状態を崩したシマヤッコの見極め方
状態を崩したシマヤッコは、身体の上半分が痩せてしまっています。よく状態を崩したヤッコの事を、「背中が痩せた固体」と呼ばれることがあります。このような状態になってしまうと、なかなか復活させるのが難しいです。これはシマヤッコに限らず、特にアブラヤッコ属(ケントロピーゲ)に多くみられる傾向なのですが、ヤッコは痩せて体力が無くなる際に、お腹よりも背中が痩せていく傾向があります。こちらは、背中が痩せているシマヤッコを撮影した写真です。
目次
ヤッコの中でも白点になりやすい
シマヤッコは、性格がデリケートなためか、白点になりやすいと感じます。他の海水魚を投入した際には、白点にならないのに、シマヤッコを投入すると白点が出てくるケースが過去何度か経験しました。水槽導入初期に白点になってしまうと、餌づけ対応+薬浴対応となり、生体にも負担をかけてしまうため、導入初期の白点が避けられるように十分な水槽内のメンテナンスを行っておく必要があると思います。シマヤッコが状態よく飼育できる環境であれば、他のヤッコは間違い無く上手く飼育できる環境だと思います。サンゴでいうところの、ミドリイシが飼育できる環境があれば、他のサンゴも上手く飼育できるのと同じ例えになると思います。
白点病の治療についてですが、毎日朝から夜遅くまで仕事をしているとなかなか面倒を見切れないという事も多いと思いますが、以下の方法だとそれほど苦にならず白点病の治療ができます。
- 穴の開いていない隔離ケースを2つ用意する。
- それぞれの隔離ケースに新鮮な海水を入れ、片方には治療薬を入れる。片方はそのまま水槽内に入れておく。(※海水は、あらかじめ衣装ケースなどに作りだめしておく。)
- 治療薬が入った隔離ケースの方に白点病の海水魚を入れエアレーションさせて一晩過ごす。
- 次の日に温度あわせをおこなっていたもう片方の隔離ケースに治療薬を入れて、治療中の海水魚を移動させる。
- 治療薬を入れて一日利用した隔離ケースは、中の汚れた海水魚を全て捨て、水で濯いでから新鮮な海水を入れ、メイン水槽で温度あわせを行っておく。
上記のように隔離ケースを二つ用意して、交互に治療すると意外と手間なく白点病の治療ができるのと、隔離ケース内の水温もメイン水槽に吸盤で張り付けて1日温度あわせ済みの状態となっているので、海水魚に対して与えるストレスも少なく治療できます。なによりも「白点病にさせない」環境づくりが一番大切です。海水魚の白点病治療については、以下のページでもまとめています。
「状態を崩したシマヤッコの見極め方」についてのご紹介は以上となります。次に、「シマヤッコの餌付け」をご紹介いたします。
おすすめの生体
人気のショップ
種類別ヤッコの飼育
ヤッコの魅力といえば、水槽内のレイアウトの隙間をスルスルとかいくぐりながら泳ぐ姿と、体の模様の美しさにあります。特に人気のヤッコは、シマヤッコ、ニシキヤッコ、スミレヤッコです。以前は、なかなか餌付き辛い種類もいましたが、無理な混泳をさせずに、落ち着いた水槽環境を準備してあげれば、昔ほど餌付けが難しいと感じるヤッコが少なくなった気がいたします。よくフレームエンゼル、レモンピールエンゼルなどが飼育がし易い初心者ヤッコとして紹介される事が多いですが、ヤッコの飼育難易度は、よっぽど水深深くから引き上げられ、輸送のストレスを受けている個体でなければ、それほど差は無いと感じます。自然界での食性を把握し、落ち着いた環境で時間をかけて飼育してあげる事が大切だと感じます。
海水魚の飼育
特に人気が高い海水魚の飼育方法をご紹介しています。海水魚飼育を始められる方は、まずはカクレクマノミとイソギンチャクの共生から入り、マリンアクアリウムにハマると、ヤッコ飼育へと流れていく方が多くいます。チョウチョウウオは人工餌に餌付き辛い種類が多く、初心者の方にはおすすめしません。ハナゴイ、ハナダイの仲間は、性格がおとなしく、群れで水槽内を泳ぐのと、丈夫な種類が多いのと、珊瑚との相性も良く色合いも綺麗なことから、初心者の方にもおすすめの海水魚になります。海水魚の種類別飼育方法については、以下のページでご紹介しています。
海水魚の餌
マリンアクアリウムを行う上で、生体別に適したおすすめな餌の区分について整理していきたいと思います。なお以下の整理内容は、私自身の過去のマリンアクアリウム経験をもとにまとめているため、他の方がまとめたらまた別の視点になるかもしれません。海水魚の餌選定において、一番重要となってくるのは、自然界において生体が何を捕食していて、雑食性なのか?草食性なのか?ポリプ食?プランクトン食?なのかをシッカリと理解することです。自然界における生体の捕食性を理解した上で、餌を選定していきたいと思います。また、厳密には乾燥餌、冷凍餌については、加工のタイミングで人の手が入っているので、広域では人工餌に分類されると思うのですが、分かりやすい分類という観点で、それぞれ分けて整理していきたいと思います。海水魚の餌については、以下のページでご紹介しています。
海水魚の白点病
海水魚の白点病治療は、オキシドール、ニチドウグリーンFゴールド、淡水浴、水換え、放置、自然治癒など様々試みている人がいますが、過去に私自身が行ってきた治療方法を交えながら、白点病の原因と対策についてご紹介いたします。写真は、我が家の水槽で、白点病になってしまったゴールデンバタフライの写真です。チョウチョウウオの飼育は、特に白点病になりやすいので、注意が必要です。写真のゴールデンバタフライの体表に白い点々が付いているのが分かるかと思います。白点病とは、魚を飼育する人であれば、誰でも経験する魚の病気です。初心者の方であっても、ベテランの方であっても、海水魚を販売するショップでさえも白点病に悩まされています。過去行ってきた白点病の治療方法について以下のページでご紹介いたします。
海水魚の飼育機材、用品
海水魚飼育に必要な機材と用品についてまとめています。海水魚を状態よく長期飼育したい場合は、オーバーフロー水槽、浄水器、クーラー、プロテインスキマー、ライブロック、ライブサンド、ヒーター、水中ポンプ、塩分濃度計、バケツ、ウールマット、人工海水などが必要となってきます。また、より自動化させた水槽環境を実現する際には、自動給水器、電磁弁が必要です。オーバーフロー水槽を自作する際には、水槽用の配管パーツが必要となってきます。海水魚を飼育する上で必要な飼育機材や用品については、以下のページでご紹介いたします。
海水魚飼育におすすめのオーバーフロー水槽
海水魚飼育におすすめなオーバーフロー水槽を30センチ、45センチ、60センチ、90センチ、120センチサイズ別に比較することができます。オーバーフロー水槽は、サイズが大きくなるにつれて、とても高額になってきます。オーバーフロー水槽が崩壊したり、水槽に付属する機材が故障すると、飼育している海水魚、珊瑚、イソギンチャク、マリンプランツが死んでしまう可能性があるので、万が一何かトラブルが発生した際にも、サポート体制がシッカリとしている店舗で購入するのがおすすめです。インターネット通販で販売されているオーバーフロー水槽は、組み立てが簡単なので、届いたその日に水槽のセッティングを開始することができます。詳細は、以下のページでまとめています。
マリンアクアリウム飼育方法
海水魚、珊瑚(ソフトコーラル、ハードコーラル)、イソギンチャク、マリンプランツ(海藻、海草)の飼育方法について、以下のページでそれぞれまとめています。
マリンアクアリウム飼育機材
海水魚、珊瑚(ソフトコーラル、ハードコーラル)、イソギンチャク、マリンプランツ(海藻、海草)の飼育に必要な機材や用品などについて、以下のページでそれぞれまとめています。