フレームエンゼルの飼育について

フレームエンゼル

フレームエンゼル

ショップで見かけないことは無いと言っても過言ではないポピュラーなヤッコです。赤もしくはオレンジ色のベースに4本から5本の縦のラインが入り、後部背側および尾鰭には青紫色の綺麗なラインがあり水槽内ではとても目立つカラーリングをしています。普段ショップでみかける種類は、マーシャル諸島産がほとんどですが、ハワイ諸島からやってくる赤が強いフレームエンゼルも入荷することがあります。このハワイ産の赤みが強いフレームエンゼルはウルトラフレームとも呼ばれ、マーシャル産のフレームエンゼルと比較すると人気、価格共に高い傾向にあります。雑食性であり自然界では藻類や甲殻類を食しています。本種のオスは、黒い縦のラインが太く力強く入ります。ペア化したオスの体は大きくなり、背鰭と尾鰭に入るブルーのラインの輝きが鮮やかさを増します。ダイダイヤッコとの交配種や、黒いバンド部分が極端に薄いバンドレスタイプの個体など色彩変異な個体が稀に入荷しますが通常のフレームエンゼルと比較すると価格は高額です。

フレームエンゼルについて

学名

Centropyge loriculus

全長(最大)

10cm

生息分布

中・西部太平洋

バンド乱れ、イレギュラー固体

フレームエンゼル バンドレス ハイブリッド イレギュラー

フレームエンゼル バンドレス ハイブリッド イレギュラー

ヤッコの仲間は性格がキツイ種類が多いため、混泳を実現したい場合は、大きなサイズの水槽を用意し、小型ヤッコであればライブロックで複雑な形状を組み上げて隠れ家を作り、水槽にはあまり多くの海水魚を入れないのが理想です。大型ヤッコの場合は、大型のオーバーフロー水槽でベアタンクを作り、水槽内で縄張り争いが発生しないように、ライブロックの数を減らして飼育するという手段もあります。ヤッコの飼育におすすめなオーバーフロー水槽、ライブロック、ヤッコの混泳については、以下のページでまとめています。

飼育難易度

雑食性であるため人工餌にも餌付き易く、飼育し易いヤッコです。落ち着いた飼育環境下であれば問題無く長期間飼育することが可能です。混泳を行う場合は、個体差の相性により喧嘩を行うこともあるため慎重に行っていきたいです。水槽環境下においてもペア化したオスの鮮やかな体色変化と、ノズリングを観測することができます。サンゴやシャコガイを突っつく傾向があるため、大切な珊瑚を失うことを避けるため別々に飼育しておいた方が無難です。もしリーフタンクで泳がせたい場合は、小さめの個体を選んだ方がよいです。

性格

キツイ:

混泳

難しい:

餌付け

簡単:

珊瑚との相性

危険:

飼育中のフレームエンゼル

こちらは、ちょっと珍しいマーシャル産フレームエンゼルです。何が珍しいかと言うと、片側だけバンドがいい感じに乱れています。私の中では勝手に「タイガーフレームエンゼル」っと命名しています。

マーシャル産フレームエンゼル
マーシャル産フレームエンゼル
マーシャル産フレームエンゼル
マーシャル産フレームエンゼル
マーシャル産フレームエンゼル
マーシャル産フレームエンゼル

タイガーというとタイガーエンゼルをイメージされる方が多いかと思うのですが、海外の愛好家のみなさんと交流していると、普通に虎模様のヤッコの事を「ケントロピーゲタイガー」と呼ぶことが多いです。日本のブログやサイトではほとんど見かけないので、国内の愛好家の中ではあまり海外の情報に触れている人がいないのかも?しれません。でもケントロピーゲタイガーというと、レモンピールのハイブリッド固体ですね。タイガーエンゼルと、ケントロピーゲタイガーの飼育方法については、以下にまとめています。海外には頻繁に行っているので、何か情報を仕入れた場合は、どこかで発信します。

ペア、ハーレム

フレームエンゼルのハーレム化

フレームエンゼルのハーレム化

我が家の水槽では、フレームエンゼル3匹を混泳させています。ヤッコは小さいサイズのものから大きいサイズ、性格がおとなしいものから水槽へ投入するという定説がありますが、今回投入したフレームエンゼルは既にペア化したと思われる2匹のフレームエンゼルと比較すると明らかにサイズが小さいです。

過去の飼育経験からヤッコの混泳を試みるにあたり、昼間に水槽へ投入するよりも生体たちの動きが鈍る夜間に投入した方が上手くいくため、今回も土曜の夕方から隔離ケースで90cm水槽に若干慣らしてから、土曜日の深夜に隔離ケースから開放しました。

フレームエンゼルのハーレム化

フレームエンゼルのハーレム化

ヤッコの混泳は、初めから上手くいくことはほとんどなく、かなり高い確率で先住ヤッコからの攻撃を後続投入のヤッコは受けることになります。ショップから購入したばかりの海水魚は、水槽環境の変化によるストレスがある状態にも関わらず、他のヤッコからのストレスを受けることになり、体力が無い固体は数日間で落ちることになります。水槽環境に慣れた体力がある固体だと、多少ヒレがボロボロになっても餌を食べる事が確認できれば、だんだんと他のヤッコとの混泳をし始めます。

先住のヤッコも後続投入されたヤッコからの縄張り侵害によるストレスから、体調を崩す事もあるので、なかなか難しい試みだとは感じます。

水槽を眺めていても、なんとかなりそうな混泳具合なので、しばらくこの状態で観察したいと思います。

ノズリング

フレームエンゼルペアのノズリング

フレームエンゼルペアのノズリング

ノズリングとは、ヤッコのペアが行う求愛活動です。繁殖期を迎え真っ赤に変色したオスのフレームエンゼルが、メスのお腹を水槽の底面から上部に向ってツンツンと突っつきながら身体を震わせ、上昇していく姿になります。過去にシマヤッコアフリカンフレームエンゼルチェルブピグミーエンゼルスミレヤッコなどのペア化と水槽内でのノズリングを観察してきましたが、繁殖期を迎えたフレームエンゼルのペアが一番色鮮やかで、見ごたえがありました。

生体たちに適した水槽環境を維持し、長期飼育を行っていると、水槽内で様々な姿を観察できるのも、海水魚飼育の面白さです。

飼育環境

水換え頻度

飼育する水槽環境によって、水換えを行う頻度が異なってきます。水換え頻度については、以下のページでまとめています。
水換え頻度について

ライブロック

ライブロックは、水槽内での生物濾過を実現したり、隠れ家としても機能を果たすので、水槽内にあった方がおすすめです。
ライブロックの特徴、選定

ライブサンド

ライブサンドは、水槽内での生物濾過を実現し、生体が水槽内で過ごし易い環境を作り上げることができます。ライブサンドの特徴や、水槽サイズ別に必要となるライブサンドの量について、以下のページでまとめています。
ライブロックの特徴、選定

プロテインスキマーの設置

プロテインスキマーは、ライブロック、ライブサンドで実現する生物濾過とは異なり、水槽内に溜まった目に見えるぐらいの汚れを物理的に除去するといった役割を持つため、設置した方が状態よく飼育することができます。
プロテインスキマーの特徴、選定

殺菌灯の設置

殺菌灯は水槽内の病原菌を紫外線の力で除去できる機材です。白点病を防ぐためにも殺菌灯の設置がおすすめです。殺菌灯の特徴や選定については、以下のページでまとめています。
殺菌灯の特徴、選定

白点病治療

海水魚の飼育で一番多い病気が、白点病です。万が一、白点病になってしまった場合の治療方法について、以下のページでまとめています。
海水魚の白点病治療

浄水器の設置

より海に近い環境で長期飼育を目指す場合には、水道水の不純物を取り除ける浄水器を設置するのがおすすめです。浄水器の特徴や選定については、以下のページでまとめています。
浄水器の特徴、選定

オーバーフロー水槽での飼育

水槽の水量が多いほど、急激な水槽内の環境変化から生体をまもり、状態よく飼育することができます。生体の長期飼育を目指すなら、オーバーフロー水槽での飼育がおすすめです。
オーバーフロー水槽の特徴、選定

フレームエンゼルを飼育する上で必要な飼育環境については、以下のページにまとめています。

フレームエンゼルの飼育に必要な飼育環境

フレームエンゼルにおすすめの人工餌は、メガバイトグリーンです。ヤッコは自然界において、藻類、海綿、ホヤ、底生無脊椎動物、小型の甲殻類等を捕食する雑食性の海水魚です。草食寄りの雑食成分が配合された人工餌として、メガバイトグリーンがもっともおすすめです。

メガバイトグリーン

メガバイト、ヤッコの餌付け方法、海水魚におすすめの餌については、それぞれ以下のページでまとめています。

価格相場

約6,000円
価格相場はあくまで目安です。生体の入荷状況や販売店舗などによって異なります。詳しくは以下の通販サイトより、最新の価格をご確認ください。



通販

通販サイトで購入ができる価格が安いフレームエンゼルを以下のページからご確認いただけます。該当の商品が存在しない場合は、商品が何も表示されない場合や、他の商品が表示される場合があります。

フレームエンゼルに関する飼育方法のご紹介は以上となります。次にフレームバックピグミーエンゼルフィッシュの飼育方法をご紹介いたします。 関連記事:フレームバックピグミーエンゼルフィッシュの飼育について

おすすめの生体

バヌアツ産シマヤッコ(±65-70mm)

バヌアツ産シマヤッコ(±65-70mm)

ブラックバンドエンゼル


人気のショップ


種類別ヤッコの飼育

ヤッコの魅力といえば、水槽内のレイアウトの隙間をスルスルとかいくぐりながら泳ぐ姿と、体の模様の美しさにあります。特に人気のヤッコは、シマヤッコニシキヤッコスミレヤッコです。以前は、なかなか餌付き辛い種類もいましたが、無理な混泳をさせずに、落ち着いた水槽環境を準備してあげれば、昔ほど餌付けが難しいと感じるヤッコが少なくなった気がいたします。よくフレームエンゼルレモンピールエンゼルなどが飼育がし易い初心者ヤッコとして紹介される事が多いですが、ヤッコの飼育難易度は、よっぽど水深深くから引き上げられ、輸送のストレスを受けている個体でなければ、それほど差は無いと感じます。自然界での食性を把握し、落ち着いた環境で時間をかけて飼育してあげる事が大切だと感じます。

関連記事:ヤッコの飼育について(69種類掲載中)

海水魚の飼育

特に人気が高い海水魚の飼育方法をご紹介しています。海水魚飼育を始められる方は、まずはカクレクマノミイソギンチャクの共生から入り、マリンアクアリウムにハマると、ヤッコ飼育へと流れていく方が多くいます。チョウチョウウオは人工餌に餌付き辛い種類が多く、初心者の方にはおすすめしません。ハナゴイ、ハナダイの仲間は、性格がおとなしく、群れで水槽内を泳ぐのと、丈夫な種類が多いのと、珊瑚との相性も良く色合いも綺麗なことから、初心者の方にもおすすめの海水魚になります。海水魚の種類別飼育方法については、以下のページでご紹介しています。

関連記事:海水魚の飼育について

海水魚の餌

マリンアクアリウムを行う上で、生体別に適したおすすめな餌の区分について整理していきたいと思います。なお以下の整理内容は、私自身の過去のマリンアクアリウム経験をもとにまとめているため、他の方がまとめたらまた別の視点になるかもしれません。海水魚の餌選定において、一番重要となってくるのは、自然界において生体が何を捕食していて、雑食性なのか?草食性なのか?ポリプ食?プランクトン食?なのかをシッカリと理解することです。自然界における生体の捕食性を理解した上で、餌を選定していきたいと思います。また、厳密には乾燥餌、冷凍餌については、加工のタイミングで人の手が入っているので、広域では人工餌に分類されると思うのですが、分かりやすい分類という観点で、それぞれ分けて整理していきたいと思います。海水魚の餌については、以下のページでご紹介しています。

関連記事:海水魚におすすめな餌と餌付け方法

海水魚の白点病

海水魚の白点病治療は、オキシドール、ニチドウグリーンFゴールド、淡水浴、水換え、放置、自然治癒など様々試みている人がいますが、過去に私自身が行ってきた治療方法を交えながら、白点病の原因と対策についてご紹介いたします。写真は、我が家の水槽で、白点病になってしまったゴールデンバタフライの写真です。チョウチョウウオの飼育は、特に白点病になりやすいので、注意が必要です。写真のゴールデンバタフライの体表に白い点々が付いているのが分かるかと思います。白点病とは、魚を飼育する人であれば、誰でも経験する魚の病気です。初心者の方であっても、ベテランの方であっても、海水魚を販売するショップでさえも白点病に悩まされています。過去行ってきた白点病の治療方法について以下のページでご紹介いたします。

関連記事:海水魚の白点病について

海水魚の飼育機材、用品

海水魚飼育に必要な機材と用品についてまとめています。海水魚を状態よく長期飼育したい場合は、オーバーフロー水槽浄水器クーラープロテインスキマーライブロックライブサンドヒーター水中ポンプ塩分濃度計バケツウールマット人工海水などが必要となってきます。また、より自動化させた水槽環境を実現する際には、自動給水器電磁弁が必要です。オーバーフロー水槽を自作する際には、水槽用の配管パーツが必要となってきます。海水魚を飼育する上で必要な飼育機材や用品については、以下のページでご紹介いたします。

関連記事:海水魚飼育に必要な機材と用品

海水魚飼育におすすめのオーバーフロー水槽

海水魚飼育におすすめなオーバーフロー水槽を30センチ、45センチ、60センチ、90センチ、120センチサイズ別に比較することができます。オーバーフロー水槽は、サイズが大きくなるにつれて、とても高額になってきます。オーバーフロー水槽が崩壊したり、水槽に付属する機材が故障すると、飼育している海水魚珊瑚イソギンチャクマリンプランツが死んでしまう可能性があるので、万が一何かトラブルが発生した際にも、サポート体制がシッカリとしている店舗で購入するのがおすすめです。インターネット通販で販売されているオーバーフロー水槽は、組み立てが簡単なので、届いたその日に水槽のセッティングを開始することができます。詳細は、以下のページでまとめています。

関連記事:どれがおすすめ?オーバーフロー水槽比較

マリンアクアリウム飼育方法

海水魚珊瑚ソフトコーラルハードコーラル)、イソギンチャクマリンプランツ(海藻、海草)の飼育方法について、以下のページでそれぞれまとめています。

イソギンチャク

イソギンチャクの飼育 イソギンチャクの飼育

マリンプランツ(海藻、海草)

マリンプランツの飼育 マリンプランツの飼育

マリンアクアリウム飼育機材

海水魚珊瑚ソフトコーラルハードコーラル)、イソギンチャクマリンプランツ(海藻、海草)の飼育に必要な機材や用品などについて、以下のページでそれぞれまとめています。