マニラ産シマヤッコの飼育について
日本国内にいちばん流通しているシマヤッコがマニラ産のシマヤッコです。シマヤッコの特徴は、体に入る白と黒のバンド模様ですが、マニラ産シマヤッコは、白いバンドの幅が狭い点で、バヌアツ産とマーシャル産、ミクロネシア産を見分けることができます。マニラ産シマヤッコとバリ産シマヤッコについては、見た目に大きな違いはありません。私がマリンアクアリウムを始めた2000年頃に流通していたマニラ産シマヤッコは、私自身のアクアリストとしての経験もなかったせいか、とにかく餌付けが難しかったです。薬物採取というような話題が2000年頃はよく流通していました。今現在流通しているシマヤッコに、薬物採取はないと思います。2000年頃流通していた固体を飼育していた人であれば、状態の良さが一目瞭然である事に気が付くのでは無いかと思います。
目次
産地による見分け方
マニラ産とバリ産のシマヤッコの見た目はほとんど同じです。マーシャル産とミクロネシア産のシマヤッコの見た目もほとんど変わりがありません。マニラ産、マーシャル産、バヌアツ産シマヤッコの見分け方について、以下のページにまとめています。
マニラ産シマヤッコの混泳
マニラ産のシマヤッコを混泳させている60cm水槽です。人工餌に餌付かせている動画を撮影してみたのですが、あまり綺麗に撮れなかったので写真だけのアップにします。写真もブレてて綺麗ではありませんが・・・。2週間前にブログで紹介した時と比べるとフェザーがわんさか増えてきました。マリンプランツの成長はやはり早いです。60cm水槽はマリンプランツの緑でもっとモッサモサにしてしまおうと思っています。そして90cm水槽にはバヌアツ産のシマヤッコがいますが、こちらは新たな混泳にチャレンジしてみました。それはバヌアツ×バヌアツです。3日間ほどクリアーな隔離ケースでお見合いさせ、昨晩混泳を開始させました。ヤッコはとても縄張り意識が強い海水魚です。昼間の元気な時間帯に混泳を初めると、どちらかが死に至るまでのバトルが繰り広げられてしまうことがあります。私は、慎重に混泳を行う場合は夜間に行うようにしています。夜間でも相性が悪いとお互い威嚇し合うのですが、昼間より動作が鈍くなっているのでもしもの事態になった際に、水槽から取り出し易いためです。また過去の経験上、威嚇し合った場合も動作が鈍い分、昼間と比較すると威嚇された側の魚のダメージが少なくて済みます。
マニラ産シマヤッコ、3匹の混泳映像
昨日は90cm水槽全体の動画でしたが、本日は3匹のシマヤッコたち中心に撮影してみました。飼育していてつくづく思うのが、ネットや本でいろいろ調べても結局のところは、自分で飼育してみてどうか?に行きつく気がします。一部弱ったハナガタが餌食になりつつあります。しょうがない・・・シマヤッコと珊瑚の相性は、あまりよろしくは無いので(正確には、ヤッコと珊瑚の相性はよくないです)。
マニラ産シマヤッコの飼育方法
シマヤッコは、産地の違いによる飼育方法に違いはありません。実際にシマヤッコを10年近く長期飼育している愛好家の立場でまとめている「シマヤッコの長期飼育について」のページに、シマヤッコ飼育のノウハウをまとめていますので、ご参考にしてみてください。
シマヤッコに限らず、海水魚、珊瑚、イソギンチャク飼育については、様々な情報がネット上にはありますが、飼育方法が確立されているペットではないので、長期飼育できている人の意見を参考にしてみるとよいかと思います。海水魚、珊瑚、イソギンチャクの飼育方法と、飼育にあたり必要な機材等の設備については、以下のページでまとめています。
マニラ産シマヤッコの飼育環境
水換え頻度
飼育する水槽環境によって、水換えを行う頻度が異なってきます。水換え頻度については、以下のページでまとめています。
水換え頻度について
ライブロック
ライブロックは、水槽内での生物濾過を実現したり、隠れ家としても機能を果たすので、水槽内にあった方がおすすめです。
ライブロックの特徴、選定
ライブサンド
ライブサンドは、水槽内での生物濾過を実現し、生体が水槽内で過ごし易い環境を作り上げることができます。ライブサンドの特徴や、水槽サイズ別に必要となるライブサンドの量について、以下のページでまとめています。
ライブロックの特徴、選定
プロテインスキマーの設置
プロテインスキマーは、ライブロック、ライブサンドで実現する生物濾過とは異なり、水槽内に溜まった目に見えるぐらいの汚れを物理的に除去するといった役割を持つため、設置した方が状態よく飼育することができます。
プロテインスキマーの特徴、選定
殺菌灯の設置
殺菌灯は水槽内の病原菌を紫外線の力で除去できる機材です。白点病を防ぐためにも殺菌灯の設置がおすすめです。殺菌灯の特徴や選定については、以下のページでまとめています。
殺菌灯の特徴、選定
白点病治療
海水魚の飼育で一番多い病気が、白点病です。万が一、白点病になってしまった場合の治療方法について、以下のページでまとめています。
海水魚の白点病治療
浄水器の設置
より海に近い環境で長期飼育を目指す場合には、水道水の不純物を取り除ける浄水器を設置するのがおすすめです。浄水器の特徴や選定については、以下のページでまとめています。
浄水器の特徴、選定
オーバーフロー水槽での飼育
水槽の水量が多いほど、急激な水槽内の環境変化から生体をまもり、状態よく飼育することができます。生体の長期飼育を目指すなら、オーバーフロー水槽での飼育がおすすめです。
オーバーフロー水槽の特徴、選定
マニラ産シマヤッコを飼育する上で必要な飼育環境と、私自身が実際に飼育している環境については、以下の通りとなります。
実際の飼育環境
本ページで記載している記事は、以下の水槽スペックで実際に飼育した経験を元に記載しています。飼育環境を選定する際の参考情報としてください。サンゴ水槽で飼育しているため、メタハラやカルシウムリアクターが設置されています。
餌付け
入手したシマヤッコが餌付き辛い場合については、以下のページでシマヤッコの餌付け方法と手順についてまとめています。
マニラ産シマヤッコの飼育難易度
2000年ぐらいは、バヌアツ産、マーシャル産のシマヤッコが一番飼育し易いといわれていたのですが、今はマニラ産であっても、状態がよいシマヤッコが入荷するので、特に産地による飼育難易度の違いはないです。シマヤッコの飼育難易度については、以下のページにまとめています。
状態を崩したシマヤッコの見極め方
状態を崩したシマヤッコは、身体の上半分が痩せてしまっています。よく状態を崩したヤッコの事を、「背中が痩せた固体」と呼ばれることがあります。このような状態になってしまうと、なかなか復活させるのが難しいです。これはシマヤッコに限らず、特にアブラヤッコ属(ケントロピーゲ)に多くみられる傾向なのですが、ヤッコは痩せて体力が無くなる際に、お腹よりも背中が痩せていく傾向があります。
マニラ産シマヤッコの価格相場
マニラ産シマヤッコの価格相場は、バリ産と同様に7,000円から8,000円ぐらいの価格帯です。2000年ぐらいの時は、3,000円ぐらいで購入していた時期もあるので、だいぶ値上がりした印象です。産地別の価格相場については、以下のページにまとめています。
価格相場はあくまで目安です。生体の入荷状況や販売店舗などによって異なります。詳しくは以下の通販サイトより、最新の価格をご確認ください。
マニラ産シマヤッコの通販
通販サイトで購入ができる価格が安いマニラ産シマヤッコを以下のページからご確認いただけます。該当の商品が存在しない場合は、商品が何も表示されない場合や、他の商品が表示される場合があります。
「マニラ産シマヤッコ」についてのご紹介は以上となります。次に、マニラ便で数年にしか入荷しないシマヤッコとスミレヤッコの交配種「シマヤッコ×スミレヤッコハイブリッド」をご紹介いたします。
関連記事:シマヤッコ×スミレヤッコハイブリッドの飼育について
おすすめの生体
人気のショップ
種類別ヤッコの飼育
ヤッコの魅力といえば、水槽内のレイアウトの隙間をスルスルとかいくぐりながら泳ぐ姿と、体の模様の美しさにあります。特に人気のヤッコは、シマヤッコ、ニシキヤッコ、スミレヤッコです。以前は、なかなか餌付き辛い種類もいましたが、無理な混泳をさせずに、落ち着いた水槽環境を準備してあげれば、昔ほど餌付けが難しいと感じるヤッコが少なくなった気がいたします。よくフレームエンゼル、レモンピールエンゼルなどが飼育がし易い初心者ヤッコとして紹介される事が多いですが、ヤッコの飼育難易度は、よっぽど水深深くから引き上げられ、輸送のストレスを受けている個体でなければ、それほど差は無いと感じます。自然界での食性を把握し、落ち着いた環境で時間をかけて飼育してあげる事が大切だと感じます。
海水魚の飼育
特に人気が高い海水魚の飼育方法をご紹介しています。海水魚飼育を始められる方は、まずはカクレクマノミとイソギンチャクの共生から入り、マリンアクアリウムにハマると、ヤッコ飼育へと流れていく方が多くいます。チョウチョウウオは人工餌に餌付き辛い種類が多く、初心者の方にはおすすめしません。ハナゴイ、ハナダイの仲間は、性格がおとなしく、群れで水槽内を泳ぐのと、丈夫な種類が多いのと、珊瑚との相性も良く色合いも綺麗なことから、初心者の方にもおすすめの海水魚になります。海水魚の種類別飼育方法については、以下のページでご紹介しています。
海水魚の餌
マリンアクアリウムを行う上で、生体別に適したおすすめな餌の区分について整理していきたいと思います。なお以下の整理内容は、私自身の過去のマリンアクアリウム経験をもとにまとめているため、他の方がまとめたらまた別の視点になるかもしれません。海水魚の餌選定において、一番重要となってくるのは、自然界において生体が何を捕食していて、雑食性なのか?草食性なのか?ポリプ食?プランクトン食?なのかをシッカリと理解することです。自然界における生体の捕食性を理解した上で、餌を選定していきたいと思います。また、厳密には乾燥餌、冷凍餌については、加工のタイミングで人の手が入っているので、広域では人工餌に分類されると思うのですが、分かりやすい分類という観点で、それぞれ分けて整理していきたいと思います。海水魚の餌については、以下のページでご紹介しています。
海水魚の白点病
海水魚の白点病治療は、オキシドール、ニチドウグリーンFゴールド、淡水浴、水換え、放置、自然治癒など様々試みている人がいますが、過去に私自身が行ってきた治療方法を交えながら、白点病の原因と対策についてご紹介いたします。写真は、我が家の水槽で、白点病になってしまったゴールデンバタフライの写真です。チョウチョウウオの飼育は、特に白点病になりやすいので、注意が必要です。写真のゴールデンバタフライの体表に白い点々が付いているのが分かるかと思います。白点病とは、魚を飼育する人であれば、誰でも経験する魚の病気です。初心者の方であっても、ベテランの方であっても、海水魚を販売するショップでさえも白点病に悩まされています。過去行ってきた白点病の治療方法について以下のページでご紹介いたします。
海水魚の飼育機材、用品
海水魚飼育に必要な機材と用品についてまとめています。海水魚を状態よく長期飼育したい場合は、オーバーフロー水槽、浄水器、クーラー、プロテインスキマー、ライブロック、ライブサンド、ヒーター、水中ポンプ、塩分濃度計、バケツ、ウールマット、人工海水などが必要となってきます。また、より自動化させた水槽環境を実現する際には、自動給水器、電磁弁が必要です。オーバーフロー水槽を自作する際には、水槽用の配管パーツが必要となってきます。海水魚を飼育する上で必要な飼育機材や用品については、以下のページでご紹介いたします。
海水魚飼育におすすめのオーバーフロー水槽
海水魚飼育におすすめなオーバーフロー水槽を30センチ、45センチ、60センチ、90センチ、120センチサイズ別に比較することができます。オーバーフロー水槽は、サイズが大きくなるにつれて、とても高額になってきます。オーバーフロー水槽が崩壊したり、水槽に付属する機材が故障すると、飼育している海水魚、珊瑚、イソギンチャク、マリンプランツが死んでしまう可能性があるので、万が一何かトラブルが発生した際にも、サポート体制がシッカリとしている店舗で購入するのがおすすめです。インターネット通販で販売されているオーバーフロー水槽は、組み立てが簡単なので、届いたその日に水槽のセッティングを開始することができます。詳細は、以下のページでまとめています。
マリンアクアリウム飼育方法
海水魚、珊瑚(ソフトコーラル、ハードコーラル)、イソギンチャク、マリンプランツ(海藻、海草)の飼育方法について、以下のページでそれぞれまとめています。
マリンアクアリウム飼育機材
海水魚、珊瑚(ソフトコーラル、ハードコーラル)、イソギンチャク、マリンプランツ(海藻、海草)の飼育に必要な機材や用品などについて、以下のページでそれぞれまとめています。