ハタゴイソギンチャクの治療、回復

水槽内での怪我では無く、採取時にイソギンチャクが破れてしまった個体が流通する事がたまにあります。水槽環境の状態がよければ、水槽内で復活させる事も可能ですが、水槽環境が整っていない場合については、破けたイソギンチャクを復活させるのは難しいので、破けたイソギンチャクは選定しないようにした方が無難です。水槽内で、状態を崩したハタゴイソギンチャクを治療し、回復させた記録についてご紹介いたします。ただし、繁殖による分裂以外の口が開く、しぼむ、小さくなるなどの症状が水槽内でハタゴイソギンチャクに発生した場合は、回復を望むのは難しいです。

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口付近が破けた個体を復活

水槽環境下で、口を大きく開き中の内臓が溶け出した個体を復活させる事は不可能ですが、ハタゴイソギンチャクが現地で採取された際に、破けてしまったハタゴイソギンチャクを水槽内で元に戻した経験があります。

コーラルラボさんで購入した際に「あ~これ破けてしまっているので、ダメかもしれないですね~」と購入時に言われたのですが、破れていても生体の状態の良さを感じたので、大丈夫だと思い自宅に持ち返り、水槽内に入れた写真が以下になります。ちょうど破けて穴が開いてしまっている箇所は、赤丸で囲った箇所になります。

口元のあたりが破けてしまっているハタゴイソギンチャク

口元のあたりが破けてしまっているハタゴイソギンチャク

その後、状態を回復させ、破れた箇所もふさがり、元気に触手を伸ばした状態のハタゴイソギンチャクが以下の写真になります。ふさがっているかの確認はしっかりとできないですが、明らかに状態がよくなっているのは感じるかと思います。

復活したハタゴイソギンチャク

復活したハタゴイソギンチャク

色が抜けて白くなってしまった個体を復活

色が抜けてしまった個体の写真が以下になります。実はこのハタゴイソギンチャク、口元が破けていた状態を復活させたのですが、その後、色が抜けてきてしまいました。上記の写真と比較すると、明らかに白くなってしまっているのが確認できると思います。元々傷付いていた個体だったので、体力があまりなかったせいもあったのか、周りの個体が大丈夫なのに、一個体だけ色が抜けてしまいました。と思っていたら、中央付近のグリーンの個体も色が抜けてしまい緑色が薄くなっているのが確認できるかと思います。

水槽内で色が抜けて白くなってしまったハタゴイソギンチャク

水槽内で色が抜けて白くなってしまったハタゴイソギンチャク 2015年12月13日時点

外が乾燥し、水槽内の比重の変動がおかしい状態だったので、一定の比重を毎日保ったところ、約3ヵ月で褐虫藻がもとに戻り、元の状態まで戻すことができました。

色抜けしたハタゴイソギンチャクを元に戻す

色抜けしたハタゴイソギンチャクを元に戻す2016年4月27日時点

次に、ハタゴイソギンチャクと海水魚、珊瑚の相性について以下でご紹介いたします。

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ハタゴイソギンチャクの長期飼育に関して

ハタゴイソギンチャクの長期飼育について

カクレクマノミがもっとも共生する相性がよいイソギンチャクといえば、ハタゴイソギンチャクです。ハタゴイソギンチャクを長年飼育する愛好家として、今までの飼育を通じて感じた事や実体験を本ページでは記載しております。他に飼育されている方はまた違った意見等があるかもしれません。ショップやメーカーさんであれば、もっとよいアドバイスをしてくれるかもしれません。遠く離れた海の中からやってくるハタゴイソギンチャクを少しでも大切に長く飼育できるよう、初めてハタゴイソギンチャクを飼育される方や、なかなかハタゴイソギンチャクが上手く飼育できない方向けに、お役に立てればと思いまとめています。

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イソギンチャクの飼育

イソギンチャクといえば、誰もがあこがれる飼育環境下で行うカクレクマノミとの共生です。以下でご紹介するイソギンチャクは、全て我が家の自宅で飼育してきたイソギンチャクになります。イソギンチャクは、海水魚珊瑚マリンプランツ(海藻、海草)と比較しても独特の生き物で、実際に飼育経験を積んでいかないと、生体の見極めや、長期飼育が難しい生き物です。ただし、飼育環境さえ整えてしまえば、飼育が難しいとされるハタゴイソギンチャクでも、10年以上飼育する事も可能です。実際に私の周りには10年以上、ハタゴイソギンチャクを飼育しているベテランのアクアリストが今なお飼育を継続して存在します。イソギンチャクと並んで人気のカクレクマノミの飼育については、以下のページでまとめています。カクレクマノミも、もう10年ぐらい今もなお継続して、長期飼育しています。

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イソギンチャクの飼育機材、用品

イソギンチャク飼育は、海水魚飼育に必要な機材、用品に追加して、カルシウムリアクター添加剤イソギンチャク飼育に適した照明が必要となってきます。カルシウムリアクター添加剤は無くてもイソギンチャクの飼育は可能です。ここに、オーバーフロー水槽浄水器クーラープロテインスキマーライブロックライブサンドヒーター水中ポンプ塩分濃度計バケツウールマット人工海水など海水魚飼育にも必要な機材や用品が加わってきます。より自動化させた水槽環境を実現する際には、自動給水器電磁弁が必要です。オーバーフロー水槽を自作する際には、水槽用の配管パーツが必要となってきます。

関連記事:イソギンチャク飼育に必要な機材と用品

イソギンチャク飼育におすすめのオーバーフロー水槽

イソギンチャク飼育におすすめなオーバーフロー水槽を30センチ、45センチ、60センチ、90センチ、120センチサイズ別に比較することができます。オーバーフロー水槽は、サイズが大きくなるにつれて、とても高額になってきます。オーバーフロー水槽が崩壊したり、水槽に付属する機材が故障すると、飼育している海水魚珊瑚イソギンチャクマリンプランツが死んでしまう可能性があるので、万が一何かトラブルが発生した際にも、サポート体制がシッカリとしている店舗で購入するのがおすすめです。インターネット通販で販売されているオーバーフロー水槽は、組み立てが簡単なので、届いたその日に水槽のセッティングを開始することができます。詳細は、以下のページでまとめています。

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マリンアクアリウム飼育方法

海水魚珊瑚ソフトコーラルハードコーラル)、イソギンチャクマリンプランツ(海藻、海草)の飼育方法について、以下のページでそれぞれまとめています。

イソギンチャク

イソギンチャクの飼育

イソギンチャクの飼育

マリンプランツ(海藻、海草)

マリンプランツの飼育

マリンプランツの飼育

マリンアクアリウム飼育機材

海水魚珊瑚ソフトコーラルハードコーラル)、イソギンチャクマリンプランツ(海藻、海草)の飼育に必要な機材や用品などについて、以下のページでそれぞれまとめています。