く前に、フレーク状の人工餌を与えます。理由は、フレーク状の餌は、水槽内で冷凍餌や乾燥餌のようにフワフワと漂うので、冷凍餌、乾燥餌に餌付いたシマヤッコが冷凍餌、乾燥餌に間違えて、フレーク状の餌をついばみ始めます。私がいつも与えているフレーク状の餌は、テトラ マリン メニューです。

フレーク状の餌は、そのまま与えてしまうと水面に浮いてしまうので、乾燥餌、冷凍餌と同じ要領で以下の手順で与えます。

人工餌(フレーク)の与え方
  • 冷凍餌を与えるのと同じ要領で、紙コップなどに指で砕いた人工餌(フレーク)を入れる。
  • スポイトで水槽内の海水を吸い上げて、人工餌(フレーク)が入った紙コップの中に注ぎ込む。
  • 海水がなじんだ乾燥餌をスポイトで紙コップから吸い上げて水槽内に少しずつ注いぎながら与える。

工程6:フレーク状の人工餌を食べたら粒状の餌を与える

ここまでくれば、あとは、メガバイトグリーンを与えるのみです。

ヤッコの飼育を行う場合は、サブ水槽でリフジウムを作ってしまうのが、一番手っ取り早いかなっと思います。

ヤッコの飼育において、よく生餌としてアサリのむき身を与える方のお話を伺うことがあるのですが、海外の書籍はほぼ全て、シマヤッコは自然界において、藻類、海綿、ホヤ、底生無脊椎動物、小型の甲殻類等を捕食する雑食性の海水魚と記載されています。

アサリのむき身はどちらかというと雑食性の中でも肉食性が強い魚に対して与える餌だと思う気がするので、シマヤッコが突っついたとしても、あまり餌としては好ましくない気がします。私は与えた事がありません。

シマヤッコ飼育に適切な水槽内の魚の数

90cmオーバーフロー水槽で現在飼育している海水魚は、シマヤッコ2匹とマンダリン1匹の合計3匹のみです。どうしても水槽に生体を追加したくなってしまいますが、海水魚水槽の場合、90cm水槽に海水魚が3匹ぐらいが一番状態よく生体を維持することができおすすめです。「無理せず、本当に飼育したいと思う海水魚を飼育する。」という事が大切だと思います。バヌアツ産のシマヤッコも丸々太って肉厚です。

90cm水槽はシマヤッコ2匹だけにする

90cm水槽はシマヤッコ2匹だけにする

シマヤッコ飼育に適したリフジウム水槽について

アマモ水槽で泳ぐシマヤッコ

シマヤッコは雑食性が強いシマヤッコで、リフジウム水槽内で湧き出るヨコエビなどの微生物を捕食します。写真は、リフジウム水槽で育てているアマモです。

イレギュラーバンドのマニラ産シマヤッコ

イレギュラーバンドのマニラ産シマヤッコ

イレギュラーバンドのマニラ産シマヤッコ

イレギュラーバンドのマニラ産シマヤッコ

イレギュラーバンドのマニラ産シマヤッコ

イレギュラーバンドのマニラ産シマヤッコ

イレギュラーバンドのマニラ産シマヤッコ

マリンプランツ(海藻・海草)の種類と飼育方法について

投稿はありません。

マリンプランツ(海藻・海草)を実現する方法について

投稿はありません。

生物濾過について

投稿はありません。

状態を崩したシマヤッコの見極め方

これはシマヤッコに限らず、特にアブラヤッコ属(ケントロピーゲ)に多くみられる傾向なのですが、ヤッコは痩せて体力が無くなる際に、お腹よりも背中が痩せていく傾向があります。こちらは、背中が痩せているシマヤッコを撮影した写真です。

背中が痩せているシマヤッコ

背中が痩せているシマヤッコ

身体の上半分が痩せてしまっています。このような状態になってしまうと、なかなか復活させるのが難しいです。

ヤッコの中でも白点になりやすい

性格がデリケートなためか、白点になりやすいと感じます。他の海水魚を投入した際には、白点にならないのに、シマヤッコを投入すると白点が出てくるケースが過去何度か経験しました。水槽導入初期に白点になってしまうと、餌づけ対応+薬浴対応となり、生体にも負担をかけてしまうため、導入初期の白点が避けられるように十分な水槽内のメンテナンスを行っておく必要があると思います。シマヤッコが状態よく飼育できる環境であれば、他のヤッコは間違い無く上手く飼育できる環境だと思います。サンゴでいうところの、ミドリイシが飼育できる環境があれば、他のサンゴも上手く飼育できるのと同じ例えになると思います。

白点病の治療についてですが、毎日朝から夜遅くまで仕事をしているとなかなか面倒を見切れないという事も多いと思いますが、以下の方法だとそれほど苦にならず白点病の治療ができます。

  • 穴の開いていない隔離ケースを2つ用意する。
  • それぞれの隔離ケースに新鮮な海水を入れ、片方には治療薬を入れる。片方はそのまま水槽内に入れておく。(※海水は、あらかじめ衣装ケースなどに作りだめしておく。)
  • 治療薬が入った隔離ケースの方に白点病の海水魚を入れエアレーションさせて一晩過ごす。
  • 次の日に温度あわせをおこなっていたもう片方の隔離ケースに治療薬を入れて、治療中の海水魚を移動させる。
  • 治療薬を入れて一日利用した隔離ケースは、中の汚れた海水魚を全て捨て、水で濯いでから新鮮な海水を入れ、メイン水槽で温度あわせを行っておく。

白点病治療中のシマヤッコ

上記のように隔離ケースを二つ用意して、交互に治療すると意外と手間なく白点病の治療ができるのと、隔離ケース内の水温もメイン水槽に吸盤で張り付けて1日温度あわせ済みの状態となっているので、海水魚に対して与えるストレスも少なく治療できます。なによりも「白点病にさせない」環境づくりが一番大切です。



面白い生体系

ブラックバンドエンゼルのエラ付近をクリーニングするバヌアツ産シマヤッコ

ブラックバンドエンゼルのエラ付近をクリーニングするバヌアツ産シマヤッコ

実際に水槽内で観察できたのですが、ブラックバンドエンゼルのエラ付近をバヌアツ産のシマヤッコがクリーニングしている際に撮影した写真です。映像ではおさえる事ができなかったのですが、自然界においては、大型のヤッコに寄生した微生物などを、小型のヤッコがクリーニングしてあげる?なんて事が私たち人間がまだ目の当たりにしていないところで、繰り広げられているのかもしれませんね。

ヤッコに限らず、様々な生体を長期飼育してあげることで、また違った世界も見えてくるのがアクアリムの魅力でもあります。

混泳については、同種、異種、複数のヤッコを混泳させるコツは一体何か?のページでまとめています。

浄水器は必要?殺菌灯は必要なの?など、シマヤッコに限らず、ヤッコを状態よく長期間飼育するにあたり必要な機材等については、ヤッコの種類、飼育、餌、混泳、選定ページでまとめています。

シマヤッコの入荷、価格情報

マニラ産、バリ産、マーシャル産、バヌアツ産シマヤッコが定期的に入荷しているショップの一覧です。産地別のシマヤッコの平均価格とあわせてご確認ください。なお、入荷状況などにより生体の平均価格は変動します。15年前は、バヌアツ産のシマヤッコは1万円以下でした。当時と比較すると随分値上がりしました。

マニラ産

平均価格:7,000円前後

バリ産

平均価格:7,000円前後

マーシャル産

平均価格:15,000円前後

バヌアツ産

平均価格:20,000円前後

シマヤッコの商品一覧

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状態良好!シマヤッコ (SMサイズ)50-55mm前後 【1匹】【海水魚】(15時までのご注文で当日発送可能です)

状態良好!シマヤッコ (SMサイズ)50-55mm前後 【1匹】【海水魚】(15時までのご注文で当日発送可能です)
5,940 円 (税込)
評価 5
死着保証についてシマヤッコ少々、飼育にはテクニックが要されるが、非常に人気の高いヤッコです。ややおとなしい性格なので餌付けについては、落ち着いた環境下で、冷凍エサからゆっくり始めるのがポイントです。 適応水温25℃前後餌・食性雑食性人工飼料OK飼育難度簡単気性..

【現物1】シマヤッコ 7cm±! 海水魚 生体 15時までのご注文で当日発送【ヤッコ】

【現物1】シマヤッコ 7cm±! 海水魚 生体 15時までのご注文で当日発送【ヤッコ】
4,980 円 (税込)
評価 4.33
販売名 シマヤッコ 飼育難易度 普通 餌付け状態 活ブライン食べてます。 画像 現物画像 検索ワード:シマヤッコ検索ワード:シマヤッコ

【現物2】シマヤッコ 7cm±!海水魚 生体 15時までのご注文で当日発送【ヤッコ】

【現物2】シマヤッコ 7cm±!海水魚 生体 15時までのご注文で当日発送【ヤッコ】
4,980 円 (税込)
評価 4.3
販売名 シマヤッコ 飼育難易度 普通 餌付け状態 活ブライン食べてます。 画像 現物画像 検索ワード:シマヤッコ検索ワード:シマヤッコ

イエローバンドシマヤッコ No.11 70-75mm【個体販売】【海水魚】

イエローバンドシマヤッコ No.11 70-75mm【個体販売】【海水魚】
18,144 円 (税込)
死着保証について1

1

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ヤッコの種類別飼育方法

名前順にヤッコの飼育方法を確認できます。

ヤッコの一覧

ア行

アカハラヤッコ
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アデヤッコ(ブルーフェイス)
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アブラヤッコ
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アフリカンピグミーエンゼル
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アラビアンエンゼルフィッシュ(アズファー)
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イエローバンド(マクロス)エンゼルフィッシュ
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イエローフィンピグミーエンゼルフィッシュ
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イナズマヤッコ
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イヤースポットエンゼルフィッシュ
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エイブルズエンゼル
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オーネイトエンゼルフィッシュ
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オハグロヤッコ
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カ行

キヘリキンチャクダイ
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キンチャクダイ
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クイーンエンゼルフィッシュ
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クラリオンエンゼルフィッシュ
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グリフィスエンゼルフィッシュ
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グレイエンゼルフィッシュ
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ゴールデンエンゼルフィッシュ
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ゴールドフレークエンゼルフィッシュ
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コガネヤッコ(レモンピール)
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ココスピグミーエンゼルフィッシュ
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コリンズエンゼルフィッシュ
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コルテツエンゼルフィッシュ
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コンスピ(オレンジフェイスエンゼルフィッシュ)
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サ行

サザナミヤッコ
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シテンヤッコ
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シマヤッコ
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シマヤッコ×スミレヤッコハイブリッド
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スミレヤッコ
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ソメワケヤッコ
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タ行

タイガーエンゼルフィッシュ
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ダイダイヤッコ
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タテジマキンチャクダイ
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タテジマヤッコ
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チェルブピグミーエンゼル
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チャイロヤッコ
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チリメンヤッコ
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トサヤッコ
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ナ行

ナークエンゼルフィッシュ
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ナハッキーズピグミーエンゼルフィッシュ
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ナメラヤッコ
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ニシキヤッコ
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ハ行

パソニファーエンゼルフィッシュ
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パッサーエンゼルフィッシュ
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ヒレナガヤッコ
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フィッシャーズエンゼル
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ブラックバンドエンゼルフィッシュ
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ブルーエンゼルフィッシュ
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フレームエンゼル
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フレームバックピグミーエンゼルフィッシュ
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フレンチエンゼルフィッシュ
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ペパーミントエンゼルフィッシュ
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ヘラルドコガネヤッコ
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ヘラルドヤッコ ハイブリッド
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ホシゾラヤッコ
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ポッターズエンゼルフィッシュ
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ホツマツアピグミーエンゼルフィッシュ
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マ行

マスクドエンゼルフィッシュ
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マルチカラーエンゼルフィッシュ
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メニィスパインドエンゼルフィッシュ
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ヤ行

ヤイトヤッコ
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ラ行

ルリヤッコ
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レスプレンデンスピグミーエンゼルフィッシュ
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レモンピール ハイブリッド イレギュラー
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レンテンヤッコ
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ロックビューティー
詳細を確認する

ワ行

ワヌケヤッコ
詳細を確認する
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シマヤッコの長期飼育について” に対して 6 件のコメントがあります

  1. Damsel より:

    最近深場のミドリイシに不可思議な魅力を頂いてしまいました。
    とってもキケンな気配を感じます。

  2. AQUARIUMZONE より:

    購入されたスハルソノイ、サイコーに綺麗ですね!
    この綺麗さは、手に入れて目の当たりにしてしまったら
    もう魅了されて虜になること間違い無しですよ(^O^)!

  3. sugeno より:

    初めまして、sugeoと申します。
    8月下旬に120×60×70のオーバーフロー水槽を立ち上げました。
    最初に入れたシマヤッコ(6cm)はメガバイトも食べるようになりましたので、フレーム(3cm)とウズマキ(4cm)も追加しました。喧嘩もせずに仲良く餌を食べていました。
    調子に乗って、水槽をいじってしまいましたので、シマヤッコのみ1ヶ月半で死んでしまいました。おそらくストレスです。力量不足を感じましたので、シマヤッコの飼育は断念してクイーン(5cm)を投入しました。あとはフレンチの幼魚を入れて終わりにしようとショップに行きましたら、状態の良さそうなシマ(5cm)に出会ってしまいましたので、購入してしまいました。現在は30×15×15の隔離ケースにいます。ライブロックも小さいの1個入れました。まだ、2日ですが、逆さまになって泳いでいます。洞窟内では逆さに泳ぐらしいのですが、落ち着きがありません。とほほです。

  4. AQUARIUMZONE より:

    sugeoさん
    こんにちわ~!コメントありがとうございます。
    仕事がバタバタしてまして、返信が遅くなりスイマセン。
    シマヤッコの調子はその後いかがですか?
    私もちゃんと飼育できるようになるまで、何匹ものシマヤッコを駄目にしてきました。
    今飼育しているシマヤッコで、何代目だろう・・・(^_^;)っと思うぐらいです。。
    やめておこうと思っていながらも、状態がよい生体を見つけてしまうとついつい購入しちゃいますよね~、、、。

  5. sugeno より:

    コメントありがとうございます。
    シマヤッコを年単位で飼育している人の中には大型ヤッコを含め、もの凄い数の魚のと混泳に成功している人もいて驚きです。
    シマヤッコの飼育にについてかなり参考になりましたが、2代目ヤッコはアサリも食べずに☆になってしまいました。残念です。
    案外、水槽慣れした様々な魚種がいる所に隔離なしで入れたほうがいいのかな?とも思いました。シマヤッコに限らず、海水魚は何故か1ヵ月以内の死亡率が高いですね。一度水槽に慣れてしまえば年単位で飼育出来るのですが。

  6. AQUARIUMZONE より:

    sugenoさん
    こんにちわー!
    シマヤッコの餌付けですが、私の経験だと生きたブラインシュリンプがとても食い付きがよいです。シマヤッコの大きさにもよりますが、ブラインシュリンプの大きさもできれば3mm~5mmぐらいだと特に反応がよいです。
    あまり活餌を与えると、人工餌に反応しなくなってしまうと言われたりしていますが、何も口にしない状態で体力を消耗させるよりも、活餌も与えながら長い時間をかけて人工餌を餌付けていった方がよいっと思っています。活餌だと水質も悪化させません。
    シマヤッコは特にデリケートな性格だと感じるので、完全に餌付くまでは水槽のレイアウトは極力変更せずにストレスを与えないようにするとイイ状態をキープできる気がします。
    ヤッコの混泳はとても魅力を感じて、私もチャレンジしてきていますが、あまり数を多くするとやはり硝酸塩の上昇などにより他の生体へストレスを与えることにつながると思うので、最近は気に入った個体だけを水槽に入れて、状態キープによる長期飼育を心がけています。

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