スミレヤッコの飼育について
西部太平洋を中心としたエリアの水深10メートルから40メートルに生息しています。通常珊瑚礁域の洞窟内でペアや小さなハーレムを形成しています。黄色と紺のグラーデーションがスミレヤッコと呼ばれる由縁でもあり人気も高いです。比較的大人しい性格とされていますが水槽環境に慣れた固体はヤッコ本来の気の強さを出してきます。ヤッコの仲間は性格がキツイ種類が多いため、混泳を実現したい場合は、大きなサイズの水槽を用意し、小型ヤッコであればライブロックで複雑な形状を組み上げて隠れ家を作り、水槽にはあまり多くの海水魚を入れないのが理想です。大型ヤッコの場合は、大型のオーバーフロー水槽でベアタンクを作り、水槽内で縄張り争いが発生しないように、ライブロックの数を減らして飼育するという手段もあります。ヤッコの飼育におすすめなオーバーフロー水槽、ライブロック、ヤッコの混泳については、以下のページでまとめています。
目次
スミレヤッコ
学名
Centropyge venusta
全長(最大)
10cm
生息分布
伊豆諸島以南~フィリピン
飼育難易度
以前は入荷状態が悪く餌付けが難しいとされる種類でありましたが、近年入荷する固体は状態も落着いており入荷時点から餌付いている固体もいます。ペアリング化した雄固体は鮮やかさを増し、より一層水槽内を鮮やかにしてくれます。飼育する際にはペアリングを目指してみたいです。一旦餌付いた固体は丈夫で、飼育環境にもよく慣れます。安定した水槽で状態よく飼育を行っていきたいヤッコの仲間です。
性格
優しい:
水槽に慣れるとヤッコ本来の凶暴さを出します。
混泳
難しい:
餌付け
難しい:
珊瑚との相性
危険:
シマヤッコとスミレヤッコの交配種
シマヤッコとスミレヤッコの交配種です。交配種が生まれるということは、シマヤッコとスミレヤッコは生物学的?遺伝学的?にも近い個体で、生息している場所がほとんど同じ事を意味するのかもしれないですね。価格はとても高価なのと、そもそも入荷はとても稀です。最近海外をいろいろと巡る機会が多く、写真の個体はシンガポールで、日本との貿易を営む友達のアクアリストの水槽を撮影させてもらいました。交配種でも特に黄色が強い個体でした。黄色いということは、スミレヤッコ寄りの個体なのかもしれません。ポスターサイズでも利用できるように、5DsRでシッカリとRAWデータをおさえてきました。この写真はあまり写りがよくないですけれど。海水魚や珊瑚の撮影方法は、「繊細な珊瑚も綺麗に撮影!アクアリウムにおすすめカメラ」にまとめています。
関連記事:シマヤッコ×スミレヤッコハイブリッドの飼育について
人気ヤッコ
ヤッコ飼育において、人気ヤッコといえば、シマヤッコ、ニシキヤッコ、スミレヤッコの3種類です。個人的には、スミレヤッコよりもコリンズピグミーエンゼルの方が好きです。飼育が難しいといわれるコリンズですが、我が家の水槽では何年もバヌアツ産のシマヤッコと混泳しています。今まで実際に飼育してきた人気種と言われるヤッコの飼育方法について、以下のページでご紹介しています。
人気ヤッコ同士の混泳
ヤッコで人気の種類といえば、シマヤッコ、スミレヤッコ、ニシキヤッコの3種類です。海水魚飼育にはまる人は、ほとんどこの3種類のヤッコ飼育にたどり着きます。それぞれのヤッコの飼育方法については、以下のページでまとめています。
そして、これら3種類のヤッコを混泳させていた時の様子については、以下のページにまとめています。
関連記事:スミレヤッコ、ニシキヤッコ、シマヤッコの混泳と飼育
飼育環境
水換え頻度
飼育する水槽環境によって、水換えを行う頻度が異なってきます。水換え頻度については、以下のページでまとめています。
水換え頻度について
ライブロック
ライブロックは、水槽内での生物濾過を実現したり、隠れ家としても機能を果たすので、水槽内にあった方がおすすめです。
ライブロックの特徴、選定
ライブサンド
ライブサンドは、水槽内での生物濾過を実現し、生体が水槽内で過ごし易い環境を作り上げることができます。ライブサンドの特徴や、水槽サイズ別に必要となるライブサンドの量について、以下のページでまとめています。
ライブロックの特徴、選定
プロテインスキマーの設置
プロテインスキマーは、ライブロック、ライブサンドで実現する生物濾過とは異なり、水槽内に溜まった目に見えるぐらいの汚れを物理的に除去するといった役割を持つため、設置した方が状態よく飼育することができます。
プロテインスキマーの特徴、選定
殺菌灯の設置
殺菌灯は水槽内の病原菌を紫外線の力で除去できる機材です。白点病を防ぐためにも殺菌灯の設置がおすすめです。殺菌灯の特徴や選定については、以下のページでまとめています。
殺菌灯の特徴、選定
白点病治療
海水魚の飼育で一番多い病気が、白点病です。万が一、白点病になってしまった場合の治療方法について、以下のページでまとめています。
海水魚の白点病治療
浄水器の設置
より海に近い環境で長期飼育を目指す場合には、水道水の不純物を取り除ける浄水器を設置するのがおすすめです。浄水器の特徴や選定については、以下のページでまとめています。
浄水器の特徴、選定
オーバーフロー水槽での飼育
水槽の水量が多いほど、急激な水槽内の環境変化から生体をまもり、状態よく飼育することができます。生体の長期飼育を目指すなら、オーバーフロー水槽での飼育がおすすめです。
オーバーフロー水槽の特徴、選定
スミレヤッコを飼育する上で必要な飼育環境については、以下のページにまとめています。
餌
スミレヤッコにおすすめの人工餌は、メガバイトグリーンです。ヤッコは自然界において、藻類、海綿、ホヤ、底生無脊椎動物、小型の甲殻類等を捕食する雑食性の海水魚です。草食寄りの雑食成分が配合された人工餌として、メガバイトグリーンがもっともおすすめです。
メガバイトグリーン
メガバイト、ヤッコの餌付け方法、海水魚におすすめの餌については、それぞれ以下のページでまとめています。
価格相場
約8,000円
価格相場はあくまで目安です。生体の入荷状況や販売店舗などによって異なります。詳しくは以下の通販サイトより、最新の価格をご確認ください。
通販
通販サイトで購入ができる価格が安いスミレヤッコを以下のページからご確認いただけます。該当の商品が存在しない場合は、商品が何も表示されない場合や、他の商品が表示される場合があります。
スミレヤッコに関する飼育方法のご紹介は以上となります。次にゼブラヤッコの飼育方法をご紹介いたします。 関連記事:ゼブラヤッコの飼育について
おすすめの生体
人気のショップ
種類別ヤッコの飼育
ヤッコの魅力といえば、水槽内のレイアウトの隙間をスルスルとかいくぐりながら泳ぐ姿と、体の模様の美しさにあります。特に人気のヤッコは、シマヤッコ、ニシキヤッコ、スミレヤッコです。以前は、なかなか餌付き辛い種類もいましたが、無理な混泳をさせずに、落ち着いた水槽環境を準備してあげれば、昔ほど餌付けが難しいと感じるヤッコが少なくなった気がいたします。よくフレームエンゼル、レモンピールエンゼルなどが飼育がし易い初心者ヤッコとして紹介される事が多いですが、ヤッコの飼育難易度は、よっぽど水深深くから引き上げられ、輸送のストレスを受けている個体でなければ、それほど差は無いと感じます。自然界での食性を把握し、落ち着いた環境で時間をかけて飼育してあげる事が大切だと感じます。
海水魚の飼育
特に人気が高い海水魚の飼育方法をご紹介しています。海水魚飼育を始められる方は、まずはカクレクマノミとイソギンチャクの共生から入り、マリンアクアリウムにハマると、ヤッコ飼育へと流れていく方が多くいます。チョウチョウウオは人工餌に餌付き辛い種類が多く、初心者の方にはおすすめしません。ハナゴイ、ハナダイの仲間は、性格がおとなしく、群れで水槽内を泳ぐのと、丈夫な種類が多いのと、珊瑚との相性も良く色合いも綺麗なことから、初心者の方にもおすすめの海水魚になります。海水魚の種類別飼育方法については、以下のページでご紹介しています。
海水魚の餌
マリンアクアリウムを行う上で、生体別に適したおすすめな餌の区分について整理していきたいと思います。なお以下の整理内容は、私自身の過去のマリンアクアリウム経験をもとにまとめているため、他の方がまとめたらまた別の視点になるかもしれません。海水魚の餌選定において、一番重要となってくるのは、自然界において生体が何を捕食していて、雑食性なのか?草食性なのか?ポリプ食?プランクトン食?なのかをシッカリと理解することです。自然界における生体の捕食性を理解した上で、餌を選定していきたいと思います。また、厳密には乾燥餌、冷凍餌については、加工のタイミングで人の手が入っているので、広域では人工餌に分類されると思うのですが、分かりやすい分類という観点で、それぞれ分けて整理していきたいと思います。海水魚の餌については、以下のページでご紹介しています。
海水魚の白点病
海水魚の白点病治療は、オキシドール、ニチドウグリーンFゴールド、淡水浴、水換え、放置、自然治癒など様々試みている人がいますが、過去に私自身が行ってきた治療方法を交えながら、白点病の原因と対策についてご紹介いたします。写真は、我が家の水槽で、白点病になってしまったゴールデンバタフライの写真です。チョウチョウウオの飼育は、特に白点病になりやすいので、注意が必要です。写真のゴールデンバタフライの体表に白い点々が付いているのが分かるかと思います。白点病とは、魚を飼育する人であれば、誰でも経験する魚の病気です。初心者の方であっても、ベテランの方であっても、海水魚を販売するショップでさえも白点病に悩まされています。過去行ってきた白点病の治療方法について以下のページでご紹介いたします。
海水魚の飼育機材、用品
海水魚飼育に必要な機材と用品についてまとめています。海水魚を状態よく長期飼育したい場合は、オーバーフロー水槽、浄水器、クーラー、プロテインスキマー、ライブロック、ライブサンド、ヒーター、水中ポンプ、塩分濃度計、バケツ、ウールマット、人工海水などが必要となってきます。また、より自動化させた水槽環境を実現する際には、自動給水器、電磁弁が必要です。オーバーフロー水槽を自作する際には、水槽用の配管パーツが必要となってきます。海水魚を飼育する上で必要な飼育機材や用品については、以下のページでご紹介いたします。
海水魚飼育におすすめのオーバーフロー水槽
海水魚飼育におすすめなオーバーフロー水槽を30センチ、45センチ、60センチ、90センチ、120センチサイズ別に比較することができます。オーバーフロー水槽は、サイズが大きくなるにつれて、とても高額になってきます。オーバーフロー水槽が崩壊したり、水槽に付属する機材が故障すると、飼育している海水魚、珊瑚、イソギンチャク、マリンプランツが死んでしまう可能性があるので、万が一何かトラブルが発生した際にも、サポート体制がシッカリとしている店舗で購入するのがおすすめです。インターネット通販で販売されているオーバーフロー水槽は、組み立てが簡単なので、届いたその日に水槽のセッティングを開始することができます。詳細は、以下のページでまとめています。
マリンアクアリウム飼育方法
海水魚、珊瑚(ソフトコーラル、ハードコーラル)、イソギンチャク、マリンプランツ(海藻、海草)の飼育方法について、以下のページでそれぞれまとめています。
マリンアクアリウム飼育機材
海水魚、珊瑚(ソフトコーラル、ハードコーラル)、イソギンチャク、マリンプランツ(海藻、海草)の飼育に必要な機材や用品などについて、以下のページでそれぞれまとめています。