サンゴイソギンチャクの長期飼育について

水槽内で状態よく長期飼育しているサンゴイソギンチャク

水槽内で状態よく長期飼育しているサンゴイソギンチャク

初心者でも飼育しやすいとよく言われるサンゴイソギンチャク。イソギンチャクの中でも流通しやすい個体で、ダイビングをすると、浅瀬でも群生を成す綺麗な姿を見かけることがとてもよくあります。サンゴイソギンチャクの選定から飼育まで、過去の実経験を通じて感じている事をまとめてみたいと思います。

目次

イソギンチャクの種類

水槽で飼育できるイソギンチャクにはいろいろな種類がいますが、多くの人たちがカクレクマノミとの共生を楽しみたいと思う人が多いと思います。カクレクマノミと、水槽で飼育するのにおすすめなイソギンチャクの飼育方法については、以下のページでまとめています。

サンゴイソギンチャクについて

英語、学名

サンゴイソギンチャクの学名は、”Entacmaea quadricolor”です。サンゴイソギンチャクは海外では専用の愛称があります。記載すると真似されるので、秘密です。海外のアクアリストとの交流がある方であれば、直ぐに答えがでると思いますが、日本国内にはそこまでの人はまだいないような気が?します。いたとしても片手で数えられるぐらいの数だと思います。

飼育方法

サンゴイソギンチャクは、蛍光灯、LEDでも飼育ができる初心者向けのイソギンチャクとされていますが、蛍光灯、LEDだけでは長期飼育は難しいです。メタハラクラスの照明が必要となってきます。サンゴイソギンチャクに限らず、海にいる生体を飼育する際、飼育難易度を評価するのは、人間が準備した飼育環境に適合するかだけの評価であり、自然界での生体系を知り、その生体にあった環境を水槽内で実現させてあげる事ができればどのような生体であっても飼育難易度は下がり、長期飼育が可能だと思いながら様々な生体飼育を年単位で続けてきています。海外では、様々な海の生体を長期飼育するマリンアクアリストが沢山いますが、会話の内容は、日本国内で見かけるような誰もが分かりやすい簡単なものではありません。海外のマリンアクアリウムに関する書籍のほとんどが自然界での生体系を詳細に解説してから、水槽環境下での飼育実現方法について記載しているものがほとんどです。

状態

状態が優れたサンゴイソギンチャクは、縮まることなくシッカリと触手を開き、水流に揺れながら美しい輝きを放っています。特に状態を見極める際に注意したいのが、マリンアクアリウムにおける多くの個体は、状態が優れないと色褪せしている事が多いです。分かりやすい例でいうと、水替えを怠った水槽内で、ニシキヤッコなどの鮮やかな色をした海の生体を飼育していると、だんだんと色が薄くなり、色褪せしてくることがあります。一見状態がよさそうに見えても、一度調子を崩し色褪せした生体をもとに戻すのは労力がかかる大変な試みになってきます。生体を選定する際、状態を見極める基準として、色褪せしていないかと見極める事は大切です。

分裂

サンゴイソギンチャクは、水槽内でも分裂を行います。2個体に分裂する事もあれば、同時に4個体に分裂する事もあります。イソギンチャクやナマコもそうですが、水槽内で分裂を行うという事は、水槽内の過酷な環境下において、種の保存を行うために分裂しているような気が私はしています。つまり種の保存のために分裂しているのではなく、生き残っていくための手段として分裂を行っているな気がします。私は専門家ではないので、あくまで推測です。水槽飼育環境下において、特にイソギンチャクの分裂が起こるタイミングは、水槽自体を変更したなど、大きな環境変化が発生したタイミングに発生していた経験が今まで多かったです。

位置

サンゴイソギンチャクを水槽内に配置する際には、入り組んだ形状の枝状ライブロックを利用した方がおすすめです。平らなブロック状のライブロックだと、直ぐに移動してしまいなかなか定着しない事が過去多かったです。

水流

水流は強すぎず、弱すぎず触手がゆったりと動く程度にしてあげるのがおすすめです。水槽サイズにあったパワーヘッドを選定し、あまり強すぎない水流を作ってあげる事が大切です。

照明

サンゴイソギンチャクは、蛍光灯やLEDでも飼育は可能です。ただし長期飼育を行う場合は、メタハラの方が状態よく飼育できます。ダイビングを行っている方はよく分かるかと思いますが、西伊豆あたりの海域の浅瀬に潜ると太陽の光を沢山浴びながらノビノビと成長しているサンゴイソギンチャクの群生を見かける事ができます。飼育しようとしているサンゴイソギンチャクが生息していた場所が深場である場合は話は別ですが、サンゴイソギンチャクは自然界において浅場に群生している事が私の出会いでは多かったので、蛍光灯、LEDを利用するよりも、メタハラクラスの照明を利用した方が生体たちには適した環境であると思います。

点灯、消灯時間

私は朝の7時に点灯させ、夕方の17時に消灯するようにしています。照明にタイマーが付いていない場合は、照明用タイマーを利用すると便利です。照明用タイマーも、様々な種類が販売されていますが、見た目など気にせず、とにかく生体維持においては、故障率が低い機材を選定するように心がけています。私が20年近くマリンアクアリウムを続けてきて、一度も壊れなかったタイマーは、アナログ式です。

LEDでの飼育

よく初心者の方から、「サンゴイソギンチャクの飼育はグラッシーレディオでの飼育はできますか?」と質問を受けることがあります。飼育を行う事は可能です。ただし長期飼育できる保証はありません。どのような生体もそうですが、機材を選定する前段階で自然界での生息状況と、それを水槽内で実現するためには、どのような選択肢があるのか?をまずは見極める必要があるかと思います。購入するショップさんにも質問を投げかけてみるのがよいかもしれません。

色揚げ

私はあまり生体の色揚げについては意識しないようにしています。意識するのは、色揚げ以前に状態よく飼育できる環境が準備できているのか?という点です。よくグリーンのサンゴイソギンチャクには、ブルー系のLEDライト、赤系のサンゴイソギンチャクには赤系のLEDライトが必要だとされる事がありますが、それは人間の見た目の良さであり、本当に生体たちにとって適切な照明なのか?は疑問符が残ります。なぜなら、自然界において生息するサンゴイソギンチャクは、ブルーや赤のLEDに照らされて生息はしていないためです。

比重、塩分濃度について

比重を計測する際には、浄水器で生成した純水が水温25℃になっていない状態で人工海水を入れてしまうと、例え比重計が1.023を示していたとしても正しい値は計測できていません。マリンアクアリウムを行うのであれば、塩分濃度系を利用するのが正解だと私は思います。

温度

水温は25℃前後をキープするように心がけます。夏場はクーラー、冬場はヒーターが必要です。

活着、固定

サンゴイソギンチャクは、枝状のライブロックの隙間によく活着するのでおすすめです。ただし枝状のライブロックといっても木の枝のようなライブロックには、サンゴイソギンチャクが活着したとしても移動しますので、複雑に入り組んだ枝状ライブロックを選定するのがおすすめです。

カット

たまに「サンゴイソギンチャクはカットできますか?」とお問合せをされる方がいるのですが、サンゴイソギンチャクはカットはできません。カットしたら死んでしまいます。

大きさ

サンゴイソギンチャクは水槽内でも条件があうととても大きく成長します。水槽内を覆い尽くすほどサンゴイソギンチャクが成長してしまったっという事もあります。10cm前後ぐらいの個体を選定するのがおすすめだと思います。

刺胞毒

サンゴイソギンチャクの刺胞毒は、タマイタダキイソギンチャクと同じくあまり強くはありません。観賞用として水槽内で飼育可能なイソギンチャクの仲間で最も刺胞毒が強いのは、ハタゴイソギンチャクです。自然界における猛毒のイソギンチャクと言えば、ウンバチイソギンチャクが有名です。

移動

サンゴイソギンチャクは水槽内をとてもよく移動します。サンゴを飼育している場合、移動したサンゴイソギンチャクが、サンゴに触れてしまい、サンゴが死んでしまう場合もあります。また、せっかく外からサンゴイソギンチャクを観察しやすい場所にレイアウトしていたとしても、水槽の裏側にサンゴイソギンチャクが移動してしまうといった事もよくある事です。あまり水槽いっぱいにライブロックをレイアウトしてしまうと、移動したサンゴイソギンチャクがどこに行ったのか分からなくなってしまう場合もありますので、ライブロックのレイアウト時には、水通りよく、例えライブロックの裏側にサンゴイソギンチャクが移動してしまったとしても、観察できるぐらいのボリュームでレイアウトを組むのがおすすめです。

触手

サンゴイソギンチャクは、水流が強すぎると触手が間延びする事があります。水流は強すぎないように、水槽サイズにあったパワーヘッドを選定し、水槽側面にあたった水流が、生体にあたるぐらいの調整を行った方がベストです。

調子を崩した状態

調子を崩してしまったサンゴイソギンチャクは小さく縮まり、口を開いてやがて消滅してしまいます。大型のサンゴイソギンチャクの場合は、溶けた内臓が口から出てきてしまい悪臭を漂わせながら、水槽内の水を汚してしまう事があります。たまに口を開けて排泄をする場合もありますが、長期間縮まり口を開いてしまっている場合は、弱っている証拠なので、早めに水槽内から取り出してあげるようにします。

膨らむ、膨らまない

サンゴイソギンチャクは、購入した時は状態よく触手が膨らんでいたのに、飼育していたら膨らまなくなる事がよくあります。特に水質悪化が発生した際に見受けれる現象なので、水槽投入時から常に状態よく飼育したいのであれば、オーバーフロー水槽浄水器プロテインスキマーメタハラ枝状ライブロックの選定はとても大切です。

水合わせ

サンゴイソギンチャクであっても、私は水槽投入時は必ず以下の水合わせキットを利用して、ゆっくりと時間をかけて水合わせを行うようにしています。

やけど

オーバーフロー水槽の場合は起こらない事象だと思いますが、外部濾過上部濾過外掛け濾過ヒーターを利用する際には、濾過槽内にヒーターを設置する事ができないため、メイン水槽内にヒーターを設置する事になってしまいます。メイン水槽の水温がシッカリと25℃をキープできている状況下においては、特に問題がありませんが、冬場の水替え後など、水温が低く、ヒーターの温度が急上昇する際などにサンゴイソギンチャクが触れると、火傷をしてしまうことがあります。人間自身もそうですが、ヒーターの扱いには気をつけるようにしましょう。

小型水槽

小型水槽でもサンゴイソギンチャクの飼育は可能です。ただし、小型水槽は環境の変化が起こりやすいので、手間なく長期飼育を行うのであれば、オーバーフロー水槽にするのがおすすめです。

外部濾過水槽での飼育

サンゴイソギンチャクは外部濾過槽でも飼育は可能です。サンゴイソギンチャクに限らず、ハタゴイソギンチャクであってもエーハイムでの飼育は可能です。ただし、イソギンチャク飼育の場合は、水槽内を排泄物で汚しやすいので、水量を多く確保できるオーバーフロー水槽で、プロテインスキマーを設置するのがおすすめです。

飼育環境

水換え頻度

飼育する水槽環境によって、水換えを行う頻度が異なってきます。水換え頻度については、以下のページでまとめています。
水換え頻度について

ライブロック

ライブロックは、水槽内での生物濾過を実現したり、イソギンチャクのレイアウトとして便利なため、水槽内にあった方がおすすめです。
ライブロックの特徴、選定

ライブサンド

ライブサンドは、水槽内での生物濾過を実現し、生体が水槽内で過ごし易い環境を作り上げることができます。ライブサンドの特徴や、水槽サイズ別に必要となるライブサンドの量について、以下のページでまとめています。
ライブロックの特徴、選定

プロテインスキマーの設置

プロテインスキマーは、ライブロック、ライブサンドで実現する生物濾過とは異なり、水槽内に溜まった目に見えるぐらいの汚れを物理的に除去するといった役割を持つため、設置した方が状態よく飼育することができます。
プロテインスキマーの特徴、選定

浄水器の設置

より海に近い環境で長期飼育を目指す場合には、水道水の不純物を取り除ける浄水器を設置するのがおすすめです。浄水器の特徴や選定については、以下のページでまとめています。
浄水器の特徴、選定

オーバーフロー水槽での飼育

水槽の水量が多いほど、急激な水槽内の環境変化から生体をまもり、状態よく飼育することができます。生体の長期飼育を目指すなら、オーバーフロー水槽での飼育がおすすめです。
オーバーフロー水槽の特徴、選定

サンゴイソギンチャクを飼育する上で必要な飼育環境については、以下のページにまとめています。

サンゴイソギンチャクの飼育に必要な環境

実際の飼育環境

本ページで記載している記事は、以下の水槽スペックで実際に飼育した経験を元に記載しています。飼育環境を選定する際の参考情報としてください。

  • オーバーフロー水槽90センチオーバーフロー水槽セット
  • 照明メタハラ150W、2000ケルビン
  • プロテインスキマーHS850シリーズ
  • カルシウムリアクター外部式
  • 浄水器クロノスレイン
  • クーラーゼンスイZC-1000アルファ
  • ヒーター海水対応200W
  • ライブロック60センチ水槽分
  • ライブサンドライブサンド18リットル(9リットル×2)
  • 人工海水ヴィーソルト
  • 照明が適切に設置されていれば、特に餌を与える必要はありません。照明環境下において、サンゴイソギンチャクは成長します。

    クリル

    クリルは、そのような生体であっても私は与えないようにしています。カエルアンコウ、オコゼ、カサゴの餌付けと餌に関してのページにも記載していますが、よっぽど大型の海水魚やイソギンチャクで無い限り、消化器官は人間と同じくデリケートです。水槽内で飼育するサイズの生体には、固いクリルは餌付いたとしても与えない方が、無難だと思います。

    カクレクマノミとの共生

    水槽内でカクレクマノミと共生するサンゴイソギンチャク

    水槽内でカクレクマノミと共生するサンゴイソギンチャク

    特に自然界に生息するワイルド個体は、サンゴイソギンチャクとほとんど共生をしていません。サンゴイソギンチャクとカクレクマノミの共生を行う場合、選定するカクレクマノミは、ブリード個体(養殖個体)を選択した方がよいです。

    関連記事: カクレクマノミの飼育について

    相性

    ソフトコーラルとの相性

    ソフトコーラルがいる水槽内でサンゴイソギンチャクを飼育する事は可能です。ただし、サンゴイソギンチャクはとてもよく移動するので、ソフトコーラルであったとしても、触れ合わないような注意する必要があります。分かりやすい例では、スターポリプにサンゴイソギンチャクが触れてしまうと、スターポリプはポリプを開かなくなってしまいます。

    ウミキノコとの相性

    ウミキノコとサンゴイソギンチャクを飼育する場合も、触れ合わないようにした方がベストです。特にウミキノコでグリーン系は、通常のノーマルタイプと比較してデリケートな場合があるので、特に触れ合わないようにしてあげる必要があります。

    ヤッコとの相性

    状態が良いサンゴイソギンチャクと、ヤッコの仲間との相性は問題ありません。ただし、ヤッコはサンゴだけでなく、シャコガイや、状態を崩したイソギンチャクもよく突っつきます。特に大型のヤッコはよく突っつきますので、サンゴイソギンチャクがいる水槽でのヤッコ飼育は注意が必要です。

    キャメルシュリンプとの相性

    キャメルシュリンプとサンゴイソギンチャクの相性は特に問題ありません。ただし、キャメルシュリンプは、サンゴのポリプをむしり取る習性があるので、サンゴ、特にLPSやSPSがいる水槽での飼育は注意が必要です。

    スカンクシュリンプとの相性

    スカンクシュリンプとサンゴイソギンチャクの相性については特に問題ありません。

    ホワイトソックスとの相性

    ホワイトソックスとサンゴイソギンチャクの相性については特に問題ありません。

    ペパーミントシュリンプとの相性

    ペパーミントシュリンプとサンゴイソギンチャクの相性については特に問題ありません。

    採取

    サンゴイソギンチャクは、ダイビングを行うと一番出会う確率が高いイソギンチャクです。それだけ、日本近海にも沢山生息しています。ただし、採取を行うには許可が必要ですので、注意が必要です。

    ハンドコート

    人の手によって生体が採取される事をハンドコートと呼びます。イソギンチャクは自然界の岩から剥がすのが大変なため、20年ほど前は薬物採取などと言われていた時期があります。現在はそのような事はないのではないかと思います。

    はがし方

    ハタゴイソギンチャクもそうですが、ライブロックに張り付いたイソギンチャクを採取する際には、シールをはがすように、きっかけとなる場所を探します。きっかけさえできてしまえば、どんなイソギンチャクでも採取する事ができます。実際に沖縄でハタゴイソギンチャクのハンドコートを行っている方と知り合いのため、現地でダイビングしながらハンドコートの方法をレクチャーしてもらった事がありますが、手慣れた方はいとも簡単にライブロックに活着したイソギンチャクをはがすことができます。

    飼育難易度

    サンゴイソギンチャクは、イソギンチャクの仲間の中でも飼育しやすい種類です。っといいつつも、飼育が難しいとされるハタゴイソギンチャクを年単位で飼育していると、どのような生体であっても飼育難易度は関係なく、生体たちの維持に必要な環境を整えてあげる事がまずは大切です。

    難易度

    普通:

    カクレクマノミとの共生

    普通:

    珊瑚との相性

    危険:

    初心者の方がイソギンチャクを飼育する際に気をつけたいポイントについては、以下のページで、イソギンチャクの種類別にまとめています。

    関連記事:初心者向けイソギンチャク飼育ガイド

    種類

    サンゴイソギンチャクには、レッド、イエロー、グリーン、蛍光グリーン、パープル、ピンクといった種類が存在します。また、触手が膨らんで筋が入っているサンゴイソギンチャクが特に私は好きなのですが、アクアリウムショップではなかなか筋が入っているサンゴイソギンチャクを見かける事はありません。筋が入った状態が優れたサンゴイソギンチャクが採取できる場所は決まっているのですが、ここでは掲載を控えたいと思います。

    レッド

    タマイタダキイソギンチャクのスーパーレッド個体はとても貴重ですが、サンゴイソギンチャクのレッド個体は、タマイタダキイソギンチャクを比較すると、見かける機会が多い気がします。レッド個体でも、全身が見事に赤い個体が特に人気が高いです。

    グリーン

    もっとも多く流通する個体がグリーン個体です。ただし触手が膨らみ、触手にクッキリとした筋が入るサンゴイソギンチャクは、採取できる場所が決まっているため、とっても貴重でなかなか見かける機会が無いと思います。

    イエロー、蛍光グリーン、パープル、ピンク

    イエロー個体も流通する事があります。私も飼育した事があるのですが、水槽投入時はイエローだったのが、メタハラ環境で飼育しているとグリーンに変色してしまったという事が過去何度もありました。またイエロー個体は、水質の悪化時にはサンゴイソギンチャクが白く色抜けする事もありました。蛍光グリーン、イエロー、パープル、ピンクといった種類は、飼育環境下で水質が悪化すると白化しやすい気がいたします。

    タマイタダキイソギンチャクとの違い

    サンゴイソギンチャクと、タマイタダキイソギンチャクは触手の形状で判別が可能です。サンゴイソギンチャクは触手が玉ねぎ型に膨らむのに対して、タマイタダキイソギンチャクは触手が丸まっています。

    タマイタダキイソギンチャクと共生するカクレクマノミ(スノーフレーク)

    タマイタダキイソギンチャクと共生するカクレクマノミ(スノーフレーク)

    タマイタダキイソギンチャクについては、以下のページでご紹介しています。

    関連記事:タマイタダキイソギンチャクの長期飼育について

    価格相場

    • ノーマル:約3,000円
    • メタリックグリーン:約8,000円
    • レッド:約30,000円

    価格は、グリーン個体であれば3,000円以内。レッド個体になってくると、状態が優れたものほど高額になります。詳しくは以下の通販サイトより、最新の価格をご確認ください。



    通販

    通販サイトで購入ができる価格が安いサンゴイソギンチャクを以下のページからご確認いただけます。該当の商品が存在しない場合は、商品が何も表示されない場合や、他の商品が表示される場合があります。

    サンゴイソギンチャクに関する飼育方法のご紹介は以上となります。次にタマイタダキイソギンチャクの飼育方法をご紹介いたします。 関連記事:タマイタダキイソギンチャクの飼育について

    人気のショップ


    イソギンチャクの飼育

    イソギンチャクといえば、誰もがあこがれる飼育環境下で行うカクレクマノミとの共生です。以下でご紹介するイソギンチャクは、全て我が家の自宅で飼育してきたイソギンチャクになります。イソギンチャクは、海水魚珊瑚マリンプランツ(海藻、海草)と比較しても独特の生き物で、実際に飼育経験を積んでいかないと、生体の見極めや、長期飼育が難しい生き物です。ただし、飼育環境さえ整えてしまえば、飼育が難しいとされるハタゴイソギンチャクでも、10年以上飼育する事も可能です。実際に私の周りには10年以上、ハタゴイソギンチャクを飼育しているベテランのアクアリストが今なお飼育を継続して存在します。イソギンチャクと並んで人気のカクレクマノミの飼育については、以下のページでまとめています。カクレクマノミも、もう10年ぐらい今もなお継続して、長期飼育しています。

    関連記事:イソギンチャクの飼育について

    イソギンチャクの飼育機材、用品

    イソギンチャク飼育は、海水魚飼育に必要な機材、用品に追加して、カルシウムリアクター添加剤イソギンチャク飼育に適した照明が必要となってきます。カルシウムリアクター添加剤は無くてもイソギンチャクの飼育は可能です。ここに、オーバーフロー水槽浄水器クーラープロテインスキマーライブロックライブサンドヒーター水中ポンプ塩分濃度計バケツウールマット人工海水など海水魚飼育にも必要な機材や用品が加わってきます。より自動化させた水槽環境を実現する際には、自動給水器電磁弁が必要です。オーバーフロー水槽を自作する際には、水槽用の配管パーツが必要となってきます。

    関連記事:イソギンチャク飼育に必要な機材と用品

    イソギンチャク飼育におすすめのオーバーフロー水槽

    イソギンチャク飼育におすすめなオーバーフロー水槽を30センチ、45センチ、60センチ、90センチ、120センチサイズ別に比較することができます。オーバーフロー水槽は、サイズが大きくなるにつれて、とても高額になってきます。オーバーフロー水槽が崩壊したり、水槽に付属する機材が故障すると、飼育している海水魚珊瑚イソギンチャクマリンプランツが死んでしまう可能性があるので、万が一何かトラブルが発生した際にも、サポート体制がシッカリとしている店舗で購入するのがおすすめです。インターネット通販で販売されているオーバーフロー水槽は、組み立てが簡単なので、届いたその日に水槽のセッティングを開始することができます。詳細は、以下のページでまとめています。

    関連記事:どれがおすすめ?オーバーフロー水槽比較

    マリンアクアリウム飼育方法

    海水魚珊瑚ソフトコーラルハードコーラル)、イソギンチャクマリンプランツ(海藻、海草)の飼育方法について、以下のページでそれぞれまとめています。

    イソギンチャク

    イソギンチャクの飼育

    イソギンチャクの飼育

    マリンプランツ(海藻、海草)

    マリンプランツの飼育

    マリンプランツの飼育

    マリンアクアリウム飼育機材

    海水魚珊瑚ソフトコーラルハードコーラル)、イソギンチャクマリンプランツ(海藻、海草)の飼育に必要な機材や用品などについて、以下のページでそれぞれまとめています。